2026年11月7日放送 22:00 - 22:30 テレビ東京

新美の巨人たち
【初来日!ダ・ヴィンチの傑作肖像画…あのモナ・リザに関係が?】

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(オープニング)
今回は…

今回はレオナルド・ダ・ヴィンチの「女性の肖像」を特集する。

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モナ・リザルーヴル美術館レオナルド・ダ・ヴィンチ女性の肖像
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新美の巨人たち
ルーブル美術館×真矢ミキ ルネサンス至宝の数々

東京・六本木の国立新美術館。ルーブル美術館展 ルネサンスが開催している。サンドロ・ボッティチェリの「5人の天使に囲まれる聖母子」やラファエロ・サンティの「 聖母子と聖エリザベト、洗礼者聖ヨハネ 通称:小さな聖家族」。15世紀から16世紀にかけてヨーロッパで隆盛を極めたルネサンス芸術。至宝ともいうべき50点が一同に介した。真矢ミキの目当ての一枚は一番奥の部屋にある。今日の作品はレオナルド・ダ・ヴィンチ作の「女性の肖像」。通称美しきフェロニエール。縦63センチ、横44センチあまり。

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5人の天使に囲まれる聖母子アルブレヒト・デューラーアントニオ・デ・コバルビアス・イ・レイバエル・グレコサイサンドロ・ボッティチェッリラファエロ・サンティルーカス・クラナッハルーブル美術館展 ルネサンスルーヴル美術館レオナルド・ダ・ヴィンチ三美神六本木(東京)国立新美術館女性の肖像聖母子と聖エリザベト、洗礼者聖ヨハネ 通称:小さな聖家族
レオナルド・ダ・ヴィンチ「女性の肖像」 傑作肖像画…「モナ・リザ」との関係

レオナルド・ダ・ヴィンチの女性の肖像は黒い背景に浮かびあがる女性の上半身。すこし横を向いて首をややかしげ、こちらに顔を向けて何かを見つめている。赤みのある肌に、頬と鼻の下の光と影による立体感。結んだ口元が強い意思を感じさせる。見る人の心を見透かすような謎めいた眼差しをし、女性の手前に描かれている手すり。そのすべてが肖像画の最高傑作のモナ・リザの誕生に深く関わっていた。

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天才レオナルド・ダ・ヴィンチ 肖像画の革命

レオナルド・ダ・ヴィンチは1452年にイタリアのヴィンチ村に生まれた。絵を描くことが大好きで、15歳でフィレンツェの絵画工房に入ると才能が花開いた。20歳の頃に師匠のヴェロッキオと共に描いた一枚「キリストの洗礼」の左の天使はダ・ヴィンチが描いたとされる。30歳でミラノ公国の権力者のルドヴィーコ・スフォルツァに仕えるとここで描いた数々の傑作が肖像画に革命を起こした。今日の作品「女性の肖像」とその少し前に描いたとされる「白貂を抱く貴婦人」の肖像。ダ・ヴィンチはこの2枚で肖像画の歴史を大きく変えた。

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アンドレア・デル・ヴェロッキオキリストの洗礼スフォルツェスコ城ルドヴィーコ・スフォルツァレオナルド・ダ・ヴィンチヴィンチ村(イタリア)白貂を抱く貴婦人
ダ・ヴィンチ「女性の肖像」肖像が革命…ポーズの至宝

美術史家のコンスタンティーノ・ド・オラツィオさんはルセサンス絵画を研究し、数々の著書を出版している。古代ローマでは横顔の肖像は高貴と栄光を表現するものだった。ルネサンス期になっても肖像画は横顔で描かれるのが一般的だった。しかし、フランドル地方で描き方に変化があり、人物をより生き生きと見せるために、斜めに描いて立体感を表現しようと考えた。またダ・ヴィンチは人物をさらに生き生きとした姿に描きたいと考えたという。そして誕生したのがダ・ヴィンチ30代の作品。白貂を抱く貴婦人の肖像は、驚いた白貂をあやし、急いで振り向いたその瞬間を描く。コンスタンティーノ・ド・オラツィオさんは上体を斜めにして奥行きを出し、顔を拗じらせて動きをつけ、人物が空間に実在し、生きているかのような表現を生み出したという。この肖像画は人物の動きに印象を描き出した世界で最初の作品になると語った。次に描いた女性の肖像で、真逆のアプローチを試みた。動きをわずかにしながらより繊細で知的な肖像画を描こうと考えた。今では、肖像画のスタンダードになっている体を斜めにし、顔だけを正面に向けるポージング。これが革命となった。

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ダ・ヴィンチ「女性の肖像」 肖像画革命…視線の謎

ダ・ヴィンチの女性の肖像の視線の先は、左目は左の方を、右目はわずかに正面に向けられているようにも見える。元々ダ・ヴィンチは右目を左目と同じ方向を向くように描いていた。それをやや不自然とも思える真ん中よりに描き直していた。コンスタンティーノ・ド・オラツィオさんはその視線は観ている人の後ろにいる誰かをみているようで、瞳の位置を真ん中寄りにしたことで誘惑するような空気も感じられるという。こちらに感心がないようで誘うようにも感じられる。この視線の操作で人物の個性までも操作している。

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レオナルド・ダ・ヴィンチ女性の肖像
ダ・ヴィンチ「女性の肖像」 肖像画革命…描き方

ダ・ヴィンチの「女性の肖像」の人物の肌は陶器のよう。絵の具を薄く塗っては筆や指でぼかす作業を繰り返して生み出された。自然な影で立体感を表現する、ダ・ヴィンチが考えだしたスフマートという技。

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レオナルド・ダ・ヴィンチ女性の肖像
ダ・ヴィンチ「女性の肖像」 手すりの謎を解く

ダ・ヴィンチの「女性の肖像」の人物のモデルはミラノ公の愛人のルクレツィア・クリヴェッリと言われている。その観ている背後にはミラノ公ことルドヴィコ。その前にある手すりは、ルクレツィアにミラノ公以外の人が近づけないという気持ちを抱かせる効果があると言われている。

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ダ・ヴィンチ「女性の肖像」 肖像が革命…人体の内側へ

ダ・ヴィンチは画家というものは主に2つ、人物とその人物が心に抱いていることを描くべきだとしていた。肖像が人物の心の内を描くためにミラノでダ・ヴィンチが熱中したのは遺体の解剖。筋肉や骨格、神経に至るまでに詳細に調べたという。人間の体は自然が作った驚くべき芸術作品。

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ミラノ(イタリア)レオナルド・ダ・ヴィンチ女性の肖像
ダ・ヴィンチ「女性の肖像」 表情筋から解き明かす!

美術解剖学者の加藤さんは骨や筋肉などを学び、表現役立てる仕事をしている。傑作と言われる人物画や彫刻を解剖学の視点で徹底的に分析した。するとミケランジェロもロダンも、人間の筋肉や骨の構造を正確に把握し、生き生きとした作品を生み出していることがわかった。ダ・ヴィンチも解剖によって人体の構造を理解して描いていたのではないか。「聖アンナと聖母子の微笑み」について加藤さんは、ほうれい線がひきあがっていて、筋肉の収縮を感じるという。イエスを見つめるマリアの姿を慈愛を込めて見守るアンナ。二人の表情には大頬骨筋の動きが見事に描かれる。「岩窟の聖母」には戯れる天使の表情はなにか大切なことを語ろうと、口の筋肉を緩めた。「洗礼者聖ヨハネ」という作品はダ・ヴィンチが晩年まで描いていたとされ、蠱惑的な笑みを浮かべている。「女性の肖像」の表情筋は筋肉が収縮し、笑っていることがわかりにくいと加藤さんは答えた。

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エゴン・シーレオーギュスト・ロダンシスティー礼拝堂のための素描ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョレオナルド・ダ・ヴィンチ女性の肖像岩窟の聖母座る裸婦、1910年東伊豆町(静岡)洗礼者聖ヨハネ考える人聖アンナと聖母子解剖手稿
ダ・ヴィンチ「女性の肖像」 「モナ・リザ」との関係…その答えは

ダ・ヴィンチの「女性の肖像」 についてコンスタンティーノ・ド・オラツィオさんは、後の「モナ・リザ」の原点となる作品だという。革命的な描き方を発展させ、複雑な心情を表情のわずかな動きの中に描いた時に謎の微笑みは生まれたという。

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(エンディング)
次回予告

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