- 出演者
- 野村真季 島本真衣 松尾由美子 武隈喜一 菅原知弘 関口奈美 佐藤みのり
自民党と日本維新の会は連立を見据えた政策協議で「大きく前進した」とするなど急接近。高市総理誕生の公算が大きくなっている。自民党・高市総裁、日本維新の会・藤田共同代表、双方による連立政権樹立を見据えた2回目の政策協議がきのう行われた。維新が連立入りの条件として自民に要望している12項目の政策実現。1回目の協議では食料品の消費税率2年間ゼロと企業・団体献金の廃止で折り合えていなかった。維新の吉村代表は「国会議員の定数を1割削減する法案を21日に召集される臨時国会で提出することが連立入りの絶対条件」とした。きのう夜、自民党が定数削減に応じる方針であることが分かった。元維新議員の音喜多駿氏を取材、維新を支えてきた立場として訴える切実な思いとは。
日本維新の会が自民との連立の絶対条件とする議員定数の削減。2011年、大阪維新の会は府議会の議員定数を88に削減。いま、自民と維新が連立を組んでも衆参ともに過半数には届かない。なぜ維新は定数削減を絶対条件としたのか、日本維新の会の元議員で、政調会長を務めた経験を持つ音喜多駿氏は「政治が混迷する中、維新は国会議員自身が身を切る姿勢を打ち出すことが最重要と考えている」と指摘する。自民、維新の両党は週末も最終的な詰めを行い、臨時国会召集日前日までの合意を目指す。
テレビ朝日政治部与党キャップ・澤井尚子を紹介した。
きのう自民党と日本維新の会が連立に向けた2回目の政策協議を行い、自民党・高市総裁、日本維新の会・藤田共同代表らが出席。協議後藤田共同代表は「非常に大きく前進した」とし、立憲民主党、国民民主党との総理指名選挙を巡る野党一本化協議については「これ以上続けるのは非常に失礼にあたる」として打ち切る考えを両党に伝えたことを明かした。澤井が「合意は近い。連立に入るかというと分からない。総理大臣指名選挙では『高市早苗』と書くが閣内には入らないという形もある」などとコメントした。
秋の運動会シーズン、障害物競走をイメージして連立合意を見ていく。維新の吉村代表はきのう出演したテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で「改革のセンターピンが国会議員の大幅削減。合意できなければ連立はしない」と発言。維新は国会議員定数の削減を臨時国会で成立させることを要求。1999年、自民党と自由党が衆議院の議員定数を50削減することで合意(朝日新聞)。公明党が連立に加わり、50削減に反対する公明党に配慮する形で削減数を20に抑えた法案を国会に提出。民主党など野党が審議拒否などで徹底抗戦、与党単独で採決を行い成立した。今回の維新の要求にも自民党内から反発の声が上がっている。逢沢一郎選挙制度調査会長がSNSに「身を切る改革イコール議員定数削減ではない。自民、維新でいきなり定数削減は論外」と投稿。維新の関係者によると衆議院の比例代表を削減の対象にすることで調整、自民党執行部は受け入れる方針を示している。
公明党・斉藤鉄夫代表は「企業団体献金の協議が進まないから定数削減の話にもっていくのはすり替えであるということを確認した」、国民民主党・玉木雄一郎代表は「1割の議員削減の話と政治資金を透明にしていく、企業団体献金を規制していこうという話は似たようでまったく違う話」、立憲民主党・野田佳彦代表は「公明党が連立から離脱したのは政治資金の問題で自民党の基本姿勢に疑問を感じたからじゃないですか。疑問を感じている相手と政治資金の問題についてうやむやにして次のテーマの定数削減というのは順番が間違っている」などと述べた。
議員定数削減を絶対条件として主張している維新。澤井が「維新にとって原点。国会でも身を切る改革をやることで勢力を拡大したいというのはあるかもしれない」、佐藤が「多党化の時代。国民の声も多様になっている。議員の定数を下げたらそちらの政党が票を取れなくなり、少数派の意見が届かなくなる」などとコメントした。
公明党が連立離脱の理由として挙げていた企業・団体献金への対応。維新は廃止を要求し、公明党より厳しいスタンス。維新の吉村代表はおとといテレビ朝日「報道ステーション」で「自民党と溝があると思っているが、何らかの形で一歩でも二歩でも前に進めたい」と語った。澤井が「自民党にとって企業団体献金は心臓部。廃止することはあり得ない」などとコメントした。
大阪を中心に選挙で争ってきた日本維新の会と自民党。いま注目が集まっているのは連立が実現した場合、国政選挙で候補者の調整が行われるのかどうか。きのう自民党大阪府連の議員らが党本部を訪れ鈴木幹事長に要望を出した。去年10月の衆議院選挙では大阪府で維新に全敗した自民。松川議員は「国政選挙で自民党として候補者を擁立すべき」という考えを示した。維新は大阪府以外では4勝93敗。元維新の音喜多氏は去年10月の衆議院選挙で東京1区から出馬し落選。ことしの参議院選挙でも敗れた。「自民と維新が手を組んだ場合、大きな影響が出る」と不安を抱いている。
藤田共同代表は「雑談レベルでも選挙区の話は出ていない」としている。武隈が「維新と組んでも票の上積みは期待できない。維新と自民党がどういう形で選挙区調整するのか、候補者調整するのかは政策を決めるよりずっと難しい話になる」などとコメントした。
きのう岩手県北上市で駆除されたクマ。警察によると現場で遺体が見つかっており、損傷が激しく、身元は特定できていない。クマが発見された場所はおとといから行方不明になっている温泉旅館の従業員がいた露天風呂から50m離れた所。岩手大学農学部・山内貴義准教授は「胃の中身は植物っぽいのがなかった」などと話した。付近では8日にもキノコ狩りをしていた男性がクマに襲われ死亡している。ツキノワグマが人を襲う瞬間を捉えた映像。2年前、岩泉町の山の中で突然襲ってきたツキノワグマに対し、木の棒で対抗。腕を噛まれるなどの傷を負った。各地で相次ぐクマ被害。今年度の全国のクマによる死者は7人に上り、統計開始以来最悪になっている。このあと山内准教授が生出演、クマから命を守る術とは。
岩手大学農学部准教授・山内貴義を紹介した。
岩手県北上市でクマに襲われたとみられる2人の遺体が発見されている。おととい温泉施設の男性従業員が行方不明になり、きのう警察と猟友会が捜索。露天風呂から約50m離れた場所でオスのクマを発見、クマのそばに遺体があった。クマは駆除された。約2km離れた場所では今月8日、キノコ採りに出かけた男性がクマに襲われ死亡。同一のクマによるものか、DNA鑑定を進めている。山内准教授によると人里に下りるクマは「迷い込んだクマ」など3種類。山内准教授が「胃の中に植物はほとんど含まれていなかった」などとコメントした。
カナダの森の中で野生のクマに出くわした男性。片手にクマよけスプレーを持ってクマをなだめながらゆっくり後ずさりするも、しつこくつけてくるクマ。クマが距離を詰めてきた瞬間、スプレーを噴射。クマは走り去った。海外の研究ではクマよけスプレーで攻撃的なクマの行動を止められる確率が92%に上り、銃器を使用するより効果的だというデータがある(米国・ブリガムヤング大学・スミス教授など)。クマよけスプレーを開発する動物用医薬品メーカー・バイオ科学を取材。クマよけスプレーの適切な使用方法とは、奥谷は「クマとの距離によってかけ方を変えてほしい」と話す。
クマよけスプレーの使い方を紹介した。山内准教授によるとクマがいるサインはクマの爪痕、新しい枝が落ちている。山内准教授が「イメージトレーニングしておくだけで出た時に冷静に対応できる。練習は必要」などとコメントした。
「原付バイク今月で生産終了」などのラインナップを伝えた。
埼玉県鶴ヶ島市で老人ホームの入所者を殺害した疑いで逮捕された容疑者。容疑者は老人ホームの元職員。警察によると死因は首を絞められたことによる窒息死。容疑者は首を絞めたあとナイフで上半身を刺していたことが分かった。警察は2人を狙った犯行か、調べを進める。施設の関係者によると侵入したとみられる職員用出入り口の暗証番号は去年7月ごろから同じものが使われていた。事件を受けておととい厚生労働省は都道府県などに対して社会福祉施設での防犯対策の点検を求める通知を出した。
9年前、神奈川県相模原市の障害者施設・津久井やまゆり園で元職員の男が入所者19人を殺害、26人にけがをさせた事件を受けて厚生労働省は各都道府県に対し、福祉施設での防犯カメラや防犯ブザーの設置、警報装置を解除するための暗証番号やカギを随時変更して元職員らが侵入できないようにすることなどを周知。今回の事件でも変更されていない暗証番号を容疑者が利用。なぜ暗証番号を随時変更することが難しいのか、東京福祉大学大学院・佐々木隆志特任教授によると理由は2つ。施設では救急搬送などの急を要する事態が起こる。暗証番号を随時変更すると職員が手間取り緊急事態への対応が遅れることがあるためなかなか実施できない施設もある。古坂が「介護士や保育士はリスペクトしないといけない。プラス手当も」などとコメントした。
1980年代の日本に巻き起こったスクーター・ブーム。特に50ccの原付バイクが人気を集めた。50ccの原付バイクは国内全てのメーカーが今月で生産を終了する。11月から強化される排ガス規制に適合するには多額のコストがかかるとしてメーカー各社が生産を終了した。おとといホンダが発表したのは新型「スーパーカブ」など排気量110ccの原付バイク。出力を50ccと同程度にすることで普通免許などで運転できる「新基準原付」と呼ばれている。11月から順次4種類発売する。「スーパーカブ」は1958年に発売されて以来郵便配達やそば店の出前などで活躍。人気は日本だけにとどまらず、アジアでも大人気となった。3台の「スーパーカブ」を所有し、「スーパーカブ」のファンミーティングを主宰する竹下朋宏は「仕方がない処置」などと話した。東京・小平市で中華料理店を営む小榑友之は乗れる限り「スーパーカブ」にまたがり続ける。
50cc以下の原付バイクの生産が終了する。愛媛県松山市の原付バイク保有数は約5万8000台、世帯当たり普及率は約24%(総務省「軽自動車税に関する調」(2018年)などから算出)。松山東雲女子大学・短期大学では約600人の学生のうち150人が原付バイクで通学。学校は電動バイクを代替の選択肢として推奨。古坂が「なくなるのは淋しい」、武隈が「いまもスクーターに乗っている。エンジン音と振動が好き」などとコメントした。