- 出演者
- 膳場貴子 村瀬健介 上村彩子 高柳光希
オープニング映像。
特集は「大阪万博の問題点を検証」「認知症高齢者の命を守るには」。
- キーワード
- 2025年日本国際博覧会
2019年当時自民党政調会長だった岸田総理とギングリッチ元下院議長の面会時とされる写真には「UPFインターナショナル」会長のマイケル・ジェンキンス氏が写っていた。ジェンキンス氏はJNNの取材に面会に同席したことを認めた。
皇后雅子さまがきょう還暦を迎え、上皇ご夫妻に挨拶するため仙洞御所を訪問された。皇后さまは感想でお世話になった人への深い感謝を示すとともに、「これからまた新たな気持ちで一歩を踏み出し努力を重ねながらこの先の人生を歩んでいくことができれば」と抱負を記された。宮内庁によるとコロナの感染状況を踏まえ、飲食を伴う行事は今年も控えるという。
MLBネットワークでは大谷翔平争奪戦の特集が組まれ、ブルージェイズに分があると予想した。地元紙は球団が約1080億円を支払う意思があると報じた。
市民がヤジを飛ばす行為を警察が規制できるのか「表現の自由」と「権力のあり方」について問うドキュメンタリー映画「ヤジと民主主義」がきょうから公開された。映画は東京・札幌を皮切りに全国で順次公開される。
天気予報を伝えた。
開幕まで500日を切った大阪万博。建設現場からは不安の声も挙がっている。1970年の大阪万博は「人類の進歩と調和」をテーマにアジアで初めて開催された。世界77か国が参加した会場には最先端技術の数々を見ようと6400万人以上が来場した。中でもアメリカ館で展示された「月の石」には連日多くの人が押し寄せた。サンヨー館では「人間洗濯機」が展示された。製作者の山谷英二さんは、創業者から人間を洗う機械を作るよう指示があったことなどを明かした。2025年の大阪万博でも「人間洗濯機」が復活することになった。今回「ミライ人間洗濯機」を出展する青山恭明会長は「“日本やるな”と言う子供をいっぱい作れたら、その思いが一番強い」と話す。
大阪・夢洲には木製大屋根リングが建設中。完成すれば世界最大級の木造建築となる。しかし誘致段階では木製リングの建設計画はなく、2020年に建築家・藤本壮介氏が提案した。当初1250億円だった建設費用が、2020年に1850億円に引き上がり、2023年10月には500億円増え、当初の計画の約2倍近くまで膨れ上がった。さらに会場建設費以外にも金がかかることが明らかになっている。
当初は万博の候補地に夢洲は挙がっておらず、別の場所で検討が進められていた。2016年に当時の松井知事が夢洲を万博候補地とする考えを示した。2017年に政府は夢洲を会場とした万博誘致を決めた。インフラ整備にも多くの費用がかかることとなり、当初の見込みよりも膨れ上がっている。
費用が膨らむ理由の一つが夢洲の地盤問題。夢洲は1977年から埋立事業が始まった人工島で、藤永延代さんは軟弱な地盤を問題視する。地盤工学の専門家・稲積真哉教授は「廃棄物の処分場を作るという概念。一般的な埋立地と夢洲の埋立地は、そもそも大きな違いがある」と指摘する。万博協会は「地盤沈下しないような基礎工法を採用し、地盤沈下が加速することはない」と回答している。
工事の遅れについても懸念されており建設業界からは厳しい見方が示された。海外パビリオンの着工数は0で、資材高騰などで建設業者との契約が難航しているという。関西の建設業界の労働組合は懸念を示す声明文を公表した。全京都建設協同組合・酒井氏は「建設労働者の命と健康を第一にしてもらわないと困る。それが危うくなる形で進められるのであれば中止すべき、もしくは延期すべき」と話す。時間外労働が容認される可能性について建設作業員からは「お金を出してもっと人を入れるべきだと思う」などの声が挙がっている。
2005年に開催された愛知万博は2200万人以上が来場し、およそ140億円の黒字をもたらした。愛知万博元事務総長・中村利雄氏は「誘致決定から5、6年のスパンがあるのでリスクはある。それは自分たちの努力と皆さんのご理解という中でしのぐしかない」と話す。愛知万博では環境重視を優先し自然を破壊しないように心がけた。
取材した村瀬氏は「木造リングは間近で見ると迫力があり、もの凄いエネルギーをかけて建設していることがわかった。ただ木造リングは万博が終われば撤去され再利用の道を探ることになる。SDGsの観点からどうなのかということは感じた」などとコメントした。
- キーワード
- 2025年日本国際博覧会
富山・射水市の高田倶行さんは妻を探している。妻・きみ子さんと旅行に行くのが何よりも楽しみだったという高田さん。だが認知症を患い、いなくなった当時は曜日の感覚も無くなっていたという。
認知症を患う83歳の男性は今年1月に気温3.2度の中、深夜に外出し翌朝に自宅から7キロ離れた路上で低体温症で見つかった。男性にその時の記憶はない。
- キーワード
- 認知症
去年全国で行方不明となった認知症高齢者は1万8709人と過去最多。富山県では2765人のうち110人が亡くなっていて、用水路での転落死が相次いでいる。南砺市の簑口弘子さんも用水路で亡くなっているのが見つかった。弘子さんの体で用水路がせき止められ溺死したとみられている。認知機能が低下し足腰がおぼつかない状態でも外で出てしまう高齢者たち。富山県立大学・星川圭介教授は事故現場などに監視カメラを設置し高齢者の行動を分析している。
認知症の高齢者の中には、昼夜問わず何時間も行動をし続ける人がいることも対策を難しくしている。高岡市の早苗繁さんは用水路に落ちたことや、行方不明になったこともある。専門家は「公共の輸送機械を使って遠方に行くこともある。当日、翌日は生きていることが多いが、3日目以降になると急速に生きている割合が減ってしまうことがわかっている」と説明した。
富山市の片口重明さんは3月14日午前9時半ごろ、入居していた高齢者施設から姿を消した。施設は午後0時9分に警察に通報し、2時間後にネットワークに情報を流した。これまでネットワークから得られた情報で行方不明者が見つかったケースは少ない。個人情報の問題で顔写真などが載せられないことが理由の一つだという。富山市にも認知症高齢者を捜索するシステムがあり、富山市内の550団体が協力している。しかし富山市のシステムは片口重明さんのケースでは活用されなかった。
富山市で行方不明となった片口重明さん。市が運営する認知症高齢者を捜索するシステムは活用されなかった。ネットワークで探してもらえるのは事前登録者だけが対象。片口さんの次女は富山市のシステム事態を知らなかったと話す。片口さんは行方不明から5日後、施設から20キロ以上離れた場所で遺体で発見された。富山県は警察と市町村が連携するよう依頼しているという。