- 出演者
- 島本真衣 大下容子 斎藤康貴 林美沙希 山崎弘喜 桝田沙也香 増田ユリヤ 田中道昭
アメリカとイランによる戦闘終結に向けた再協議の駆け引きが続いている。イランの国営放送は再協議を「拒否する」と報じた。イランの国営放送は19日、現時点でイランはアメリカとの再協議への参加を拒否していると報じている。イランのアラグチ外相は前回の協議終了後の12日イランは誠意を持って交渉に臨んだとし「過度の要求でゴールポストを動かされた」とSNSに投稿。再協議が行われるかは不透明な情勢。
イラン情勢の緊張が続く中、石油の消費量を減らすために政府が節電・節約の呼びかけを行うべきと考える人が6割を超えることがANNの世論調査で分かった。イラン情勢を受けた生活への影響について「大いに感じている」「ある程度感じている」が合わせて82%。また高市内閣の支持率は62.3%、不支持率は21.5%となった。
節電や節約を呼びかけるべきと考える人が6割を超える中、政府はどう対応する方針なのか。高市総理の周辺では「今は呼びかける動きはない」と話し、慎重姿勢を崩していない。木原長官はイラン情勢の長期化も見据え、備蓄石油の放出や原油の代替調達などを確実に進めることが必要だと強調した。政権が危惧するのは節電を呼びかけると経済を冷やすことやモノの抱え込みが起きて物流が滞ることにある。
きょうは南風で気温があがり日本海側を中心に25℃以上の夏日が続出する見込み。日本海側は「フェーン現象」の影響で気温が上がり、鳥取市は今年初めての夏日となった。そのほかきょうは金沢や秋田でも初めての夏日を迎えそう。まだ体が暑さに慣れていない時期、体調管理に十分注意が必要。
北朝鮮の国営メディアはきのう短距離弾道ミサイルを試験発射し、改良したクラスター弾の兵器の威力を確認したと報じた。北朝鮮は改良型「火星11」弾道ミサイル5発を136km離れた標的の島に向けて発射、今回の試験発射の目的は新型弾頭の特性と威力の確認だと説明している。金正恩総書記が娘・ジュエ氏と視察し、軍の戦闘準備に必要な技術を引き続き開発するよう促した。
ジャーナリスト・池上彰と増田ユリヤの月に1度の徹底解説。ルービックキューブ発祥の地、ハンガリーの政権交代がヨーロッパでは国際社会に大きな影響を与えるかもしれない。EUと対立し“EUの異端児”と呼ばれたオルバン・ヴィクトル氏が今回の選挙で大敗し、マジャルペーテル氏が当選。その歴史的な政権交代の瞬間を現地で増田が取材した。
約80%と過去最高の投票率を記録したというハンガリーの総選挙。マジャル党首率いる野党「ティサ」がオルバン氏率いる与党「フィデス」に圧勝し、16年ぶりの政権交代を果たした。この歴史的転換点となったハンガリーの総選挙をジャーナリスト・増田ユリヤが現地で取材。
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ハンガリー総選挙の投開票が行われる2日前、ジャーナリスト・増田ユリヤはブタペストから車で1時間半の場所に位置するエゲルを訪れた。この町で政権を奪取したマジャル氏率いる「ティサ」は生まれた。マジャル氏はこの政党に2024年に加入。汚職のない政治を掲げ躍進し、幅広い層からの支持を集めた。政治アナリストのサボルチさんは医療体制の問題が今回の選挙で問われていると話す。ジャーナリスト・増田ユリヤはブタペストで行われるオルバン氏率いる与党「フィデス」の集会を取材。オルバン氏は「ハンガリーの若者を戦地に送るつもりはない」と訴え、武器や資金の援助などウクライナに支援することを避ける立場を強調。総選挙はマジャル氏率いるティサの圧勝した。
ジャーナリスト・池上彰と増田ユリヤの月に1度の徹底解説。ハンガリーの総選挙を現地で取材した増田は「ドナウ川のほとりに集まった若者。ハンガリー中の若者が集まったのではないかと地元の人が言うくらいの熱気だった」などとスタジオでコメント。マジャル・ペーテル氏は1981年、ブタペスト生まれ。エリート弁護士だった。学生時代、オルバン首相の演説に感銘を受け、のちに「フィデス」に入党。オルバン政権のスキャンダルをきっかけに「フィデス」を離党。野党の「ティサ」に合流した。街頭演説やSNSの活用によって若い世代を中心に支持を伸ばし、ついには歴史的大勝を果たした。ティサの勝利にポーランドのトゥスク首相は「あなた(マジャル氏)より私の方がうれしいと思う!ヨーロッパへようこそ」と祝福。ドイツのメルツ首相も「ハンガリー国民が決断を下した皆さんと一緒に仕事ができるのが楽しみ」と話している。これまでオルバン政権はEUの中にいながら反移民、反LGBTQといった政策を国内で展開し、さらにロシアや中国との関係も重視するという独自の路線をとってきた。それに加え拒否権もたびたび行使。EUが伝統としてきた意思決定のあり方にも影響が出ている。
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EUにいながら反EUという矛盾した政策をとってきたオルバン政権。そのオルバン首相を応援してきたのがロシアのプーチン大統領とアメリカのトランプ大統領。ハンガリーはエネルギーの輸入依存率が非常に高く、輸入している石油は86%、天然ガスは74%がロシア産。また、原子力発電でもロシアとの関係は深く、ハンガリーはロシアの国営原子力企業「ロスアトム」と「パクシュ原子力発電所」の拡張工事を締結している。ロシアはこの建設費用の8割にあたる100億ユーロをハンガリーに融資することを決めている。ロシアに依存する背景には旧ソ連時代からのパイプラインが存在することにあった。マジャル氏はエネルギー問題についてロシアとすぐに手を切るとはしていないが、徐々にロシアの依存から脱却したいと明言している。ハンガリーはオルバン政権の法の支配への違反へEUからの目を入れようとしている。また、汚職リスクの増大などによりEUからの資金援助が350億ユーロ資金凍結されているため、医療現場が崩壊。マジャル氏は法の支配を立て直すべく解除を目指している。EUからの補助金をインフラなどに投資することで2035年までにエネルギーのロシア依存から脱却することを目指している。一方でこうした動きにロシア側は不快感を示している。政権交代後、ロシアが影響力を取り戻すケースも他の国であった。2004年にロシアと国境を接するジョージアで親欧米派のサアカシュビリ氏が大統領に就任。サアカシュビリ氏は賄賂などを受け取っていた警察官1万5000人を解雇するなど汚職を追放する対策に取り組んだ。しかし追放された親露派勢力がロシアの支援を受けながら力をつけていき、2012年の選挙ではサアカシュビリ氏を退陣へ追い込んだ。
マジャル氏が党首を務めるティサの勝利にハンガリーで16年ぶりに起きた政権交代。この状況をこれまでオルバン政権に抑圧されてきたハンガリーの独立系メディアも歓迎している。
2010年に首相に就任し16年もの間、ハンガリーで政権を掌握し続けたオルバン氏。ハンガリー独立系メディア「マジャール・ハング」責任者・ルカーチ・チャバ氏はオルバン氏が公共放送に介入し政府のプロパガンダ放送を行ってきたと指摘。地方に住む人々は政府のプロパガンダ放送に触れる機会が多く、与党の支持層は地方に固まっているという。その一方、都市部に住む人々などからは公共メディアに対する反発が増加。オルバン氏は公共放送でプロパガンダを流すだけでなく、独立系メディアを排除するような動きも行っていた。選挙に勝利した翌日、記者会見を開いたマジャル氏はオルバン政権によってゆがめられた公共メディアをただしていくと決意を表明。さらにマジャル氏は国営メディアのニュース番組に出演し、この放送局を直接「噓の工場」と批判。
オルバン氏は民主主義国家でありながら独裁的な手法で長期政権を築いてきた。選挙で民主的に権力を握った後、司法の弱体化、メディア統制、選挙制度の変更などを行い民主的制度を骨抜きにすることで政権の座を強固にしてきた。このオルバンモデルをヨーロッパ各国の右派勢力が手本にしようとする動きがあった。スロバキアのフィツォ首相は右派政党と連立を組み強権的な性格を強めている。2024年、公共放送を政府の影響下にある国営放送に改編する法案を可決。ドイツのAfD・ワイデル共同党首は去年2月に反移民政策を進めるオルバン政権を「主権と独立の象徴」と称賛。今回の選挙でアメリカのトランプ大統領とバンス副大統領は熱烈にオルバン氏を応援していた。アメリカの反トランプ団体はオルバン氏の敗北を歓迎。しかし、イギリスの有力紙、ガーディアンは「今回の結果はEUの調和やウクライナの支援には影響を及ぼすだろうが、権威主義の終焉を告げるものになる可能性は低いだろう」と楽観視してはいけないと警鐘を鳴らしている。
エンディング映像。
