- 出演者
- 池上彰 又吉直樹
ナビゲーターの池上彰さんが登場。2002年放送のBSスペシャル 「世紀を刻んだ歌 イマジン」を紹介する。アメリカ同時多発テロ事件を契機に、ジョン・レノンの名曲「イマジン」に込められた平和へのメッセージを辿った番組は大きな反響となった。又吉直樹さんが登場。又吉さんはジョン・レノンの大ファンだとのこと。「イマジン」との出会いは衝撃的だったとのこと。
サー・アイバンはアウシュビッツの生き残りの子供として、使命感を感じ、イマジンは今の若者の世界の見方を買える力を持つと話した。当時のことをデニスさんはラジオで振り返り、同時多発テロによって、曲の意味は変わってきたと話す。日本でも同時多発テロのあと、イマジンの歌の意味を考えるようになる。杉並区立西宮中学校では、4年前から英語の授業で取り上げられるようになった。藤原孝弘さんはオノ・ヨーコさんが新聞広告に載せたイマジンの一文について、子どもたちにも考えてほしいと思い授業に取り入れた。授業で知ったことに心を動かされた生徒たちは、オノヨーコにあてた手紙に書くことにした。生徒の石倉志織さんは、テロなどの悲しい出来事がある時こそ世の中に必要な曲だと思うと綴った。藤田良さんは、ジョン・レノンさんは死んでしまっているけれど、自身の心の中に残っていると話す。
金子奈生さんはジョンレノンさんが天国からヨーコさんを見守っているように、私達もヨーコさんを見守っていると書いた。斉藤潤さんは、当時はテロの報復に賛成していたが、しかしイマジンの曲を聴いたりすることで報復がただしいかわからなくなったと話した。船越七菜子さんはイマジンの曲を聴いて悲しくなり、平和を一人ひとりが心がければすごく簡単なのにどうしてか、私はもっと優しくなりたいと書いた。イマジンが生まれたときもアメリカはベトナム戦争で戦争の最中だった。アメリカでは戦争の反対運動が起こっており、そのシンボル的な存在になっていたのがジョンレノンとオノヨーコだった。2人はベッドで平和について話すベッド・インが行われていた。その中で生まれた曲がGivePeaceAChance。その後平和を願う一文を世界の主要都市に出すキャンペーンを行った。その時のメッセージが、君が望めば戦争は終わる。だった。こうした中ジョンレノンが思い描いた戦争のない世界がイマジンだった。このアルバムのデザインはオノヨーコが手掛けたものだった。
実はイマジンの歌詞にインスピレーションされたのもオノヨーコの詩集だった。この詩集の中に想像してごらん、が散りばめられていた。ジョンレノン直筆の作詞原稿には、「夢だと思うかもしれない。でも僕一人じゃないんだ」となる節は、ジョン・レノン最後まで遂行していた。イマジンの録音はロンドン郊外にあった自宅で行われていた。録音にはオノヨーコさんも関わった。デニスさんは60年代当時、ベトナム戦争により社会的、文化的な変化をもたらしたと話す。そうしたなかジョンレノンとオノヨーコは彼らなりにメッセージをイマジンで伝えたかったのではと振り返る。今回オノ・ヨーコさん宛に手紙を書いた生徒の親は、ちょうどビートルズ世代にあたる。西宮中学校の生徒、柴田真里さんは父がジョンレノンのファンだと明かした。ジョンと呼ばれている柴田義一は子供がジョンレノンについて学んだことについて、自身の好きなジョンレノンのことを話せる絶好の機会とおもった。
柴田義一さんは学生のころビートルズに夢中になり、バンドも組んでいた。柴田さんは建設関係の仕事に就いており、楽器にふれる機会も減った。柴田さんがイマジンを最初に聴いたのは、社会人になったばかりのこと。今も家路に帰る途中で聴いている。そしてイマジンの全詩集が流れた。イギリスで行わた好きな曲アンケートでは、イマジンが堂々の1位となった。デニスさんはこれについてイマジンの魅力はシンプルな歌詞で、誰もがわかる言葉で伝えている点だと話す。宗教がないということについて、重要なのは人々が分け隔てるものがあってはならないということにある。国境などをのりこえて一つになろうとイマジンは訴えているのではと話す。
ゴードン・スキナーさんはイベントの中で、イマジンを生活に活かせる方法を生徒に訊ねた。生徒の中には人に酔って考え方の違いがあるという意見や、相手が何を思っているのかを考えるのではなく、その人がどのような人なのかを見るべきといった声があった。ゴードン・スキナーさんはこの歌詞を見て実際に行動して、生活にいかしたときに初めて世界を変えることができると生徒に伝えた。小林さんは一つの歌で世界を変えられるかについて、デニスさんは劇的に変える力はないかもしれないが、大勢の人が前向きなイメージを植え付けることができれば世界をより良く変えられる期待ができるのではと話した。小林さんはイマジンは嵐の中の灯台のような、希望の光だと話す。ボストンではイマジン・プロジェクトが進んでいる。街のあちこちにイマジンと大きく描かれた壁画がある。とある場所の壁画では子どもたちが想像した理想の世界の姿が描かれている。これは市を上げて取り組んでいるプロジェクトで、幼稚園から高校生がイマジンで始まる詩を描き、クラス全体で力をあわせて壁画を完成させる。
又吉さんは、イマジンを聴くことによって新たな視点を考えさせられる力を持った曲だと話す。イマジンは同時多発テロによって遺族の考えや自粛がある中で、それでも大事な曲だと話した。更に又吉さんは、この曲の歌詞にある、宗教や国境を無くすのではなく、コレを極端に想像出来たならこの世界は変化を考えることが出来るだろうという想像代の発射台の機能がこの曲にあるのではと述べた。ジョンレノンの人物像について、又吉さんは世界を見ながら自身がどのように立ち振る舞うか自覚的だったのではと考えた。時代を超えてイマジンが人の心に響く理由は、又吉さんは人間が抱えている問題が変わらないからこそイマジンが需要な曲なのではと話す。文化や異なる人でも同じ文学や曲が好きになれることこそが希望になると話した。
イマジンの授業は2025年の今も行われている。番組に登場した藤原孝弘さんは歌詞の意味を生徒たちに問い続けている。この日の授業はイマジンを通してイスラエルとガザの問題について考えた。生徒の中には、この曲を戦争が続いている地域に伝えたいなどの意見があがった。
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