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南米コロンビアのカルタヘナはカリブ海に面した港町。大航海時代は南米の重要な港だった。
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- カルタヘナ(コロンビア)
カルタヘナはコロンビアの北部、カリブ海の沿岸に位置する。旧市街の横に巨大な要塞がある。200年かけて築いた要塞都市という。旧市街には植民地時代の面影が今も残る。コロニアル様式は植民地で発達した建築様式。ホテル・カーサ・カロリーは16世紀の建物で今はホテルという。
当時はヨーロッパの列強が競って領土を広げた大航海時代。スペイン人は先住民から金などを略奪しエメラルドも掘りおこし奪った。カルタヘナは富の集積地となった。スペインへ運ぶには南米北部にあるカルタヘナの港は地の利が良かったという。旧市街の城壁は全長4km、高さ12m、厚み17m。
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- カルタヘナ(コロンビア)スペイン
町の背後には巨大な石の建造物、サン・フェリペ要塞がある。異変を察知すると鐘を鳴らし臨戦態勢をとる。要塞の内部には通路が張り巡らされている。侵入者にとっては迷路という。
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- サン・フェリペ要塞
要塞は文字通り町の命運を握っていた。2万人を超すイギリス軍をわずか6000人で撃退したこともあった。海にも仕掛けがあり水中堤防が作られ敵の船を座礁させた。16~18世紀に築かれた南米最大規模の城塞都市、が登録理由という。
大航海時代、南米有数の要塞都市を築いたのはこの地を植民地としたスペイン人。アフリカの国々から奴隷として釣れてこられた人たちは城壁や水中堤防、要塞を作った。奴隷貿易が行われていた。売買では男性より女性のほうが高い値がついた。女性たちは子どもを産むことで奴隷を増やすことができたという。
サン・ペドロ・クラベール教会では当時奴隷たちに手を差し伸べた人がいた。スペイン人修道士ペドロ・クラベールは寄付や薬を集め、食料なども配っていたという。病気やけがをした奴隷たちは治療をした。教会には遺骸が安置されている。
スペインの植民地だったコロンビア・カルタヘナ。要塞建設の労働を担ったのはアフリカから連れてこられた黒人奴隷。黒人奴隷の末裔が暮らす集落を紹介。植民地時代カルタヘナでの過酷な労働から逃れてきた人々が作った村。この地で守られているアフリカの文化や風習は無形文化遺産に登録されている。
世界遺産の次回予告。
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