- 出演者
- 加藤浩次 工藤里紗 藤井由依
オープニング映像。
本日の直撃!ラインナップ。スタンフォード大学でスタートアップ研究を直撃、トップランナーへの勝ち筋に迫る。エステーが町の香り作り!?地方でのウェルネス戦略に迫る。
スタンフォード大学のAPARC(ショーレンスタインアジア太平洋研究センター)を取材。アジア太平洋地域に焦点を当てた研究を行っており、アメリカとアジア諸国を繋ぐことを目指して活動している。スタンフォード大学は地域ごとの研究施設、テーマごとの研究施設が整備されている。APARCに客員研究員として来ている浅原大輔さんを直撃。浅原さんは筒井清輝さんと会い、過去やっていたことと先生の研究がリンクするということでこちらに招かれたそう。スタートアップの本場シリコンバレーのスタンフォードで、スタートアップの研究したいと語る。自分の会社しかわからなかったのが他の会社の知見や成功例もわかり、スタンフォードでの学びは刺激があるという。浅原さんは研究により、日本のスタートアップには「M&A」が欠けていることがわかったと語る。M&Aを通してイノベーションを買っていくのが1つの勝ちパターンであり、売り抜いて企業の中に入るほうが、協働しながら大きくしていくほうがリソースを効果的に使え、イノベートなことができるという。一方で何社かだけがどんどん大きくなっていくという問題については今まさにアメリカでも議論されており、リストラで浮いた資金をAI開発に投入するなど、ディストピア的な面も減少として出てきているという。これから日本で起業したい人やスタートアップはどうするべきかという質問には、必ずしもアメリカの勝ちパターンをマネることはない、資本が要らずテクノロジー駆動ではない、考え方自体が新しいものを提唱するような起業があるのかと思うと回答。成功例としてこんまりのビジネスモデルを挙げた。
長野県山ノ内町で新規事業に取り組んでいるエステーを取材。山ノ内町はスギが有名であり、エステーはスギをベースに山ノ内町の香りを作ったという。このエステーの「シティフレグランス」作りの取り組みは、地域の特産品や資源を活用しシティフレグランスを製作、香りを使った地域の活性化やブランドを目指している。町のブランド化を目指す理由として、平澤町長は「山ノ内町は名前が知られていない。スキー人口が減っていく中で人も減っている。住民一丸となって町を盛り上げていかないといけない。再生のスタートのタイミングだと思っている」と語る。なぜ香りを選んだのかについては「香りは記憶と結びつく。山ノ内町を旅した方たちが香りを東京へ持ち帰り、また山ノ内町に来たいと思ってもらえる循環を作っていきたい」とのこと。放置され森林の生態系を乱す一因にもなっていたスギの枝葉を町の香り作りに活用し、新たな森の循環を生み出そうともしている。エステーと自治体、森林組合と材木店の4者が連携して3種類の山ノ内町の香りを作り、さらに最終的にアンケートによって町民が香りを選んだそう。このフレグランスはアンテナショップでの販売や、ふるさと納税の返礼品としての展開を予定している。香りを地域をブランディングする取り組みについて社長を直撃。エステーは10年後にあるべき姿、新たなスローガン「日用品カンパニーからウェルネスカンパニーへ」を制定したという。地方と香りのビジネスは一緒に何かを作り上げる地方共創を目指し、香りとウェルネスと地方の組み合わせで世界もいけるかもしれず、盛り上がりが期待できると語った。
ニッポン!こんな未来があるなんての次回予告。