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ゴンドワナ雨林は40以上の国立公園などで構成されている。そんなゴンドワナ雨林では近年新種が発見されている。森の中は多種多様の木々が生えている他落差40mの滝などが存在する。2021年、カミキリムシの新種が発見された他この森では新種の発見され続けている。ガイドのラフーラさんと探したのはアルバートコドトリ。足で土を掘ってミミズなどを探していた。また長い尾を持ち求愛のダンスに使用するという。さらにワライカワセミなどの鳴き真似をする。行動がユニークな鳥は他にも存在する。アオアズマヤドリの雄は雌に求愛するために自分に似た青色のものを集めてくる。そして求愛の舞台に雌がやってくると雄が青いものを持ってアピールする。
滝の上流にはラミントンザリガニが生息している。ラミントンザリガニは捕食者に見つからないよう周りの環境に溶け込むために青くなったと考えられている。そんなゴンドワナ雨林では固有種に出会うだけではなく地球の歴史も見て回れる。
ゴンドワナ雨林の森の中には5mにもなる木生シダが存在する。シダは原始的な植物で細かな胞子を飛ばして数を増やす植物。その他樹齢約2000年のナンキョクブナも存在する。ナンキョクブナは海を超えた別の大陸でも発見されている。その理由は名前の由来にもなったゴンドワナ大陸が関係する。ゴンドワナ大陸は分裂と結合を繰り返し、約3億年前には一つの大きな大陸となった。その後オーストラリア、南米、南極に分かれその途中でナンキョクブナが生まれるが大陸が分裂していき、3箇所で成長。南極は氷によって全滅するが他では生き残った。ナンキョクブナは大陸分裂の貴重な証拠となっている。ここまで大きく成長できたのは環境のおかげでもある。オーストラリア東海岸の森には霧が頻繁に発生し適した環境となっている。オーストラリアの多くの世界遺産は乾燥地帯にあり、これはかつては森に覆われていたが東地帯を残し乾燥したと考えられる。東海岸側が残ったのは海側に山脈があったことで湿った風が雲を作り大量の雨をもたらした。
さらに大陸にいくつもの火山が存在したことで豊かな森になった。ミネラルを多く含んだ土地となり森が成長していった。
水の浸食により岩が削られできた洞窟ナチュラルブリッジは上から見ると滝がくり抜かれた穴に落ちている。この洞窟に星空のような景色が広がるという。夜8時、洞窟を訪れ見上げると星空のような天井が広がっていた。光の正体はヒカリキノコバエの幼虫で光で虫をおびき寄せ紐状の粘液で獲物を捕える。
エンディング映像。
世界遺産の次回予告。
ベスコングルメの番組宣伝。