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オープニング映像。
米国・ニューヨークで今、話題となっている果物が日本のイチゴ。米国にはなかった甘いイチゴが現地の三ツ星レストランで採用されている。米国で起業したOishii Farm CEO・古賀大貴が熱い情熱をかけ、米国・ニュージャージ州で本格稼働させた2つの巨大工場は甘いイチゴを栽培する植物工場。この植物工場ではLEDライトの光や室温、気流などを独自のノウハウで徹底管理。さらに最新システムで育成状況を分析し、イチゴの糖度を高めることも実現した。さらに受粉に欠かせないハチの行動を管理することに成功し、生産能力は一般的なビニールハウスの30倍以上にまで高まったのだという。なぜ米国で起業したかについて。
米国で起業したOishii FarmCEO・古賀大貴。今、「Oisii Farm」は日本国内に研究拠点を開設すると発表。イチゴではなく植物工場自体のパッケージ輸出を目指すというもの。ロボットや空調技術などに強みを持つ日本企業とタッグを組み、日本全体で植物工場を世界に売り出そうという。
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水産業に驚きの技術が生まれていた。乱獲により準絶滅危惧種に指定されている太平洋クロマグロ。東京海洋大学教授・吉崎悟朗が生み出した水産業に革命をもたらす世界初の新技術が代理親魚技術。生殖幹細胞を別の種類の魚に移植することで元々の魚を産ませるという。既に絶滅危惧種のミヤコタナゴの繁殖に成功。サバにマグロを産ませることも夢ではないという。生態系への影響について。2023年7月、吉崎は代理親魚技術を武器に「さかなドリーム」を起業。品種改良や革新的な養殖技術を確立し、社会実装を目指している。今、東京海洋大学では将来に1度しか産卵しないサケの生殖幹細胞をマスに移植し、マスが毎年、サケの卵を産ませることに成功。サケの漁獲量が減る今、代理親魚技術でマスから生まれたサケでその穴を埋めることが出来る。さらにクロマグロが精子をつくるのに通常で4年かかるところ小形の「スマ」という魚は8カ月でクロマグロの精子を作った。将来的には品種改良をして、おいしいクロマグロをつくろうという時に、そのスピードを大幅に加速できるという。
人生100年時代に元気で生き続けるために欠かせない歯の健康。世界で初めて“第3の歯生え薬”を開発したのは北野病院・歯科口腔外科医・高橋克(トレジェムバイオファーマーCTO)。人は歯が生え変わる幼少期に乳歯の舌に永久歯が形成される。永久歯を失えば2度と歯は生えてこないのが常識だが、永久歯が抜けてしまっても高橋が開発した薬を投与すると“第3の歯”が生えてくるという。2018年にマウスでの実証実験に成功。2本しかなかった前歯が投与後4本に増えている。小説家・真山仁の疑問「自然の摂理」に反するのではないか。2024年5月2日の記者会見で高橋は“歯生え薬”の人での臨床試験開始を発表。現在、高橋に臨床試験の経過を聞いた。現在はまず「薬の安全性」を確認する初期段階の臨床試験を実施中。早ければ2026年秋にも「薬の効果」の臨床試験が始まるという。
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神戸大学教授・木村建次郎(Integral Geometry Science CEO)は数学の天才で「波動散乱の逆問題」を世界で初めて解明。磁場やマイクロ波の反射を計算し見えないものを見える化。数学の力で発明した物体内透視技術で様々な製品を開発していた。小説家・真山仁の疑問「なぜ“死”にこだわる?」。現在、“数学の天才”に変化が。2024年12月、Bリーグ公式戦で防犯ゲートを設置。さらに木村は新たな未解決問題「化学反応理論」に挑んでいた。これはすべての物質の化学反応の仕組みを数式で解明。
産業技術総合研究所・再生可能エネルギー研究センター・浅沼宏(副研究センター長)はマグマの力を活用した巨大発電「超臨界地熱発電」に挑む。24時間365日、原発にも匹敵する巨大な電力を生み出すことが出来るという。浅沼はこの常識破りの挑戦を「地熱アポロ」と名付けた。小説家・真山仁の疑問「無謀な挑戦」。浅沼は既に岩手県の地域を調査中。春以降に試験掘削が始まる予定。
エンディング映像。