- 出演者
- 関口宏 日比麻音子 小川彩佳 恵俊彰 藪中三十二 加谷珪一 小泉悠 畠山澄子 松村沙友理
ウクライナ・ヘルソン州でダムが決壊し、洪水によって多くの住民が家を奪われた。アメリカ・ニューヨークに影響を与えたのがカナダの山火事で、街は煙に覆われた。怒号が飛び交う中で入管法改正案が可決・成立した。大阪・箕面市に2億8000万円相当の金の延べ板を寄贈した男性が感謝状を授与された。
漫画の神様と呼ばれる手塚治虫さんは60歳で他界する直前まで頼むから仕事をさせてくれと話していたそう。長男の眞さんは手塚治虫さんの没後34年となる今年6月に「新作ブラックジャック」の制作を発表した。
1973年に連載が始まったブラックジャック。AIには手塚治虫さんの作品計400話を読み込ませ、人間が登場人物の設定なおを入力するとAIが数分で10のストーリーを提案した。新キャラクター「イラスト」の生成もいかようにでも調整可能で、細かなリクエストにも数秒程度で答えてくれるそう。最終的な作画はAIと人間の共同作業で、読み切り32Pの制作には4カ月を要した。生成AIはいまや作品の中で死者を復活させる動きもでている。
作品の中で死者を復活させるさせる動きもあり、2021年公開の「ゴーストバスターズ／アフターライフ」には2014年に亡くなっているハロルド・ライミスさんが登場している。死者の権利を保有する企業も現れ、1955年に亡くなったジェームズ・ディーンさんをベトナム戦争をテーマにした映画に出演させる計画もあったそう。一方で死後の復活を断固拒絶したのが2014年に亡くなったロビン・ウィリアムズさんで、遺書には死後25年間顔や声の営利目的での使用を禁止すると書き残した。娘のゼルダさんも生成AIの再現する死者などフランケンシュタインのような怪物だなどと強く否定している。AIなどによる死後の復活について調査した企業によると最近では望む人が増えているそうだが、他人の復活については本人の意思が確認できないなどとして否定的な意見が多いとのこと。
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漫画家の福本伸行さんは自身の著書である「賭博黙示録カイジ」について自分の意思が反映されないかぎりAIによる続編は認めないと話す。一方で自分のキャラなどを即して新作を作るなら喜んで受け入れるともしている。今回AIによって復活した「ブラックジャック」。手塚眞さんは手塚治虫さんがこの作品をみたらと聞かれると「批判されますね」と話した。一方で将来AIが全部手塚治虫作品を作るという日が来るとしてもそれもいいと僕は思いますと話した。
VTRを振り返りトーク。松村さんはどちらかというと反対派の意見であるがどこまで賛成して良いのか難しい問題と話した。恵さんは作品に酔って違うと思うと話し、漫画とかは作者が亡くなったとしても読み手がストーリーをふくらませることが出来続けることができる。一方役者とかは次の役者さんで次の作品を見たいという気もするなど話した。AI技術は他にもプーチン大統領がAIで作られたプーチン大統領と対話する試みが行われた。
7月は突風による思わぬ被害が続出した。福井・美浜町では迷い込んだイルカに人々が近づいた結果、体当たりされたり噛まれたりする事態に。東京・新橋ではガス漏れによって雑居ビルが突然爆発した。過酷な成果主義からビッグモーターではパンクを装う指南動画が出回るなど驚きのマニュアルを生んだ。隅田川花火大会では熾烈な場所取りが繰り広げられたが、皆が幸せそうだった。
東京ドームで開かれたジャニー喜多川氏のお別れの会には8万人以上が駆けつけた。それから4年後の今年7月、ジャニー喜多川氏の性加害などをめぐって国連人権理事会が調査し、かつてのカリスマの名は地に落ちた。調査報告書では性加害やは1950年代から始まり、被害者は少なく見積もっても数百人との証言もあったとしている。卑劣な性加害が長年見過ごされた最大の要因として調査チームはメリー喜多川氏を名指しした。
富山のホタルイカ漁が解禁されたが、ことしの解禁日の水揚げは59匹と過去10年で最低となった。漁獲量の激減はまさに異常事態だが異変は海にとどまらず、世界各地で山火事も相次いだ。この危機敵な状況に国連のグテーレス事務総長は地球沸騰家の時代が到来したなどと警告した。
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産業革命以降、排出量が飛躍的に増加した二酸化炭素などの温室効果ガスの影響は途上国で深刻です。パキスタンでは大洪水で国土の3分の1が水没した。膝まで海に浸かって窮状を訴えるのはツバルの外相。22世紀には国土がほぼ水没するだろうといいます。二酸化炭素を水と混ぜ火山岩に注入し石に変化させて地中に埋める方法などが模索されている。一方で「太陽放射改変」と呼ばれる禁断の技術も。成層圏に大量の硫酸エアロゾルを撒き形成された層で太陽光を反射させる手法。ことし2月、この技術の研究資金を途上国に提供したのがイギリスNGO団体のCEOアンディ・パーカーさん。1991年のフィリピン・ピナツボ火山噴火で地球の平均気温が0.5℃低下したことがきっかけで研究が始まった。同時にアメリカでは大洪水、冷夏による米不足が起きた。専門家は太陽放射改変のリスクを憂慮している。国連の報告書でも太陽放射改変について酸性雨や大気汚染の可能性、生態系に壊滅的な影響を及ぼすリスクが指摘されている。UAEで開かれたCOP28は今後10年で化石燃料からの脱却を加速させることで合意した。大きな期待を集めているのが水素。ウクライナ侵攻は輸入エネルギーの高騰を招いたが水素は自給できるエネルギー。ロンドンを走るのは世界初の水素で走る二階建てバス。日本も2017年に水素基本戦略を打ち出しことし改定され15兆円の投資を行うとしている。岸田総理はUAEとの首脳会談で脱炭素への協力を表明。同行したのはアルハイテック社長の水木伸明さん。
世界から注目を集める画期的な水素の製造技術を生み出したアルハイテック社長の水木伸明さん 。原料はアルミ。水素は化石燃料から作るグレー水素と二酸化炭素を排出しないグリーン水素に分けられている。安全で100回繰り返し使えるアルカリ溶液の開発は世界初。コストのかかるグレー水素に比べ10分の1ほどで済む上、アルミのごみが原料に使える。水木さんはCOP28で革新的な技術を力説した。日本の技術が地球の未来を照らす一筋の光となる日が来るかもしれない。
松村沙友理さんはエコな商品やSDGsのものが増えてきているので気軽に取り組めるようになっていると思うと話した。藪中三十二さんはようやく化石燃料からの脱却がCOP28で合意したのできちっとやっていかないといけないと話した。畠山澄子さんは気候変動は特に弱い立場にいる国や人が大きな代償を払うことになると言われている、COP28では日本は傍観者にとどまっている印象があるなどと話した。
中国・天津港の運搬車両は全て無人。その技術を担うのがファーウェイ。技術の根幹をなす半導体がファーウェイと中国に渡らないようアメリカは規制をかけた。ところがことしファーウェイ が発売した新型スマホがアメリカの度肝を抜いた。入手できないはずの高性能7ナノ半導体が搭載されていた。アメリカのシンクタンクはこの半導体について「国家安全保障に対する真の脅威だ」とした。
中国・東莞市の広大な敷地はまるでおとぎの国。この全体がファーウェイの研究施設です。敷地内を移動する社員のために列車が走っている。4年前、ファーウェイのショールームを撮影していたカメラは一枚の台湾製の半導体を捉えいてた。国内で高性能な半導体を製造できないことが唯一の弱点だった。ファーウェイの半導体を作っていたのが台湾のTSMC。全世界で使われる先端半導体の9割を生産している。日本で作ることが出来るのは40ナノの半導体だが世界の最先端は3ナノでTSMCとサムスンだけが量産できる。高性能半導体は軍事にも不可欠で半導体を制する者が世界を制すといわれるほど。そのファーウェイと中国政府との繋がりを恐れたのがトランプ政権で2020年に輸出規制をかけた。その規制によりスマホの出荷が落ち込み販売店も閉鎖しファーウェイは勢いを失った。さらにバイデン政権が半導体製造装置を実質輸出禁止に。アメリカの要請を受け7月には日本も製造装置を輸出規制の対象にした。日本は製造装置の露光装置で世界シェア4割。キヤノンの新型露光装置は世界初の技術で消費電力は10分の1以下に。輸出規制により中国は14ナノより高性能な半導体を作ることができないと考えられていたがファーウェイが8月から売り出した新型スマホは高性能な7ナノ半導体が使われていた。調査したアメリカのアナリストは生産方法は中国独自のものだとした。
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