- 出演者
- 薬丸裕英 峰竜太 山田五郎 井ノ原快彦 中原みなみ 川村エミコ(たんぽぽ) 大友花恋
オープニング映像。
今回は群馬県の名湯伊香保温泉を特集。街の象徴は黄金の湯やノスタルジックな石段街。そこでは素朴で美味しい上州の味覚が楽しめる。また歴史もすごい温泉地だという。伊香保温泉のある群馬県渋川市は東京から電車とバスで最短2時間。今回は石段街を中心とした場所を紹介。
新宿から高速バスでも楽々行くことができる伊香保温泉。2時間半で伊香保の玄関口の石段街に到着する。レトロな伊香保は、かつては中高年に好まれているというイメージだったが今では若者が増加中。中でも人気のカフェはるんご。へそだんごは渋川市が日本のへそという意味。石段の190段目にある脇道を進むと現れるのは去年オープンしたUSABURO KOKESHI 伊香保 カフェ&ギャラリー。名物は隣の榛東村のこけし工房が営むカフェ&ギャラリーでカステラもこけしをモチーフにしているが焼きまんじゅうのタレにつけていただく。
石段街から少し離れた場所にある洋風旅館ぴのんは伊香保の老舗ホテル松本楼が27年前にオープンさせた。この宿が目指したものは一人旅の女性や若いカップルにリーズナブルに宿泊してもらおうと作った。1泊2食付で1万4000円からとかなりお手頃。おかみの曽祖父母が開いた洋食店が宿の前身。ぴのんでは地元食材を使用した創作フレンチ会席が味わえる。また温泉は刺激の少ない白銀の湯と黄金の湯を楽しめる。次に如心の里ひびき野では去年始めた新たなスタイルに旅キャン。旅館の敷地内にキャンプ施設をオープンさせた。使用料はキャンプスペースが大人一人2750円などとなっている。別料金でサウナなども楽しめる。また本館の温泉も利用可能。
榛名山の斜面にある伊香保温泉といえば「階段」のイメージ。渋川市はバリアフリーマップを作成、階段を回避できるルートを案内している。車いすユーザーによる現地調査も行われた。マップには名所だけでなく、坂の勾配も記している。伊香保温泉の18位は「伊香保の坂」。坂の途中には「河鹿橋」など絶景の名所があり、坂を登りきると「伊香保温泉 露天風呂」がある。入浴料は大人600円。泉質は硫酸塩泉、切り傷・やけど・慢性皮膚病・冷え性・神経痛・筋肉痛などに効能があるという。
伊香保温泉の第17位は「浮曇」。2022年にオープンした地元民が愛する大衆酒場。「おばんざい ちょこっとずつ6点盛り合わせ」(2500円)は地元食材がたっぷり味わえる。オーナーの一倉良さんは地元出身。都内飲食店勤務をを経てこの店を始めた。おすすめは「上州地鶏のレバニラ」(900円)。
伊香保温泉の第16位は「サラズテラス アライヤ」。365段ある石段の255段目にあり、一休みにちょうどいいカフェレストラン。46年前に温泉旅館から転身。地元出身の女将・小林妙子さん(93歳)が調理を担当。おすすめは「生姜焼き定食」(1430円)。生姜焼きを食べ歩いているブロガー・ジンジャーさんも絶賛。
伊香保温泉を紹介したVTRが終わってスタジオトーク。井ノ原快彦が「(サラズテラス アライヤの)生姜焼きを食べてみたい」と語ると、食べたことがあるという川村エミコが「生姜の風味が優しい。お腹パンパン」と感想を語った。大友花恋は伊香保温泉の隣の高崎市出身。小さい頃から家族で通い、石段ひなまつり(現在は開催していない)に参加したという。伊香保温泉へはバスタ新宿からバスで2時間半ほど。山田五郎は詩人・萩原朔太郎がエッセイ「石段上りの街」で伊香保温泉について書いた部分について紹介した。
上毛かるたの最初の札は「い:伊香保温泉 日本の名湯」。伊香保温泉の第15位は「日本の名湯」。上毛かるたが作られたのは昭和22(1947)年。製作者たちは伊香保神社で「日本の復興」を祈願した。伊香保は険しい榛名山を「厳つ峰」(いかつほ)と呼んでいたのが由来とされる。長篠の戦い(1575年)の後、武田勝頼が真田昌幸に将兵の療養所の造成を命じ、湯治場が作られたという(諸説あり)。日本初の温泉都市計画といわれる。からっ風が吹く伊香保温泉は火事に苦しめられ、大正9(1920)年の伊香保大火では温泉街の7割以上が被災した。いち早く立ち上がったのが「大坂屋」。現在は射的屋だが、当時は理容店だった。お店のは壁には桂文楽などビッグネームの招き看板がかかっている。
くつろぎの宿「香雲館」。大浴場の湯船には黄金の湯がかけ流しにされている。客室は10室のみで銀閣の間ではリージェンシースタイルの洋室と、銀閣寺にならった和室でくつろげる。「景風流の宿 かのうや」ではゆったりとした休日が楽しめる。
市の指定史跡になっているハワイ王国公使別邸。ハワイ王国との縁から伊香保はハワイ州・ハワイ郡と姉妹都市で、毎年「伊香保ハワイアンフェスティバル」も開催される。
1981年に開館した竹久夢二伊香保記念館。ことし生誕140年で改めて注目されている。夢二は絵はがきや文房具のデザインもしている。保科美術館では「小林かいちの世界」が開催中。モダンで色鮮やかな絵はがきや絵封筒が当時の若い女性からも人気で、デザインの素晴らしさが再評価されている。
1967年創業の伊香保リンク。1周400mの屋外リンクでは多くの大会も開かれてきた。伊香保の小学校ではスケートの授業があるほど、地元民には馴染み深いスポーツ。伊香保中学校には群馬唯一のアイスホッケー部があり、現在部員は6人。
街の情緒と伝統を守る伊香保芸妓。伊香保で唯一となった置屋を取り仕切るのがまりあさん。昭和最盛期は芸妓さんが200人ほどいたが今は56名。去年お座敷デビューしたかおりさんは「やりがいがある仕事で学ぶことが多くて楽しい」と話す。
「出没!アド街ック天国」の番組宣伝。
1993年創業のあかりの宿 おかべは、客室が全部で4つの伊香保で一番小さな旅館。群馬出身の夫婦で切り盛りするぬくもり宿。提供される料理には有機肥料で栽培されている“伊香保ねぎ”が使われている。1919年創業の和心の宿 大森は、標高約800mの展望露天風呂が楽しめる。提供される料理は上州和牛や赤城和牛など群馬のごちそうが沢山。朝食は中之条町のブランド米「花ゆかり」と岩田養鶏場の卵で玉子かけご飯が味わえる。
岸権旅館の創業は1576年。二十代目の岸権三郎さんが会長を務める。襲名制を取り入れている旅館は伊香保に3軒ある。ホテル木暮の創業も1576年。群馬県内の旅館で最も古い千明仁泉亭は1502年創業。22代目の三右衛門さんは1年前にご逝去。代表取締役・千明孝夫さんはいずれ襲名し23代目となる。
伊香保には数々の文人墨客が訪れている。徳冨蘆花が執筆した不如帰は伊香保の宿の情景から始まる。徳冨蘆花記念文学館には定宿だった千明仁泉亭の離れが移築されている。