- 出演者
- 大下容子 松尾由美子 菅原知弘 林美沙希 水越祐一 柳澤秀夫 阪口采香 駒見直音 浦林凜
総理就任後初のインドを訪問中の高市総理は、間もなくモディ首相との首脳会談に臨む。経済的な威圧を強める中国と向き合う上で欠かせないインドとの協力関係を、どのように深めようとしているのか。多くの日本企業も同行する高市総理のインド訪問。経済安全保障面などでの関係強化を打ち出す見通しだが、どのような戦略を描いているのか。
2014年に日本とインドの関係を、特別戦略的グローバル・パートナーシップに格上げした当時の安倍晋三総理大臣とインドのモディ首相。以降両国はシャトル外交を続けていて、岸田総理や石破総理もモディ首相との親交を深めた。今回のインド訪問で高市総理は、人口14億人と世界一の市場を持つインドを、日本の経済成長につなげたい考え。また、中国を念頭に防衛装備品や重要鉱物の探査で協力を進める方針。こうした中、モディ首相といえば関税問題などでアメリカとの関係が悪化したものの、トランプ大統領の歩み寄りを引き出し、中国とは国境紛争も抱えているが、去年の会談で習近平国家主席は「互いの成功を支えあうパートナーになること。竜(中国)と象(インド)が共に舞うことが正しい選択だ」と発言している。モディ首相と高市総理はどのような関係を築くのか。
就任後初のインド訪問で高市総理は、経済的威圧を強める中国を念頭に、インドとの協力強化を図ろうとしている。次世代エネルギーの生産をめぐる協力も浮上している。日印首脳会談での主な議題は、外務省の資料では「1:戦略的協力関係の強化、2:経済安保・エネルギー安保、3:投資・イノベーションを通じた経済成長」の3つの柱を軸に話し合われるという。首脳会談に合わせて、経済安保共同宣言を発表する予定。重要鉱物、半導体、情報通信技術、医薬品、クリーンエネルギーの5つを優先分野として協力を推進していくという。読売新聞によると、宣言案の中に「恣意的な輸出規制を含む経済的威圧や非市場的な政策・慣行への懸念」など、中国を念頭とした文言も盛り込まれる。レアアースを巡って日本とインドは協力を強化しようとしている。米地質調査所によると、インドのレアアース埋蔵量は中国、ブラジルに次いで世界で3位となっている。一方でインドメディアによると、世界全体の採掘量に占める割合は1%以下。採掘量が少ない理由についてイギリスのBBCは、中国産のレアアースが安価なため、ほぼ中国産輸入に依存してきた現状があるという。去年4月、中国がレアアースなどの輸出を規制した結果、インド産業界も打撃を受け混乱が起きた。去年11月、モディ政権はレアアースの生産促進として約1250億円規模の計画を承認した。BBCによると、インドは産業的な専門知識が不足していて、技術を輸入する必要があるという。今回の日本とインドの首脳会談に合わせ、レアアースの鉱物探査の技術協力などの覚書を交わす予定。半導体でも日本とインドは協力しようとしている。読売新聞によると、半導体分野でも人材育成や研究開発などを進め、インド政府が主導する半導体プロジェクトへの日本企業の参画も支援するという。インドの北東部では、モディ政権が東南アジアの玄関口として重視・開発を掲げる「アクト・イースト政策」が進められている。中でもアッサム州においては日経電子版によると、大手財閥タタ・グループが半導体工場を建設するなど、インドの財閥系がデジタルと電力に巨額投資を表明。日本もインド北東部からベンガル湾をつなぐ産業回廊のインフラ整備を支援していて、日本企業に投資の期待が高まっている。
日本とインドは次世代エネルギーの生産をめぐっても協力するよう。きょうインドで行われる高市総理とモディ首相との会談では、中東情勢の混乱を踏まえエネルギー調達の安定化などの協議も行う予定。日本の外務省によると、エネルギー源の多様化を目指し、「グリーンアンモニア」の製造に注力するという。グリーンアンモニアが持つ可能性とは。
日本とインドが大規模製造事業に乗り出すという「グリーンアンモニア」。アンモニアは発電の燃料や肥料に使用されるが、グリーンアンモニアは太陽光や風力などの再生可能エネルギーを使用し、水を電気分解して生成する。従来の化石燃料などからの製造では避けられなかった二酸化炭素の排出を抑えられることから脱炭素化にも貢献できるという。東京科学大学・原亨和教授は「グリーンアンモニアは持続的に、しかも安定にアンモニアを供給する。CO2も下げるという意味では、かなりいいテーマだと思うので、私は増えていく、そう思っています」と述べた。今回、日本とインドの両政府は、民間企業がグリーンアンモニアをインドで製造する計画を持続的に支援するとし、日本から重機メーカー大手の「IHI」などが参加。年間約40万tの製造を目指すという。日本とインドは他にもエネルギーの安定供給に向けた協力強化を打ち出すとみられる。
きょうの首脳会談ではエネルギーの安定供給に向けた協力強化も打ち出す予定だという。首脳会談のあとに発表される予定の共同声明には、発電の燃料などに使われるLNG=液化天然ガスなどの備蓄強力に向けた特別チームの設置が明記される予定。インドはLNGの需要の約5割を輸入に頼っていて、そのうちの4割以上がカタールからの輸入。そのため中東情勢の不安定化などによる供給不足を防ごうと、対話や情報共有の進展を目指すとされている。また、バイオガスの生産拡大で中国のEVに対抗したい考えもあるよう。日本とインドの両首脳はバイオガス戦略イニシアチブでも合意する予定で、今後インド国内にバイオガスを生産する施設を新たに1000基導入する。インドの乗用車市場で約4割のシェアを誇る日本の自動車メーカー・スズキが協力していくという。これによるインドの利点は、農村部の生産増と所得向上に貢献できること。日本の利点は、インドを足がかりに新興・途上国のバイオガス車市場に本格参入し、EVで先行する中国に対抗できること。今後は大量生産によってインド国内のバイオガス車の市場を350万台に拡大させ、250万台分を日本企業が獲得できると見込んでいる。防衛大学校教授・伊藤融は「ウィンウィンの協力なんだろうと思う。スズキ自動車さんはCNG(圧縮天然ガス)車、バイオガスをもとにしたCNGを進めようとしていると思う。これを安く提供できれば中国車に対抗できると思う。インド農村部は貧しい人が多い。廃棄してきたものが売れれば農家にとってもプラスになると思う」などとコメント。スズキがインドでのシェアが高い理由について解説した。弁護士・阪口采香は「全部がいい話に聞こえてしまうが実はなにか デメリットがあるんじゃないかと気になる」とコメント。それに対し伊藤教授は「懸念になるものはないが、本当に250万台を日本企業が獲得できるか、確約されるかきちんとしておいたほうがいい」と話した。ジャーナリスト・柳澤秀夫は「バイオガス、CNGはまだ生産コストがちょっと高めについてるんじゃないかと思う。もっとコストを安くすることによってCNGをエネルギーにした自動車も軌道に乗ると思う。コストを下げる技術、日本はインドに協力できる技術を持っているのか」とコメント。それに対し伊藤教授は「持ってると思う。スズキ自動車も含め積極的に支援していると聞いている」と話した。
日本とインドはアメリカと中国に依存しない国産AIの必要性で一致し、開発のため協力するという覚書を交わした。日本の課題は「ソフトウェアの設計・開発人材の不足」。インドの課題は「アメリカ企業などにIT人材を送り出す一方で、開発インフラが不足している」。そこで2030年までにインドから高度人材500人を日本に招聘し、日本はAI開発特化型のスーパーコンピューターを活用して開発の協力をしていくこととなった。防衛大学校教授・伊藤融は「多言語システムのAIの議論がされていると思う。安全保障の協力も盛り込まれると思うが、防衛装備品については進捗を確認するということはあると思う。一部で報道されているAIドローン開発はこれから先の話しだと思う。一番大切なのはクアッドの枠組みをどうするのか。アメリカとの関係は依然として厳しい。クアッドの枠組みにどうやってアメリカを引き戻すのか。トランプ大統領が後ろ向きなら高市首相はどのようにモディ首相に向き合うのかが問われる」などとコメントした。ジャーナリスト・柳澤秀夫は「我々も関心を持たなきゃいけないのはインドとアメリカの関係がどういう関係なのか、と同時にインドと中国の関係がどうなるのか。この両方の動きを見極めた上で日本とインドの関係をどうするのか」などとコメントした。きょう日印首脳会談が行われる。
川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムでは現在、「藤子・F・不二雄ミュージアム開館15周年記念 ドラえも~ん!願いをかなえるひみつ道具展」が開催中。
東京・有明の東京ドリームパークから中継。これから本番を迎える夏を前に夏の変化と免疫について楽しく知ることができる。今と昔の夏の変化をクイズで学ぶこともできる。熱中症対策には免疫ケアが大切。その仕組みをゲームで知ることができる。東京ドリームパーク2階ではキリンのプラズマ乳酸菌「おいしい免疫ケア」を来場者に無料配布中。
関東は雨が弱まってきたが、午後は東北で激しく降る見込み。
- キーワード
- 渋谷(東京)
このあとは「徹子の部屋」。
