- 出演者
- 大下容子 佐々木亮太 久保田直子 吉永みち子 斎藤康貴 林美沙希 林美桜 水越祐一 末延吉正
レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級・文田健一郎は準々決勝も勝利し、準決勝はキルギス代表・シャルシェンベコフと対戦。激しい組合からグラウンドを取られるも最少失点で切り抜ける。相手を抱えて後ろに投げる反り投げが決まり逆転して勝利し決勝進出となり、銀メダル以上が確定した。
浜口京子が解説。レスリングは直径9mの円形マットで行う競技。五輪では3分×2ピリオドで勝負。男子にはグレコローマンスタイルとフリースタイルがあり、女子はフリースタイルのみ。グレコローマンスタイルは相手の腰から下を掴むのは禁止だが、フリースタイルは体のどの部分を攻撃しても良い。相手の両肩を1秒間マットにつけるとフォール勝ちとなる。フォールとならない場合、ポイントで勝敗が決まり、技に応じて1~5点となっている。グレコローマンスタイルでは8点差以上、フリースタイルでは10点差以上がつくとテクニカルスペリオリティとなり勝利となる。
初日の男子グレコローマンスタイル60キロ級に文田健一郎が出場。山梨県韮崎市出身の28歳。東京五輪では銀メダルを獲得。東京五輪のリベンジに燃えているという。東京五輪では徹底的に研究され、一時レスリングから離れるが、長女が誕生し再び金メダルを目指すようになったという。猫好きで、猫カフェに通うほどだという。猫好きな面と天性の柔軟性から「猫レスラー」との異名を持つという。1回戦のキューバの選手との試合では豪快な投げが決まり、11対1でテクニカルスペリオリティで勝利。準々決勝はイランの選手との試合でローリングが4連続で決まり、9対0の快勝。準決勝はキルギスの選手との試合。ペナルティで1点を奪われた後、反り投げで逆転し、4対3で逃げ切った。これで銀メダル以上を確定させた。明日の決勝では中国の曹利国と対戦。浜口京子が特に注目したのが1回戦。相手のペナルティにより相手が腹ばい状態からの再スタートとなったが、ここでローリングを繰り返す。胴を締め上げていて、相手選手はとても痛い状態だという。ローリングが今大会冴えているとのこと。このシーンを佐々木アナと浜口京子で再現。相手は回されたくないため、マットに体をへばりつけるようにするが、そこを脇の下あたりから手を入れ込んで体を密着させ、体を返すという。体感した佐々木アナは耐えようとするとアバラが折れる、などとコメント。六角レンチでねじるような感覚で回すという。
文田選手について、東京五輪後、2匹の保護猫を招き入れたという。ローリングを経験した佐々木アナは、なかなか経験できるものではないが、経験するとなぜ簡単に回されてしまうのかがわかるとし、ロックされてしまうと骨が痛いのでと話し、ロックするまでが勝負の鍵になるなどとコメントしていた。
女子68キロ級の尾崎野乃香選手について。元は62キロ級の選手だったが、今回は階級を上げての挑戦。21歳で足立区出身。2022年の世界選手権は62キロ級で金、23年の世界選手権は65キロ級で金、今年のアジア選手権は68キロ級で金を獲得。国内の選考会で敗れたため、階級を上げて代表選考のプレーオフで勝利し代表権を獲得した。階級変更にあたり、文田健一郎選手の父である韮崎工高の文田敏郎監督の門をたたき、フィジカルを鍛えディフェンスを強化したという。1回戦は10対0で勝利。準々決勝ではキルギスの選手にタックルを封じられ6対8で敗れたが、キルギスの選手が決勝に進出したため、敗者復活戦に進むことが決定。そのため、銅メダルの可能性がある。
その他注目の選手を紹介。番組が注目するのは50キロ級の須崎優衣選手。千葉県松戸市出身の25歳。東京五輪でも金メダルを獲得している選手で国際大会無敗。4月には国際大会94連勝を達成している。須崎選手の凄さについて、浜口京子は懐に入れるスキを作っていないという。
去年9月のレスリング世界選手権で優勝を果たしたレスリング女子76キロ級・鏡優翔。日本勢の世界選手権最重量級での優勝は浜口京子さん以来20年ぶりとなった。そんな鏡選手の好きな言葉は「カワイイ」だという。
レスリング女子最重量級で初の金メダル獲得が期待されている女子76キロ級・鏡優翔選手を紹介。2022年のアジア選手権で銀メダル、世界選手権で銅メダル、2023年の世界選手権で金メダルを獲得している。武器はラグビー仕込みのタックルで、原動力は「カワイイ」とのこと。浜口さんは「鏡選手は速いタックルが武器。最重量級は非常に壁が厚いが鏡選手は金メダルの期待ができる」などと話した。
パリ五輪・レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級準決勝。文田健一郎選手がゾラマン・シャルシェンベコフ選手に勝利し、銀メダル以上が確定した。
パリ五輪レスリング男子。フリースタイルに4選手、グレコローマンスタイルに3選手が出場する。浜口京子が注目の日下尚選手23歳は、香川県高松市出身で2023年の世界選手権では銅メダル、今年のアジア選手権では金メダルを獲得。相撲仕込みのレスリングで、足腰を生かした押し出しが武器。勝負飯はうどんで、海外遠征でも試合前にうどんを食べる。浜口京子は「レスリングは相撲の土俵と似ており、足腰の強さとバランスが素晴らしい。」などと話した。
パリ五輪。注目の日本代表選手。岡慎之助が体操男子団体金メダル、体操男子個人総合金メダル、種目別平行棒銅メダル、種目別鉄棒金メダルを獲得した。きょうのスケートボード女子パークには四十住さくらが出場する。去年5月には右膝十字靭帯が断裂し、リハビリの日々が続いた。支えとなったのはスケボーを流行り始めた時の気持ちだった。
スケートボード女子パーク・四十住さくらの秘策は決勝でのニュートリック。東京五輪でも決勝まで大技は温存していた。注目はスケートボード女子パークの他、卓球は男女団体の準々決勝、レスリング男子グレコローマン60kg級の文田健一郎が金メダルに挑む。
四十住選手の地元、和歌山県岩出市には東京五輪の金メダルを記念して植えられた桜の木がある。また、四十住選手自身のスケートボードの板の部分には桜のデザインがプリントされており、パリ五輪で使用される。スケートボード女子パークには吉住選手を含め3人が出場。吉永みち子は「凄い精神力。」、末延吉正は「拍手しましょう。」などと話した。