- 出演者
- 杉村太蔵 宮根誠司 伊藤聡子 蓬莱大介 西尾桃
元横綱の白鵬は相撲協会を退職したことが分かった。自分の部屋の再開に向けた目処が見えなかったことが理由という。白鵬と親交のある二宮清純さんに退職の舞台裏について聞いていく。
オープニング映像。
元横綱・白鵬は日本相撲協会退職を巡る会見を行った。相撲に愛され相撲を愛した25年でありました、弟子たちへの愛情は全く変わっていないと言及している。元横綱・照ノ富士の伊勢ケ浜親方との不仲が背景にあるとの指摘も聞かれた。伊勢ケ浜親方だった現宮城野親方はこれだけの記録を持っている人が協会にいてくれれば良い力士が出ると思っていたが、本人の意志がすごく固く引き止めることができなかったと謝罪している。白鵬は「今の自分が置かれている状況を考えますと 協会の中ではなく外の立場から相撲の発展に力を注いでいくことが良い」と言及し、外から相撲を発展させていくとしている。今後は世界相撲グランドスラム構想についても掲げた白鵬だが、退職を決断したのがいつかを問われると3月に一門の親方衆から預かり延長の報告があり、この際に悩んだ末に退職という形となったとしている。1年前に部屋が預かりとなった際にサポートしてくれる人がいたかを聞かれると、去年と今年の話には多少のズレもあり弁護士はいなかったとした上で、協会側から弁護士をつけないように圧力があったわけではないと振り返った。
白鵬は通算1187勝・幕内優勝45回・全勝優勝16回という歴代最多記録を持ち、2021年に引退し22年の7月から宮城野部屋を継承したものの、去年2月に宮城野部屋に所属していた北青鵬による手に瞬間接着剤をつける・殺虫スプレーに着火して体に近づけるなどする行為が問題視された。北青鵬は引退となり、宮城野親方は2階級降格と報酬減額の処分を受けた。宮城野部屋は事実上の閉鎖扱いとなった。白鳳時代は現役時代から協会からは注意を受ける中、親方になる条件も協会のルールを遵守する誓約書を提出するというものがあった。伊勢ヶ濱部屋が宮城野部屋の力士を預かる形となり、宮城野親方は師匠を剥奪される事となった。伊勢ヶ濱部屋の部屋付き親方としてその後は活動を行ってきたが、部屋閉鎖から1年2カ月となる中で相撲協会は宮城野親方から退職届が提出されたと公表した。白鵬は退職の意志が変わらなかった理由について、預かりとなってから1年が経つ中で具体的な復帰の期間が明示されず延長されたことも大きいと振り返った。大島部屋・旭天鵬さんのところに行きたいとの声も弟子からは聞かれたが、モンゴル出身なのでできないと弟子たちは断られたと言い、一門の伊勢ヶ濱親方の預かりとなったとしている。一方で元横綱の照ノ富士が新たな伊勢ヶ濱親方となることが嫌というわけではないが、この人事には話にズレがあると明かしている。白鵬の会見の直後には伊勢ヶ濱部屋の会見も行われたが、伊勢ヶ濱親方の白鵬への思いとは。
2010年、当時25歳の横綱・白鵬は朝青龍が引退し一人横綱として角界を牽引していた中に宮根と対談していた。このとき、62連勝中だった。対談では文化の違いに泣いた苦労話も飛び出した。大鵬と北の湖は負けない相撲を取っていて、双葉山関は勝つ相撲を取らないとも語った。宮根と手押し相撲もとってくれて、白鵬が勝利した。対談中、「相撲が好きだから」という言葉が印象的だった。先月の場所替えにおいても、「とにかく私はね、相撲が好きなんですよ。相撲ともっと関わりたい」と語っていた。きょう白鵬の会見の直後に行われた伊勢ケ浜部屋での会見は部屋の継承に伴うもので、これまで部屋を率いてきた伊勢ケ浜親方が定年を迎えることで、照ノ富士が部屋を継承することになった。今後、旧宮城野部屋力士の指導を行う。報道されていた白鵬との関係については、「今は一切個人的な悪い関係はありません」などと述べた。
退職会見で元横綱・白鵬は「本当に悩みましたが、今の自分が置かれている状況を考えますと、協会の中ではなく、外の立場から相撲の発展に力を注ぐことが良いと判断して、最終的には自分自身で退職という決断を致しました」などと述べた。また、元横綱・照ノ富士について「後輩であり同僚の照ノ富士が伊勢ケ浜親方になることは去年とことしで随分ズレがあるなと。照ノ富士の下がイヤということは全くない」などと述べている。スポーツジャーナリストで白鵬と長年にわたって親交のある二宮清純は「心中は複雑なものはあったと思う。”ズレ”という言葉の正体は『先輩親方からしきたりを学びなさい、指導の在り方を学びなさい』と言われてたのに『あれ?自分の後輩が親方?どういうことなの?』っていう戸惑いだったんじゃないかと思う」などと見解を述べた。日本相撲協会の発表によると、伊勢ケ浜親方が定年退職するにあたり白鵬には伊勢ケ浜部屋から浅香山部屋への転籍を提案されていたという。二宮は「部屋閉鎖の期間は1年間と期待していたが、解除されず、期限も示されないため我慢の限界がきたのでは」などと述べた。
元横綱・白鵬は今日の会見で退職理由について「伊勢ヶ濱部屋の預かりになってから1年となる中で部屋の再開の目処が立たず、さらに再開までの期間を延ばすとなったことで退職を選択した」と説明した。スポーツジャーナリストの二宮清純氏は「白鵬が希望する大島部屋での預かりは同じモンゴル勢ということで却下され、提案された浅香山の下での稽古も部屋のスペースの関係上難しく、先の見えない生殺しのような状態になってしまったことは非常に残念だと思う」、「八角理事長も預かり解除の期限を明言しなかったこともあり、白鵬も相撲協会から信頼されていないのではと考えるようになってしまったのではないか」など話した。今後について白鵬は「相撲を世界に広げるプロジェクトを中心に活動し、これまで開いてきた白鵬杯をベースとして世界相撲グランドスラム構想の下で相撲を世界に広めていきたい」など話した。また会見ではかねてから深い親交のあるトヨタの豊田章男会長に激励を受けたことを明かし、相撲のオリンピック競技化を目指す日本相撲連盟の6月中の役員改選で豊田氏が時期会長の有力候補となっていることから、世界相撲グランドスラム構想に協力する可能性が指摘されている。二宮氏は「白鵬杯をシニア化することは考えていると思うが、オリンピック競技にするには競技人口や国際的な相撲組織の設立など様々な課題があるので時間はかなりかかると思う」など話した。
小泉進次郎農水相が大臣に就任してから約2週間。全国各地で始まった随意契約の備蓄米の販売。ミスターマックス 熊本インター店では、5キロで1944円と2000円を切っていた。その効果なのかコメ業者では銘柄米のスポット取引が下落傾向に。備蓄米が底をついた場合、小泉農相は緊急輸入も含めて、価格安定に努めると話したが、これに苦言を呈したのが農林族のドンこと自民党も森山裕幹事長である。
随意契約の備蓄米の販売が全国各地で始まった。スポット取引はコメあまり前提で作られた制度だが、このスポット取引の値段が上がり根詰まりを起こしたとされる。卸売業者の金沢米穀販売の社長によると、スポット取引の価格は下落傾向にある。宇都宮大学の松平尚也氏によると、銘柄米は7、8月に4000円を切れるかがポイント。
備蓄米が全て放出された場合、小泉農水相は一時的に外国産の安いコメを輸入する考えを示したが、自民党の森山幹事長は「何としてでも国産」と、これに苦言を呈した。高岡達之は「2人の発言はそんなに離れてない。小泉農相がどれだけ『一時的』と強調するか。コメについては『ずっと』が困る」とコメント。
「一茂×かまいたち ゲンバ」の番組宣伝。
週間天気予報を伝えた。