元横綱・白鵬は今日の会見で退職理由について「伊勢ヶ濱部屋の預かりになってから1年となる中で部屋の再開の目処が立たず、さらに再開までの期間を延ばすとなったことで退職を選択した」と説明した。スポーツジャーナリストの二宮清純氏は「白鵬が希望する大島部屋での預かりは同じモンゴル勢ということで却下され、提案された浅香山の下での稽古も部屋のスペースの関係上難しく、先の見えない生殺しのような状態になってしまったことは非常に残念だと思う」、「八角理事長も預かり解除の期限を明言しなかったこともあり、白鵬も相撲協会から信頼されていないのではと考えるようになってしまったのではないか」など話した。今後について白鵬は「相撲を世界に広げるプロジェクトを中心に活動し、これまで開いてきた白鵬杯をベースとして世界相撲グランドスラム構想の下で相撲を世界に広めていきたい」など話した。また会見ではかねてから深い親交のあるトヨタの豊田章男会長に激励を受けたことを明かし、相撲のオリンピック競技化を目指す日本相撲連盟の6月中の役員改選で豊田氏が時期会長の有力候補となっていることから、世界相撲グランドスラム構想に協力する可能性が指摘されている。二宮氏は「白鵬杯をシニア化することは考えていると思うが、オリンピック競技にするには競技人口や国際的な相撲組織の設立など様々な課題があるので時間はかなりかかると思う」など話した。