2024年2月11日放送 8:00 - 8:25 NHK総合

小さな旅
「笑顔 雪に輝く 〜群馬県 片品村〜」

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(オープニング)
オープニング

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(小さな旅)
笑顔 雪に輝く 〜群馬県 片品村〜

群馬県の片品村、2000m級の山々に囲まれる地域は4000人ほどが生活している。1月、村のスキー場は多くの人で賑わい、一冬で50万人以上が訪れる。そして片品村に欠かせないのがスーパーマーケット。一見すると普通のスーパーだが、1つ1つの商品が非常に大容量。村の民宿とペンションに合わせ、こうした大容量の商品を置くのだという。スーパーの精肉売り場で働く星野泰三さん、生まれも育ちも片品村で一度は村を離れたが25歳の時に再び戻ってきたのだという。子どもの時から山遊びが大好きだった星野さん、今でも山に入っては根曲がりの木を探し、その木を加工しているのだという。加工して作るのはアルプホルンという管楽器。片品村でホルン作りが始まったのは15年ほど前、価値がつきにくい根曲がりの木を利用したいと考えたのだという。ただ最初は作り方を知る人もおらず、演奏家に聞いたり資料を集めたりするなどしたのだとか。1つ制作するのに3カ月ほどかかるというアルプホルン、星野さんは自分の地元の木で作ったものを吹くというのは感慨深いものがあるのだと話してくれた。

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Amazing Grace片品村(群馬)

村の中を歩くと多くの、炭焼きのために多くの木が積み重ねられている。須藤賢一さんは50年以上炭焼きを続けているという。村で炭焼きを生業にしているのは須藤さん1人だけ。片品村では昭和40年くらいまで炭焼きを盛んに行っていたが、ガスや電気に取って代わられ少なくなり、現在は囲炉裏や炭焼きでの料理を出すお店でしか使っていないという。炭焼きは2週間ほどの長丁場になる。かつては幾度も失敗したという須藤さん、現在は窯の中の様子がわかるようになってきたのだという。コツはゆっくり焦らず、いつしか須藤さんは炭焼き名人と呼ばれるようになった。ある日、炭の良し悪しを左右する精錬というが始まる。窯の中の温度を上げて不純物を取り除き、ようやく炭が完成する。何回やっても難しいと話す須藤さん、彼には弟子がいる。弟子の青木慧さんはかつて大学を中退し、家に引きこもってしまっていたという。そんな青木さんだが、村の人が訪ねてくるなど、村に馴染んできている。須藤さんは青木さんに対して、今後炭焼きを仕事にしてもしなくても、それを活かしてくれればと考えているのだとか。

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片品村(群馬)

今シーズン最初の大雪の日、園舎を持たない「森のようちえん」の子供たちがスキー場を訪れた。保育士の松浦華恵さんは20年前に移住し、やがて結婚。夫の友さんと一緒に森の幼稚園を始めたという。松浦さんは「自然には敵わない、子供たちに教えるということがおこがましいことだ」と考えているという。子供たちにとって一番大きな先生は片品村の自然。村の人を訪ね、収穫や餅つきなどを体験することもあるという。ある日、星野さんたちアルプホルンクラブのメンバーが子供たちを訪ねる。地元の木が奏でる音色を聴かせるためだという。子供たちはこの日初めてアルプホルンに触れ、身体全体で音を感じ取る。真っ白に染まる冬の片品村には今日も笑顔が輝く。

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武尊の歌武尊山片品村(群馬)
(エンディング)
エンディング

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