- 出演者
- 所ジョージ 渡辺裕太 武石鈴香
オープニング映像。
自然観察園を作るシリーズ企画「目指せ!いきものの森」。舞台となるのは浅間山の北部に位置する嬬恋村の中にある標高約1100m、広さ約3ヘクタールの森。これまでにミヤマカラスアゲハ、アカゲラ、ヒカリゴケなど様々な生き物の様子を見ることができた。今回は整備を進めてきたいきものの森で昆虫大好き俳優と昆虫採集を行う。昆虫を見つけ出すテクニックや観察のテクニックも紹介。
昆虫大好き俳優・片桐仁と昆虫採集を行う。片桐仁は法師人が制作に携わった昆虫図鑑について、主筆者である丸山宗利さんと対談するほどの昆虫愛の持ち主。ナナフシとカミキリが好きとのこと。日本に約1000種類いると言われるカミキリムシ。その多様な面白さがクワガタ好きの昆虫少年・法師人くんを立派な昆虫写真家に育てた。倒木で虫探しをする時のコツについて、材木に向かってすばやく近づくと虫が驚いて逃げるので、距離を置いて狙いをつけてから捕まえることが大事だという。まずはゴマフカミキリを発見。この時期の広葉樹の倒木では多いカミキリだという。昆虫を見つける時のポイントについて、カミキリムシのシルエットを想像し、木を見る時にシルエットに近いものに注目するのが良いという。シルエットを想像しながら探すとゴマダラモモカブトカミキリを発見。カミキリは立木の食害で注目されるが、立木に穴を開けるのはカミキリの一部の種類だという。多くのカミキリは倒木などで繁殖するという。他にも倒木には多くの昆虫が集まっていた。
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別の倒木を探る。オオクチカクシゾウムシを発見。名前の由来になった特徴を観察する。
- キーワード
- ゾウムシ
オオクチカクシゾウムシの名前の由来となった特徴を観察する。オオクチカクシゾウムシの裏側には死んだふりをした時に口がしまわれる溝がある。法師人さんの連続写真を見ると、そのプロセスが分かる。Tokyo Bug Boysのような大掛かりな機材を準備しなくてもライト付きルーペを使えば拡大観察できる。
片桐さんが見つけたのはルリハムシ。1cmに満たない体調が特徴だがタマムシのような光沢と凹凸の美しさが特徴。さらに近くにはナガタマムシの仲間も見つかった。タマムシは本来小型なものが多いのだといい、ナガタマムシは光の角度によって色が変化する構造色でラメのような輝きが特徴という。法師人さんはハンノアオカミキリを発見したが、こちらは光の当て方で輝き方が違うのが特徴という。
所さんは倒木から倒木へ巡るロケではないかとコメントしたが、ルーペでも観察するとだいぶ変わる様子があったと振り返った。所さんの目がテン!の名前を関したペンフェルルス メガテンというタネもいると紹介されている。
夜も夜行性の昆虫が多く生息しているが、カラマツの切り株にはオオゾウムシが過ごす様子が見られ、日本のゾウムシでは最大級の大きさだという。握ってもある程度耐えられる硬さを持つのだといい、その硬さはカブトムシやクワガタを上回るという。弱った木や切り株に来る習性があるものの材木用の丸太に穴を開けてしまうことから困った昆虫なのだという。
続いてはライトトラップで昆虫を探ることに。メインのライトは遠くから虫を呼び、ブラックライトで遠くへ飛ばないようにするのだという。ミヤマクワガタは耳状突起というものがあるのが特徴で、顎を閉じるための筋肉をここに収めているのだという。オスとメスがセットでやってくる様子が見られた。さらに、かつては月の女神と呼ばれていたオオミズアオもやって来ているが、オオミズアオは成虫としては口がなく幼虫時代の栄養だけで生きていることからわずか1週間程度しか成虫として生きられないのだという。オナガミズアオは群馬県で準絶滅危惧に設定され、ハンノキの減少とともに数が減ったと言われている。オオミズアオは触覚が黄色で羽が平ら、オナガミズアオは触覚が緑色で羽が垂れているのが違いだという。
平井さんは倒木は観察用にわざと残していたが、ここにもしっかり虫が来る形となったと振り返った。所さんはゾウムシの硬さを取り上げてほしいと紹介した。
「次回は夏休み海外特集 桝太一の生き物バンザイ! タスマニア編」の次回予告。