- 出演者
- 青木崇高 三村マサカズ(さまぁ~ず) 宮澤エマ
壊れた器を修復し、そのつなぎ目を金であしらう「金継ぎ」。発祥は、茶の湯が隆盛した室町時代ともされ、以後500年にわたって受け継がれてきた。そんな金継ぎを、俳優・宮澤エマが体験する。友人からもらったティーセットのソーサーがすでに割れており、金継ぎで大切に使おうと考えていたが、気づけば4年間そのままにしていたという。
オープニング映像。
金継ぎは、陶器だけでなく、ガラス製品や木製の箸、さらにはスマートフォンにも施すことができる。今回、金継ぎの指導をしてくれるのは、金継ぎ師の萩原裕大さん。今回のケースでは、完成までにおよそ2〜3か月を要するという。特に、天然の接着剤である漆を使って繰り返し接合する工程に時間がかかる。さっそく、宮澤エマが金継ぎに挑戦。まずは、器の断面を整えるため、ダイヤモンドやすりで丁寧に削る作業から始めた。
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- ラーメン鉢
次に、接着剤となる「麦漆」を器の断面に薄く塗っていく。これは小麦粉と漆を混ぜたもので、古くから使われてきた接着剤。縄文時代から器の修復に用いられてきた漆は、瞬間接着剤のようにすぐには固まらないが、仕上がりは非常に強靭で、食器としても安全に使えるのが特長。安土桃山時代には、異なる器の破片同士を接着する「呼び継ぎ」という技法も生まれ、織田信長の弟もそれを愛用していたという。漆を塗り終えると、器を仮止めするためにマスキングテープで固定する作業へと進んだ。
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- 呼継茶碗永青文庫注口土器 加曽利B式
引き続き、宮澤エマが金継ぎに挑戦。マスキングテープでの仮止め作業を終えると、器は湿度と温度が保たれた「漆風呂」へ。ここからは、漆を塗って1週間置く、再び漆を塗って3日置く…といった工程を繰り返す。こうした丁寧なサイクルを経て、ようやく金の加飾作業へと進む。まず、金粉を接着させるための漆「絵漆」を塗り、その上に純金の金粉を蒔いていく。最後に余分な金粉を払い落とし、ついに完成。
宮澤エマが8月1日(金)に公開される映画「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」を告知。
今回の金継ぎの工程を見て、三村マサカズは「あの工程を見てると、相当大変」。青木崇高は「家の食器がちょっと割れたくらいじゃ、割に合わない」と本音を語った。
「ララLIFE」の次回予告。
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