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オープニング映像。
齊藤仁さんと妻・晶子さんは6年前に「さいとう宿場」を始めた。晶子さんは「都会終電を気にしないで飲める場所はなんだろうと考えたら宿だった」などと話した。この日のお客さんは佐賀県で宿を営んでいる島崎雄輔さん。日本酒好きの飲み友でもあるという。仲良くなればお客さんとも杯を交わす、これが「さいとう宿場」のスタイル。島崎さんは今回で10回目の宿泊。宿がある長崎・東彼杵町は江戸時代には長崎街道の宿場町として栄え港も賑やかだった。さいとう宿場は空き家になっていた和風旅館を改装。客室はドミトリータイプや和室などがある。目の前は海と線路になっていて大村湾の絶景が広がっている。齊藤さん夫婦はこの風景に惚れ込んで移住してきた。仁さんは大阪出身で商業施設の企画から施工までを行う会社に勤務。晶子さんは東京出身で外資系IT企業に勤務していた。2002年に結婚し、50歳目前で将来について考え始めたという。2016年、3月末をもって退職し、2人は半年間居住地を探す旅に出た。移住先を探すため本屋に行って本の表紙が千綿駅だった。2016年、東彼杵町に移住。まず仁さんが地域おこし協力隊に応募。空き家の再生に係る仕事に就いた。3年働き、この街に旅館が1軒もなかったので、この街に来た人たちが安心して泊まれる宿を始めようと、元旅館の建物を借りて改装。219年8月「さいとう宿場」がオープンした。
今回の主人公は50歳で夫婦揃って早期退職。東京から移住し海辺にゲストハウス「さいとう宿場」を始めた齊藤仁さんと妻・晶子さん。朝ごはんは一汁一菜で担当は晶子さん。仁さんはこの日、空き家対策に取り組む仲間たちと合流し、空き家になった酒屋を下見。この酒屋は、一緒に空き家対策に取り組む森一峻さんの実家だった。森さんはここに中学生まで住んでいた。完全に空き家になったのは3~4年前で新たな宿泊施設に出来ないか考えている。仁さんの前職は商業施設の企画、施工なので、その経験が街の役に立ってるという。近年、移住者が増えている東彼杵町。海月食堂も移住してきた2人が始めたお店。黒澤希望さんは横浜から移住。新井明香さんは横浜からUターンしてきた。晶子さんは週に数回、ここでアルバイトしている。大村線・千綿駅は昭和46年に無人駅になったが、今はここにお花屋「ミドリブ」がある。店を開いたのは飯塚陽子さん。ミドリブは数年前にこの番組で取材していた。駅舎を借りているので陽子さんは切符の販売もしている。この取材中、たまたま切符を買っていたのが、今回の主人公・晶子さんだった。陽子さんは12年前に千葉から移住してきた。陽子さんらは特別な列車が来ると停車時間に特産品の販売をしている。
ある日、さいとう宿場に仁さんの元職場の後輩・岡本極さんがやってきた。仁さんは久しぶりに飲むぞと岡本さんのために料亭を予約。裏口から入店、待っていたのは牛すじ煮込みだった。
仁さんらは栄喜屋の裏口から入店。栄喜屋はまもなく100年をむかえる老舗料亭だが裏から入ると居酒屋テイストになっている。常連は裏口から入ることが許されているという。翌日、仁さんは岡本さんを連れ絶景の地へ向い景色を楽しんだ。東彼杵町について仁さんは「大好きです」などと話した。
いかりや長介や西田敏行の秘蔵映像を紹介した。いかりや長介は番組の初代案内役を務めていた。番組の25年を振り返った。スタートしたのは2000年10月。第一回は京都・京都市から。野間光輪子さんは町家を守るため建築家から女将へ。28歳の時に心臓に穴が空いていることが判明。死を意識しがむしゃらな生き方を辞めたという。そんな時に出会ったのが京都の町家だった。野間さんは仲間と資金を集め会社を起こして町家を買い取り茶屋を始めた。
第1回目放送から25年。野間光輪子さんのいる望月を訪れた。輪子さんはまだ女将業現役。望月は料亭ではなく茶屋なので、もてなしの料理は信頼する料理人に依頼している。常連客は「京都の文化を望月で知った」などと話した。輪子さんが大切にしているタカラは常連客と2階から見える風景だった。野間さんは「存分に生きて全うしたい」などと話した。
番組開始から3年、案内役がいかりや長介から西田敏行にバトンタッチした。西田敏行初登場の回を振り返った。菊池桃子が初登場したのは2009年のお正月。西田敏行がサプライズで故郷へ 福島・須賀川市を訪れた時の名場面を紹介した。
西田がサプライズで須賀川市にあるうっちゃんの倉庫を訪れた。うっちゃんの倉庫では手打ちそばとピザという斬新な組み合わせで人気のお店。郡山市の高校で教員をしていた内村正則さんは52歳の時にそば打ちを始める。定年退職後に調理師免許を取得し、そばとピザを提供するうっちゃんの倉庫を2010年にオープンさせた。開店1年目を迎えようとしていた時に震災に襲われた。一時はお店を諦めようと考えた正則さんだったが、再開を熱望するお客さんの声に応えるために動き出し、震災から2ヶ月後の5月7日に営業を再開させた。西田がうっちゃんの倉庫のピザを注文した。
西田がうっちゃんの倉庫自慢の天ざるそばとマルゲリータを注文。そばを口にした西田が「歯ざわりというか歯ごたえというか、そばが美味い!」とコメントした。
あれから12年、うっちゃんの倉庫を訪れた。お店は健在、で大人気。とも子さんと正則さん77歳になり喜寿をむかえた。この夏に脚立から落ちて腕を痛め2ヶ月ほど休業していた。2人にとっての宝物は西田さんとの記念写真だった。
今までを振り返り菊池桃子は「毎回、きょうはどんな主人公にお会いできるのかなって楽しくてワクワク」などと話した。
人生の楽園の番組宣伝。