- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 竹野大輝 吉岡真央
オープニング映像。
第50回衆議院選挙がきょう公示され、12日間の選挙戦が始まった。与党が過半数の議席を確保して、連立政権を継続するのか、野党が勢力を伸ばして与党を過半数割れに追い込むのかが最大の焦点となる。各党の党首らは、街頭などで支持を訴えた。自民党・石破首相「パーティー収入の不記載が二度とないよう、深い反省のもと選挙に臨む。“日本創生”のための選挙。もう一度新しい日本をつくっていく。新たな経済対策を世に問いたい。大きな補正予算を国民に問い、国会の審議を賜り成立させたい。日本を担えるのは自民党、公明党の連立政権のほかにない」、立憲民主党・野田代表「“裏金隠し解散”。裏金は大きな争点。裏金議員を裏で支える政治。自民党政治に決別しよう」、日本維新の会・馬場代表「自民党に自浄能力はない。次の国会で政治とカネの問題を徹底的にやっていく」、公明党・石井代表「物価高を上回る丘陵を持続的に上げていかなければいけない。国民、庶民のための政治を展開できるのは公明党しかいない」などと話した。
共産党・田村委員長「裏金事件の幕引きを許さない。企業団体献金は全面禁止。消費税は廃止を目指し、ただちに5％、インボイスは廃止」、国民民主党・玉木代表「裏金問題に決着をつける。社会保険料も引き下げることで、皆さんの手取りを増やす政策を進める」、れいわ新選組・櫛渕共同代表「経済音痴の原因を作ってきたのは自民党、公明党、民主党。消費税の減税、季節ごとの現金給付、社会保険料の引き下げの3つを求め、国民生活を救っていく」、社民党・福島党首「“がんこに平和、くらしが一番、税金はくらしに”社民党はそれを訴えていく」、参政党・神谷代表は「争点は激動の国際情勢の中で日本がどう生き残っていくか。政権の暴走を止めないといけない。奪われた30年を止めないといけない」などと話した。立候補者一覧など衆議院選挙の情報は、
衆議院選挙について星麻琴が解説。小選挙区と比例代表、計465議席を巡って争われる今回の衆議院選挙。NHKのまとめによると立候補者数は、小選挙区で1113人、比例代表単独で231人の計1344人。そのうち女性は小選挙区246人、比例代表単独で68人の計314人で今の制度になってから最も多くなった。今回の選挙は、いわゆる1票の格差を是正するため、小選挙区の数が10増10減される。東京や神奈川など5つの都と県で小選挙区の数が増える。広島や宮城、新潟など10の県で小選挙区の数が1つずつ減る。
注目の選挙区。保守分裂選挙の和歌山2区。自民党は二階元幹事長の引退に伴い、秘書で三男・伸康候補を擁立。これに対し、政治とカネを巡る問題で自民党を離党した元参議院議員・世耕候補が無所属で立候補し、保守分裂の選挙となった。立憲民主党は新人の新古候補、共産党は新人の楠本候補を擁立するなど5人が争う構図となる。
政治とカネを巡る問題などで注目される東京24区。立候補者は6人。前議員・萩生田候補は政治とカネを巡る問題で自民党の公認を得られず、無所属で立候補。自民党・八王子市の支部が推薦している。立憲民主党の新人で、元参議院議員・有田候補は、社民党都連合が推薦。いずれも新人で日本維新の会・佐藤候補、国民民主党・浦川候補、参政党・與倉候補などが立候補し、計6人が争う構図。
自民党、立憲民主党、共産党の3人が争う北海道8区。選挙区で3回続けて当選している立憲民主党の前議員の逢坂候補は、社民党道連合の推薦を受けている。自民党が擁立した新人の向山候補は、公明党と新党大地の推薦を受けている。前回擁立を見送った共産党は、新人の本間が立候補し、3人が争う構図。
沖縄2区は、米軍普天間基地を抱える宜野湾市などからなる選挙区。社民党の前議員、新垣候補は、全国で唯一の小選挙区の議席維持を目指す。自民党の前議員、宮崎候補は、公明党の推薦を受けている。日本維新の会の新人、赤嶺候補や参政党の新人・今野候補なども立候補し5人が争う構図。 立候補者：今野麻美（参政党・新人）、宮崎政久（自民党・前職）、赤嶺昇（日本維新の会・新人）、新垣邦男（社民党・前職）、比嘉隆（無所属・新人）。
今回の衆議院選挙は政治資金パーティーのパーティー券収入を収支報告書に記載していなかった自民党の前議員10人が党から公認されず、無所属で立候補。一方で、公認されたものの比例代表への重複立候補が認められなかったのが34人。政治とカネの問題が争点の1つになるが、与党は政治改革をどう訴えるのか、信頼回復できるのか。小嶋キャップは「不記載の問題で非公認にした対応は、情勢にどの程度、影響を与えるのかをはかりかねているのが実情。自民党内からは“信頼回復に向けた決意の表れ”だと評価する声の一方で、“国民はもっと厳しい対応を求めている”という指摘もある。きょうの第一声で石破総理大臣はおわびと反省をまず口にして、みずからを先頭に信頼回復に取り組む姿勢を強調。選挙の公約では、自民党も公明党も、政治改革を主要なテーマに据えている。政策活動費について公明党は廃止を主張。自民党も、将来的な廃止を念頭に、透明性の確保に取り組むとしている。与党が示す政治改革の具体策や非公認を含めた対応に国民の支持が得られるかが焦点になる」などコメント。政治部野党担当・小口佳伸キャップは「多くの野党が、政治改革を進める姿勢を強調することで、与党との違いというのを強調しようとしている。政策活動費は多くの野党が廃止を主張。企業団体献金については、自民党、公明党の公約では触れられていないが、多くの野党は禁止を訴えている。ある野党の幹部は、この政治とカネの問題を前面に出して、与党を追い込んでいきたいというふうに話している。多くの野党がこの政治改革の具体策を通じて、支持の拡大を働きかけていくことになる」。
NHKの世論調査では石破内閣の支持率は44％・不支持は32％となっている。ほかより良さそうが35％など、不支持の理由は政策に期待が持てないが32％などとなっている。衆院選への関心についてはあるなどと答えたのが75％・ないなどと答えたのは23％となった。投票に行くかという質問については行くなどと答えたのが83％となった。石破首相が解散を行ったことについては妥当が37％・妥当ではないが49％だった。投票先をめぐり重視することで最多だったのは景気・物価高対策が34％・社会保障制度が17％・政治とカネが13％・外交・安全保障が11％など。与野党の議席を巡っては、与党の議席が増えたほうがよいは20％・野党が増えたほうがよいは32％など。自民党の収支報告書問題を巡る候補非公認については34％が甘い・49％が妥当などと答えた。野党の選挙協力については期待するなどが44％・期待しないなどが49％となった。また、支持率についても紹介された。
衆議院の定数は465議席・過半数は233議席となる中、自民党は247議席・公明党は32議席で与党は計279議席を確保している。石破首相は厳しい状況をよく認識して誠心誠意対応すると言及する様子が見られ、自民党は接戦の選挙区に幹部を入れて議席上積みを目指していくが、今後は非公認議員の追加公認についても焦点となる。野党の候補者の一本化が進まない理由については、小選挙区に政党の候補者がいると比例代表で政党名を書いてもらいやすくなることがあるという。
千葉・千葉市・幕張メッセできょう開幕した「CEATEC」。最新のデジタル機器や技術を集めた展示会を取材。25回目となることしのテーマはAI（人工知能）。ノーベル物理学賞化学賞で、AIに関連する研究者が選ばれた。今やこのAIは、人の心の状態を読むこともできるようになりつつある。本物の植物だが、葉っぱがタッチパネルになっている観葉植物を紹介。スマホで画像を撮るだけでAIが今の健康状態を分析。顔の血の巡りなどを分析することで、体や心の異変を早く発見できるとしている。展示会には国内外から800を超える企業や団体が参加。主催者によると、半数以上の企業が、AI（人工知能）を活用した技術を紹介している。バスケのシュートフォームをAIによる分析で確かめる技術を紹介。ヨガのポーズをとると、姿勢や表情からAIが体や心の状態を推定する技術。心の状態を数値や図で客観的に把握することで、コミュニケーションの活性化やストレスの把握に活用していきたいという。専用の装置で脳波を測定し、AIが心の状態に沿って、音楽と映像を生成する技術を紹介。AIに詳しい三菱総合研究所・中村裕彦首席担当部長は「コミュニケーションをサポートする技術である反面、プライバシー情報を読み取るときには、事前に本人に知らせる必要があり、取り扱いには非常に注意しなければならない」と指摘。
児童や生徒に、1人1台のコンピューターと高速ネットワークを整備するGIGAスクール構想の一環で、国の補助金を使って全国の公立高校に配備された9万5000台余のタブレット端末などの3分の1が、一度も使われていないことが、会計検査院の調査で分かった。少なくとも1万3000台は、今後も使われる見込みがない。
米国のIT大手・グーグルは、小型の原発開発を手がける米国の企業・カイロスパワーから電力を調達する契約を結んだと発表した。AI（人工知能）の活用で、データセンターの電力需要が高まることへの対応で、原子力エネルギーの利用で脱炭素化を進めるねらい。米国のIT大手では、こうした原発による電力を活用しようという動きが広がっている。
気象情報を伝えた。
優勝決定シリーズは、先に4勝すればワールドシリーズ進出。大谷翔平選手のドジャースは、投手陣が絶好調だが、メッツとの第2戦は意外な展開となった。第1戦に勝ったドジャースは、投手陣の33イニング無失点と3試合連続完封勝利は、いずれもポストシーズン記録に並んでいる。第2戦はいきなり、リンドーにホームランを打たれ、連続無失点記録は途切れ、2回までに6点を奪われる展開。追うドジャースは5回、大谷の第3打席にショーン・マナイアを相手にタイミングが合わず、3打席ヒットが出ない。4点を追う9回にはノーアウト2塁での打席。フォアボールを選びチャンスを作る。しかし、後が続かず7対3で敗れた。第3戦は日本時間明後日ニューヨークで行われる。
男女ともに50年ぶりの快挙を果たした卓球の日本代表。アジア選手権から帰国し喜びを語った。日本代表の選手たちは、きょう午後、羽田空港に到着。女子団体では、張本美和選手や平野美宇選手がランキング上位の中国の選手を相手に勝利。最後は世界1位の孫穎莎選手を破るなど、女子団体では50年ぶりとなる中国を破っての優勝を果たした。張本美和選手は「自分もそのメンバーに入っているのがうれしい」、平野選手は「（中国との）距離は間違いなく、少しずつ縮まっていると実感を持つことができた」とコメント。男子シングルスでは、張本智和選手が中国の新鋭に勝ち、50年ぶりとなる日本勢の優勝。張本智和選手は「しっかり実力者に勝ってとった金メダルなのですごくうれいい」とコメント。
プロ野球はあすからクライマックスシリーズのファイナルステージが始まる。セ・パの優勝チームが、それぞれの本拠地で調整した。パ・リーグを制したソフトバンクは、勢いのある日本ハムを迎え撃つ。チーム打率が両リーグ最高の打撃陣は、きょうも迫力満点。先月、右足首をねんざしたソフトバンク・近藤健介選手も練習に参加し、状態を確かめていた。ソフトバンク・小久保裕紀監督は「最初の1戦を取る大きさは感じている」と語った。一方、4年ぶりリーグ優勝の巨人は、DeNAとの対戦。レギュラーシーズンでは大きく勝ち越している。練習では経験豊富な選手たちが元気な姿を見せ、4年ぶりとなる日本シリーズの舞台を目指す。巨人・阿部慎之助監督は「“最後には自分たちが勝つんだ”と。そこだけはしっかり腹を据えてやっていきたい」とコメント。
クライマックスシリーズのキーマンを伝えるシリーズ。リーグ優勝を果たした巨人とソフトバンク、復活がキーワードの2人をウオッチ。巨人のキーマンは、4日前に35歳を迎えたばかりの菅野智之投手。今シーズンは15勝3敗で、最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。わずか4勝に終わった去年から復活を果たし、チームのリーグ優勝に貢献。復活の要因の1つに挙げたのがピッチングフォームの変更。35歳にして変化を恐れず成長。対するDeNAは、リーグトップの強力打線。中でも警戒しているのが、今シーズン、相性の悪い1番・梶原昂希選手。勢いのあるトップバッターを抑えて流れに乗れるか。菅野投手は自然体で強打のDeNAを迎え撃つ。菅野投手は「自信はある。しっかり考えて投げたい」と語った。
パリーグ・ソフトバンクのキーマンは、野手最年長、36歳の柳田悠岐選手。クライマックスシリーズは通算45試合に出場し、打点32は歴代トップ。5月末の試合、セカンドゴロを打って一塁に走る際に右足の太ももの裏をけが。肉離れで全治4か月と診断され、長期離脱を余儀なくされた。リハビリで取り組んだテーマは「バキバキ。柔道の永瀬選手みたいなイメージ」。永瀬選手とは五輪2連覇を果たした選手。先月末には1軍に復帰し、指名打者で先発出場。第1打席でいきなりヒットを打ち、復活をアピール。ソフトバンク・小久保裕紀監督は「打つ方は心配していなかった。CSで守備に就く目標を掲げている」と語った。柳田選手がCSを前に向かったのは宮崎。若手中心のフェニックスリーグで軽快な守備を見せた。フル出場して小久保監督にアピール。作り直した体に手応えを感じていた。柳田は「打席に入ったら自分のやるべきことをやり、守備もしっかりやり、いい結果が出ればいい」と述べた。