- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 竹野大輝 吉岡真央
日本時間の26日から始まる大リーグのワールドシリーズ。大谷翔平選手などが所属するドジャースは、第2戦に山本由伸投手が先発することを発表。日本選手で3人目となるワールドシリーズでの先発を託された山本投手。リーグ優勝決定シリーズでは第5戦に先発し、5回途中2失点と勝利に貢献した。第1戦の先発は、ドジャースがジャック・フレアティ投手、ヤンキースはゲリット・コール投手と発表されている。またヤンキースは、ホームランと打点でア・リーグの2冠に輝いたアーロン・ジャッジ選手が会見に臨み、「打率もパワーもスピードもある。そのうえで50盗塁もした。球界を代表する最高の選手。対戦を心待ちにしている」と述べ、ナ・リーグ2冠の大谷選手を絶賛した。
今年のワールドシリーズは伝統のある球団どうしの43年ぶりの対戦。大リーグが今の2リーグ制となり、1903年から始まったワールドシリーズ。両リーグの優勝チームが対戦して大リーグの頂点を決める。これまで大リーグ最多、ワールドシリーズを27回制したヤンキース。米国最大の都市ニューヨークを本拠地とする伝統ある人気球団。1920年代〜30年代初めは、野球の神様とも呼ばれるベーブ・ルースがホームランを量産してチームを引っ張った。その後もジョー・ディマジオやミッキー・マントルなど伝説的な名選手を輩出し黄金時代を築く。27回目のワールドシリーズ制覇は2009年。松井秀喜さんが3本のホームランを打ち、シリーズのMVPに輝いた。しかしその後はリーグ優勝を果たすことができず、今回が15年ぶりのワールドシリーズ出場となる。
ドジャースは、かつてはヤンキースと同じ米・ニューヨークのブルックリンを本拠地とし、1947年には黒人選手初の大リーガーであるジャッキー・ロビンソンをデビューさせた。1958年にロサンゼルスに移転した後も多様な人種構成を反映。野茂英雄さんなど米以外からも積極的に選手を獲得してきた。2013年からは毎年プレーオフに進出しているが、その中で唯一頂点に立ったのは2020年。しかしコロナ禍で移動が制限され、ワールドシリーズはロサンゼルスでは行われなかった。最後にロサンゼルスで開催されたワールドシリーズでドジャースが優勝したのは36年前までさかのぼる。ともに地元のファンが長年優勝を待ち望んでいたチームどうしのワールドシリーズ。注目の頂上対決がいよいよ始まる。
今年のワールドシリーズの展望について。井口さんは「一番の注目はお互いの打線」と語った。中でも鍵を握るのは、両リーグの2冠、ドジャース・大谷翔平選手とヤンキース・ジャッジ選手だと井口さんは見ている。ドジャースはプレーオフで大谷選手が打点を挙げた試合は全て勝っている。敬遠を防ぐために後ろを打つバッターが重要になるという。ジャッジ選手はプレーオフに入ってから打率が1割台と苦しんでいる。ジャッジ選手を抑えたとしても、ヤンキースはその前後を打つバッターも強力。出塁率が高いホアン・ソト選手はホームランも41本打っている。ジャンカルロ・スタントン選手は7年前に59本のホームランを打った長打力が復活し、プレーオフで5本のホームランを打っている。その強力打線をドジャースはどう抑えればいいのか。井口さんは「先発陣で調子がいいのは山本投手。波に乗せないことが必要」などと述べた。
大谷選手が対戦するヤンキースの投手陣について。井口さんは「先発陣がしっかりそろっている」などと述べた。第1戦に先発のゲリット・コール投手はキレのあるストレートが持ち味で、昨シーズンのサイ・ヤング賞投手。井口さんは「今年はあまりよくない」などと語った。井口さんが要注意と挙げたのは今シーズン16勝のカルロス・ロドン投手。ヤンキース投手陣に対し大谷選手はどう迎え撃つのか。井口さんは「大谷選手は大舞台を楽しんでパワーに変えている選手。WBCでもその姿を見ているし、再来になるのではないか」、勝負の行方について「全米中も予想が真っ二つに割れていると思う。注目度が高いから7戦までいってほしい」などと述べた。
ワールドシリーズは日本時間の26日土曜日から始まる。先に4勝したチームがチャンピオンとなる。最初の2試合はドジャースの本拠地・ロサンゼルスで行われ、そのあとヤンキースの本拠地・ニューヨークに移動する。NHKではワールドシリーズの全試合をBSで生中継する。
プロ野球のドラフト会議が明日行われる。注目は大学生4人で、今春にプロに交じって日本代表のトップチームに選ばれている。関西大・金丸夢斗投手は大学球界No.1と評価される左腕。ストレートの最速は154キロ。多彩な変化球も大きな武器で、三振を奪う能力に長けた即戦力ピッチャー。複数球団による1位指名が予想されている。
愛知工業大・中村優斗投手の持ち味は160キロに迫るストレート。迫力抜群の剛速球で日本代表のマウンドでも堂々のピッチングを見せた。
青山学院大・西川史礁選手は思い切りのいいバッティングが持ち味の外野手。3月の強化試合ではプロに交じってもその持ち味を発揮。強打の外野手として注目されている。
明治大・宗山塁選手は20年に1人の逸材ともいわれる内野手。アマチュア球界No.1野手の持ち味はミート力のあるバッティング。今年に入って力強さも増した。ショートの守備も一級品。既に出身地でもある広島が1位指名を公表しており、何球団の指名が集まるのか注目される。今年は1位指名を公表しているのは広島のみ。
バスケットボール・NBAの新シーズンが開幕。レイカーズ・八村塁選手が、18得点を挙げる活躍を見せた。NBA6年目を迎えた八村は、ルーキーイヤー以来となる開幕戦での先発出場。開幕戦：レイカーズ110−103ティンバーウルブズ。八村は「優勝を狙いたい。そこを目指して頑張っていきたい」とコメント。レギュラーシーズンは来年4月まで行われ、日本時間のあすは、グリズリーズ・河村勇輝がNBAデビューとなるか注目。
プロ野球DeNAと巨人で活躍した梶谷隆幸選手が現役引退を発表した。梶谷選手は「18年間という長いようであっという間だった」と語った。梶谷選手は36歳。2007年に当時の横浜に入団し、俊足で長打も打てる選手として活躍。2021年からはFAで移籍した巨人でプレー。今シーズンの開幕戦でファインプレーを見せるもけがの影響もあり、わずか6試合の出場にとどまった。梶谷選手は「ひざの状態が思わしくなく、引き際かなと。まわりの方々から支えられて、この日を迎えることが本当に幸せ者。自分なりにやりきって、18年間できたことを誇りに思っている」と語った。
経済情報を伝えた。
キャスター陣がエンディングの挨拶。