2025年7月9日放送 14:31 - 14:50 NHK総合

列島ニュース

出演者
高瀬耕造 坂下恵理 塩崎実央 
列島リポート
夫婦の手作りスケボーパーク

北海道帯広市に去年オープンしたスケートボードパーク「Skate Park PLANT」の話題。こちらの施設は子どもが練習できる施設だが、市内に住む夫婦が作った。主に通っているのは5歳から12歳、初心者向けの教室も充実していて、小さい子どもでも安心して楽しめる。田中健太郎さんと田中沙織さんの夫婦は、去年の夏に所有する農地の一角をパークに作り変えた。かつてはスノーボードの選手だった田中さん夫婦。全国大会にも出場するほどの腕前だった。10年前からスケートボードやスノーボード用のコースを作ってきた健太郎さん。そのスキルを生かし、地元・帯広にいつでも遊べるスケートボードのパークを作りたいと考えるようになった。決め手となったのはスケートボードを始めた子どもたちの存在。身近に安心して練習できる場所がなかったという。1番のこだわりは子どもたちのレベルに合わせたコース作り。健太郎さんが長年の経験を生かし、全て手作りした。ジャンプを繰り返し練習できる障害物は、高さが変えられるため難易度を調節できる。小さい子どもに教えるのは沙織さん。丁寧な声掛けが評判を呼び、今では多くの子どもたちが通うようになった。田中さん夫婦のスケートボードパークは、子どもたちの笑顔があふれる拠点となっている。

列島ぶらり旅
海がつくった奇跡を体感

伊豆半島の先端に位置する静岡県下田市は、海の絶景が自慢。この海岸の地形を生かした今人気のアクティビティがあるという。砂の上を滑ることができる天然の田牛サンドスキー場の傾斜は30度。近くの旅館でソリを借りることができるので、手ぶらできても楽しめる。なぜこんなにたくさんの砂があるのか。その答えが、砂浜のすぐ隣にある巨大な岩に隠されている。岩の中には不思議な空間がある。龍宮窟というこの洞窟は、サンドスキー場と深い関係があるという。数百万年前の海底火山の影響で誕生した岩山。徐々に波で削り取られて、そこに空洞ができた。削り取られた岩はいつしか砂となり、それが波や風で運ばれてサンドスキー場ができた。ガイドの齊藤武さんによると近年、風向きが変わって砂が外に飛ばされ、将来はサンドスキーを楽しめなくなるかもしれないそう。海底火山の影響によって生まれた下田独特の地形。その恵みは食べ物にも。ところてんの原料になる天草は今が収穫の最盛期。この日は漁協のみなさんが天草から他の海藻を取り除く作業をしていた。下田では江戸時代から海女さんたちが海に潜り、手作業で天草を収穫してきた。天草は海底火山が隆起した時にできた岩などにはり付いて育つ。水深が浅く日があたりやすいため、肉厚な天草ができる。最高齢の宮川欣子さんは海女歴60年。90歳となった今も時々海に潜るそう。海女さんたちがとった天草は近くの工場でところてんにする。天草は半日じっくり煮て、成分を抽出。この液体が冷えると固まってところてんになる。できたてをあえて味付けなしで試食。海水温の上昇や海女さんの後継者不足で、天草の収穫量は年々減っている。5代にわたってところてん工場を営む西川さん一家。海女さんたちとともに守り続けてきた下田の味を、後世に託していきたいという。今だからこそ楽しめる貴重な下田の大地の恵みを、体全体で満喫した旅だった。

(気象情報)
気象情報

全国の天気予報を伝えた。

(告知)
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