- 出演者
- 辻浩平 藤重博貴 酒井美帆
パキスタン・イスラマバードで11日自爆テロがあった。4年前隣国アフガニスタンでタリバンが復権したあと、両国の関係は悪化の一途をたどり、先月国境付近で起きた武力衝突をキッカケに攻撃の応酬に発展した。パキスタン側はアフガニスタンで実権を握るタリバン暫定政権がパキスタン・タリバン運動を支援し、越境テロ攻撃を仕掛けていると非難している。カタールとトルコの仲介で停戦に合意したものの恒久的は和平に向けた協議は物別れになっている。緊張緩和の道すぎは見えていない。
アフガニスタンとパキスタンの関係の紹介。パキスタンのイスラム神学校で約30年前結成されたタリバンと、パキスタンとの関係は良好だった。パキスタン政府はタリバンを支援したとされ、こうした支援のお陰で2021年アフガニスタンでタリバン暫定政権に返り咲いた。復権を機に、関係は悪化した。原因はタリバンに忠誠を誓うパキスタン・タリバン運動で、パキスタンを拠点にしている。アフガニスタンだけでなくパキスタンにも厳格なイスラム法国家樹立を目指しテロ活動を活発化。パキスタン政府はタリバンが組織のメンバーを匿っているとしてアフガニスタン東部を空爆。タリバン側も報復攻撃し、一時本格的な武力衝突に発展した。
アフガニスタン東部クナール州。パキスタンとの国境の村に住む農家のナズミンさん一家は武力衝突の最中の先月中旬、自宅がパキスタンの攻撃を受け息子(18)が死亡。突然奪われた最愛の息子の命、ナズミンさんはいつ衝突が再開し家族が犠牲にならないか不安な日々を過ごしている。
国境地帯の地域経済は深刻な打撃を受けていた。パキスタン北西部、ペシャワル郊外で長蛇の列を作るトラック。国境が封鎖され物流が完全にストップしていた。国境封鎖によってパキスタン国内では果物や野菜の高騰が続いている。
アフガニスタンでは1979年に旧ソビエト軍が侵攻。アメリカの同時多発テロ以降はアメリカなどの軍事作戦が行われた。難民を受け入れたのが隣国のパキスタン、現在パキスタンで暮らすアフガニスタン難民は230万人余に及ぶ。パキスタン政府は「テロ対策」を名目に難民の在留資格を厳格化し、武力衝突後は取り締まり強化に乗り出した。国境に向かう道路にはパキスタンに住めなくなったアフガニスタン難民の家財道具を積んだトラックが次々と通過している。
イスラマバードから中継。イスラマバード市局長の太田佑介氏に話を聞く。対立はなぜここまで深まった?事態を複雑にしているのが南アジアの地域大国・インドとの関係。インドはタリバン暫定政権と急速に接近している。暫定政権の外相がインドを訪問しアフガニスタンのインド大使館も業務を再開させた。パキスタン政府からはタリバンはインドの操り人形になったという意見も。衝突の火種はくすぶり続けている。緊張緩和に向け国際社会は?アメリカからも外交による解決を求める声があがっている。トルコは今後、パキスタンに閣僚を派遣する予定。イランも緊張緩和に向け役割を果たすと表明。パキスタンとタリバンの緊張の激化はインドの存在も絡みながら地域の安定にとって最大の懸念事項などと話した。
ガザ地区では停戦合意に基づき、1日あたりトラック600台分の支援物資搬入が見込まれるも実際には3分の1に満たないとされ、国連機関が拡大を求めている。イスラエル当局は支援物資搬入のため、北部のジキム検問所を再開すると発表。ガザ地区の小学校などでは国連の支援で授業を再開する動きが広がる。子どもたちが次々と登校している。小学3年生の男の子はこの2年、避難場所を求めて10回以上移動していたためほとんど授業を受けられず。
韓国の市場にトラックが突っ込む。地元の消防によると、トラックが市場の敷地内を約150メートル直進。女性2人が死亡し18人がけがをした。運転手はブレーキを踏んだがきかなかったと話していたという。警察は運転手を拘束し詳しい状況を調べている。
2007年11月、タイの世界遺産スコータイ遺跡で当時27歳の女性が刃物で首を刺され殺害される。遺族や友人が現場を訪問し、石碑に花を手向け祈りをささげる。タイでは殺人事件の時効は20年。タイの特別捜査局が警察と合同で捜査をしているが、未解決のまままもなく18年になる。特別捜査局などは捜査を進めているが犯人の特定にはいたらず。特別捜査局や遺族は約950万円の懸賞金をかけ情報提供を呼びかけている。
イランの革命防衛隊が弾道ミサイルなどを国外のメディアに公開。イランの革命防衛隊の幹部は我々はミサイルの分野で卓越した能力を持っていると述べ、再びイスラエルなどから攻撃を受けても反撃する能力があると強調。
皆さんの声を紹介。バブルがはじけたあとは自分たちの愚かさを恥じる雰囲気だったが、今では日本が輝いていた時代という文脈で語られる。MAGAに熱狂する若者は過去の負の側面を学んでいるのか。
明日は、台湾、半導体人材育成、日本の学生に注目、現場を取材した。
エンディングの挨拶。
「特別展 大絶滅展 生命史のビッグファイブ」のイベント宣伝。
「にっぽん縦断こころ旅」の番組宣伝。
「ワースポ×MLB スペシャル」の番組宣伝。
