- 出演者
- 佐々木明子 真山仁
食品を超時短で製造できる技術に密着。テレ東慧経済WEEK第1弾。今回は食品の常識を打ち破る開拓者に迫る。
オープニング映像。
新潟・長岡市にある食品の原料を作っているベンチャー企業。日本ハイドロパウテック社長・熊澤正純。加水分解とは水を加えて分解していくこと。編み出したのは機械を使い物理的に分解する技術。薬品を使わず更に従来より時間を大幅に短縮することに成功した。独自技術で加水分解すると食品の製造のスピードもアップする。すでに分解された原料を使うと発酵や熟成にかかる時間が大幅に短縮され瞬時にできる。調味料の削減にもつながる加水分解技術。今後は減塩食や介護食への活用も考えている。
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- 日本ハイドロパウテック長岡市(新潟)
日本ハイドロパウテック社長・熊澤正純は起業前、石油化学メーカーの営業担当として世界を飛び回っていた。加水分解で使っていた押出機は化学メーカーがプラスチック製造で使用している機械を改造したもの。化学と食品の2つの分野を経験した熊澤だからこそ食品の加水分解にたどりつくことができた。これまでに様々な試作を重ね、満を持して企業に持ち込んだが、新技術のアレルギーという壁が立ちふさがった。
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- 日本ハイドロパウテック
本来2年かかるチーズの熟成をたった2時間で実現。独自のやり方で食品業界に超時短技術をもたらした日本ハイドロパウテック社長・熊澤正純。待ち受けていたのは伝統的な工程を重んじる既存産業の壁。逆境を発想の転換で乗り越えようと誰とも敵対しない食材に突破口を見いだした。チョコレートの製造過程で捨てられてきたカカオ豆の皮「カカオハスク」に独自の加水分解処理を施すことで食べられるようにした。2年前、資本業務提携を結んだ菓子メーカー大手のロッテが熊澤と共に今作っているもの。食品ロスが問題となるなか、来年の春ロッテの新たな商品として発売する予定。
独自の加水分解技術で食品業界に新風を巻き起こす日本ハイドロパウテック社長・熊澤正純。加水分解した白インゲンを乳製品に代用したアレルゲンフリーのチョコレートを独自ブランドとして開発。シンガポールに直営店を出している。更に11月には4億円の資金調達に成功。海外事業の拡大をもくろむ。ブレイクスルーは「好奇心を持って扉の先を見ること」。
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- シンガポール日本ハイドロパウテック