- 出演者
- 高島彩 恵俊彰 浅野ゆう子 神田愛花 後藤真希 亜生（ミキ） 坂東龍汰 伊沢拓司 松村沙友理 佐藤大空
検察は状況証拠を補強するために28人の証人を呼ぶという異例の作戦に出た。争点は野崎氏の自殺の可能性について。弁護側は野崎氏が自ら覚醒剤を摂取した可能性を指摘している。さらに裁判では最新のデータ解析が話題になった。検察側が証拠として提出したのは須藤被告のスマホに入っている健康管理アプリの記録。携帯電話を持ち歩いているだけで階段の上り下りなどを自動的に記録している。須藤被告のスマホを解析し野崎氏が亡くなった当日の16時50分～20時まで、少なくとも8回2階に上がっていることを導き出した。他の日は多くても3回程度とのこと。
野崎氏が覚醒剤を摂取したとされる時間帯は16時50分～20時の間とみられている。須藤被告は18時45分～19時53分までの間は約10分の1回の頻度で2階に上がっていることがわかっている。さらにスマホのデータ解析による検索履歴も争点になった。須藤被告は「完全犯罪」「覚醒剤 過剰摂取」「妻に全財産を残したい場合の遺言書の文例」などを検索していた。しかし須藤被告は検索履歴に関して事件との関連を否定。
検察側は殺害動機は莫大な遺産目当てと主張。弁護側はもともと愛情はなく毎月100万円もらえる条件での結婚なので殺害して遺産をもらうというリスクを冒す必要はなかったと主張している。逮捕された当時、須藤被告は覚醒剤について一切語らなかった。検察側が呼んだ28人目の証人は覚醒剤の売人だった。売人は薬剤乱用者の使用量を大きく超える3グラムを十数万円で取引したという。検察側は須藤被告のスマホ解析から売人と接触した裏付けを得ていた。
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法廷では覚醒剤の売人Xが「須藤被告本人と取引をした」と証言。これに対し須藤被告は野崎氏自らが覚醒剤の購入を要望したと発言。野崎氏からは渡した覚醒剤は偽物だったと言われたと話し、取引をした売人Xも「実際に取引したものは氷砂糖だった」と証言している。しかし封筒を渡した売人Yは「渡した覚醒剤は本物だった」と証言。11月15日被告人質問の最終日。野崎氏が亡くなった後、須藤被告が社長を引き継いだ。役員報酬などの名目で6800万円以上を取得しそのうち約5500万円以上を使っていたことが法廷で明かされた。金の使い道は高級外車や美容整形の手術など。
11月18日、論告求刑公判。検察側の求刑は無期懲役。離婚の可能性が出ていた中で遺産を得るために殺害する動機があったなどと主張。一方、弁護側は覚醒剤は野崎氏が自分で使用していないとは断言できないと主張。犯行を示す直接証拠がなく検察側と弁護側の主張が真っ向から対立する今回の裁判。判決は12月12日。
今マッチングアプリなどを使ったロマンス詐欺が急増中。今年1月～10月の被害総額は約311億円。マッチングアプリでしずく容疑者に出会い500万円を振り込んでしまった被害者Aさん。ホテル代と交通費の10万円を貸してほしいというのが始まりだった。Aさんは容疑者が送ってきた顔写真と保険証で信用し15万円を振り込んだ。するとその後も何度もお金を要求され、求められるまま振り込むうちにAさんは預かっていた親の金にも手を付けてしまった。しずく容疑者とやり取りをするうちにAさんは金の要求に応じなければこれまでに振り込んだ金が返ってこない思わされてしまったという。
しずく容疑者の詐欺の手口は子どもを使って情に訴える・「死」をにおわせる・タイムリミットを設定することなど。その結果、Aさんは貸した金を取り戻すために要求に応じて振り込んでしまった。全財産を失い目を覚ましたAさんは金を取り戻すと決意。しかし容疑者と会う約束をしても必ずドタキャンされ、教えられた職場や住所は嘘ばかり。2021年1月、Aさんは知人とともに保険証の住所を訪ねた。両親に話を聞くとお金を貸した方が他にも来ていることが分かった。Aさんはすぐに警察に行ったが取り扱ってもらえなかった。
Aさんは被害者の会を立ち上げ他の被害者と協力することにした。2021年9月、Aさんは被害者Bさんと対面。Bさんは3日間で60万円を振り込んでしまったという。我が子をダシにした手口で詐欺を繰り返す容疑者だが、父親によるとしずく容疑者は子どもを実家に残したまま出ていったという。番組スタッフはアプリ上でコンタクトを取ったところいきなり死をちらつかせるパターンで返信が返ってきた。被害者の一人が容疑者に「被害届を出した」と言ったところ、他の被害者にも突然返済を申し出てきたという。専門家によると返済意思があるという証拠を残しておくためだと指摘する。
被害者Dさんの元にはしずく容疑者の関係者からもタレコミが届いていた。そうした情報を一つ一つ訪ね歩き、しずく容疑者の居場所を捜す。被害者Eさんが弁護士を通じて入手した住民票で張り込みをしたが住民票の場所には住んでいないことが判明。2021～2022年にかけて提供された情報を基に各所で張り込みや調査を続けた。だが当時はほとんどの人がマスクをしておりしずく容疑者の特定は困難を極めた。2023年、Dさんの元にしずく容疑者と面識があるという人物から有力情報が届いた。そして6月、歌舞伎町で張り込みを開始したところしずく容疑者と思われる女を発見した。
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情報をくれた人物によるとしずく容疑者はホストの男と同棲しているという。しずく容疑者は被害者の金でホストクラブで飲み明かしていることが判明。被害者の会のメンバーは弁護士とともに警察署へ。それぞれが集めた証拠と告訴状を提出した。全国の被害者たちも各地の警察署に被害を訴えた。今年11月、ついにしずく容疑者は詐欺などの疑いで逮捕。約90人から総額1億円以上をダマし取ったとみられている。
チリ人妻アニータ・アルバラードが日本中の注目を集めた理由は、青森県の公社で働く男性が約14億円を横領し後に妻となるアニータに貢いでいたこと。その額は11億円。アニータは罪に問われていないが夫の逮捕後も11億円の大部分は戻ってこず日本中が大激怒。事件から23年、チリで暮らすアニータの元を訪ねた。男性との出会いは1997年3月。日本に出稼ぎに来ていたアニータは子どもに会えない寂しさを涙ながらに訴えた。すると後日、男性から1000万円を渡された。さらに男性は宝石などをいくつも買い与えた。男性はアニータに「両親の遺した財産がある」と説明していたという。
青森県住宅供給公社の経理業務を担当していた男性は口座振替をするという理由で現金を引き出し着服していた。アニータに出会う3年前から何度も横領を重ねていた。県民から集めた血税は男の遊興費に消えていたという。アニータは男性からプロポーズされ交際を開始。だが性格が合わなかったという。帰国までにアニータが貢がれた金額は1700万円以上。
アニータがチリに帰って数か月後、男性がチリにやって来た。お土産として持ってきたのは大金。こうしてあれよあれよという間に結婚式を挙げることになり1997年7月31日結婚。当時アニータは貧しい子ども達のために病院を作りたいと夫に語っていた。すると日本に帰国した夫から毎月500万円～1000万円ほど送金されてきたという。夫は2～3か月に1度チリへやって来て数週間滞在。夫の目を盗み愛人と付き合っていたがアニータは妊娠しどちらの子か分からなかったが夫に妊娠を報告。生まれてきた子どもは愛人の子だったためアニータは赤ちゃんは生まれてすぐに亡くなったと伝えた。
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- わたしはアニータサンティアゴ（チリ）
夫がアニータに会いに来るとなると子どもを姉妹に預けて赤ちゃんがいることがバレないようにした。アニータはその後も夫に金を貢がせ続けついに夢だった病院を設立。さらに夫から受け取った約11億円を散在しレストラン経営にも乗り出した。他にも大豪邸を新築。サプライズで夫を豪邸に連れて行ったがアニータの散在を目の当たりにし呆れて日本へ帰っていったという。そして2001年12月、ついに夫が業務上横領容疑で逮捕された。横領額は14億4616万円で横領回数は165回に及んだ。裁判の結果、夫には懲役14年の判決が下された。アニータが罪に問われることはなかったが11億円もの金が貢がれたことで連日ワイドショーの主役になった。だがその後アニータはチリで大人気に。
浅野ゆう子デビュー50周年単独ANNIVERSARY SHOW『KANSYA』の告知。
アニータの夫が業務上横領容疑で逮捕された。横領額は14億4616万円で横領回数は165回に及んだ。アニータが罪に問われることはなかったが青森県の公社が妻・アニータの財産から被害回収を求めたことでアニータ名義だった大豪邸が競売にかけられ約7300万円で売却。しかし夫からもらった金で作った病院・レストランはアニータ名義ではなく被害金の回収はできなかった。現在病院は廃業しレストランも閉店。そんなアニータはチリで大人気。事件から1年も絶たないうちに自伝「わたしはアニータ」を出版し大ベストセラーに。この流れに乗り歌手デビューも果たしテレビ番組でも引っ張りだこ。Instagramのフォロワー数は78万人超えでチリでトップクラスのインフルエンサー。9人の子どもがいるアニータは現在5人の子どもたちと暮らす。夫とは離婚しておらずまだ結婚している状態だという。