- 出演者
- 糸井羊司
オープニング映像。
岸田総理は今日の閣議で、コロナ禍を乗り越えた国民は今度は物価高に苦しんでおり、成長の成果である税収増を国民に適切に還元すべきで、各種給付措置に加え、税や社会保障負担の軽減などあらゆる手法を動員し「総合経済対策」を策定すると述べた。その上で、持続的な賃上げの実現や国内投資の促進などを柱に対策を具体化し、来月中を目処にとりまとめるよう閣僚に指示した。具体策としては、賃上げに取り組む企業に対する減税措置の強化の他、コロナ対策などの予備費の使途を見直し、賃上げ促進にも使えるようにすることなどが議論される。また、半導体を始めとした戦略分野の国内投資を促す新たな減税に加え、電気やガス料金を含めた家計の負担軽減策や重点支援地方交付金の追加なども論点となり、政府与党の検討が本格化する。新たな経済対策を巡っては実効性と共に裏付けとなる補正予算の規模や、予算案の国会提出時期も焦点になる。
来年3月に開業する北陸新幹線の金沢駅から敦賀駅の区間では今月23日から試験走行が開始されているが、営業用のW7系が使われるのは今日が初めてで、午前3時前に金沢駅から敦賀方面へ向けて出発した。小松駅の側の立体駐車場には地元の人や鉄道ファンが、南加賀地域を初めて走行するW7系を一目見ようと集まった。今日は最高時速110キロで走行して、午前6時前に福井駅に到着し、終点の敦賀駅には午前7時半前に到着した。北陸新幹線の建設を進めている鉄道運輸機構によると試験走行は12月9日まで行われ、W7系は段階的に時速260キロまで上げながら走行し、機器が正しく作動するかや線路などに異常がないか確認される。
韓国では来月1日が75回目となる軍の創設記念日「国軍の日」で、これを前に今日ソウル近郊の軍用空港で式典が行われた。この中でユン大統領が演説し、「北は核・ミサイル能力を高度化して核使用の脅しをしている。韓国の国民に対する実際の脅威であり、世界平和への重大な挑戦だ。」と述べ、北朝鮮に断固として臨む姿勢を示した。会場ではこの後、戦車や自走砲の他、長距離地対空ミサイルなどの兵器が登場して軍事力を誇示し、今日午後には10年ぶりにソウル中心部でも大規模な軍事パレードが実施される。
アメリカのバイデン政権は、太平洋の島しょ国の首脳などを招いた太平洋諸島フォーラムを開き、クック諸島とニウエを新たに国家として承認して外交関係を樹立すると発表し、この地域で影響力を強める中国を念頭に、各国との関係を強化する姿勢を打ちだすねらいがあるものとみられる。一方、中国との関係を強めているソロモン諸島のソガバレ首相は、先週ニューヨークの国連総会で中国を評価する演説を行った一方で、今回の会議は欠席していて、バイデン政権の高官は記者団に「失望している」と述べている。
伊勢湾台風は昭和34年9月26日に東海地方を直撃した。大規模な高潮・洪水が発生し愛知県、三重県を中心に死者・行方不明者5098人を出した。台風の災害としては明治以降最悪の被害となった。名古屋市は当時の人口の3割以上にあたる53万人あまりが被災し死者行方不明者は1851人だった。今朝、千種区の平和公園にある碑の前で慰霊祭が行われた。慰霊祭には河村市長はじめ市の幹部たち約30人が出席し1分間の黙祷をしたあと1人ずつ花を手向けて犠牲になった人たちを悼んだ。