2025年11月4日放送 23:00 - 23:29 NHK総合

未来予測反省会
「散髪ロボットで理美容師がいなくなる」

出演者
長谷川忍(シソンヌ) 影山優佳 
(オープニング)
今回は…

今回反省する未来予測は「散髪ロボットで理美容師がいなくなる」。誰でも年に数回は行く理容室・美容室。例えば女性だとサロンへの滞在時間は1時間以上であり、髪を濡らして切って整えてという熟練の技が必要な作業である。これが機械で自動化できればという夢が100年以上前に描かれていた。しかし2025年現在、散髪ロボットは見当たらず未だに人が髪を切り続けている。しかも少子化であらゆる業界で人手不足となっているが、理美容師数は増え続けているという。

キーワード
ホットペッパービューティーアカデミー厚生労働省
オープニング

オープニング映像が流れた。

散髪ロボットで理美容師がいなくなる
散髪ロボットで理美容師がいなくなる

本日反省する未来予測は「散髪ロボットで理美容師がいなくなる」。本日天国からお越しいただいたのは過去に未来予測をした米国の漫画家であるユージン・ジム・ジマーマン。描いた絵では「新しい理髪店」で“ボタンを押すとあとは機械がやってくれます”とあり1896年の未来予測であった。

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ユージン・ジム・ジマーマン人間洗濯機
1896年の未来予測 ボタンを押すと機械が散髪!?

いっしょに反省する専門家は理美容業界に関する調査やデータを発行する研究所の研究員である田中公子と美容室を経営しながら現役美容師としても活躍している吉田牧人と大手理美容機器メーカーの高田智明。1890年代は電気・石油による第二次産業革命の時代でアメリカの工業力はイギリスを抜き世界一になっていた。そのため自動アイロンがけ機やパイ生地製造機などができると思い絵を描き、ゆくゆく散髪ロボットもできると思ったという。

理美容師の仕事は自動化できない?

理美容師の仕事は自動化できないについて、海外では研究論文もある。「雇用の未来 “仕事はコンピュータ化の影響を受けるのか?”」というタイトルで米国の雇用の47%が自動化の危機に瀕していると推計される中、医師・美容師・学校職員などは自動化される可能性が低いとされていた。反省ポイントとしては理美容師の繊細な技術を理解していなかったという。

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マイケル・オズボーン
理美容師の仕事 ヘアカット以外の“付加価値”とは?

吉田牧人は「技術やテクノロジーが進歩したとしても、ヘアスタイルだけを買いに来るわけではなく付加価値が対価に多く含まれている」とのこと。田中公子は「美容師との“会話”が美容室の継続利用に大きく影響しているというデータがある」と話した。美容師との会話で楽しかったのは髪の悩みや自宅での髪のケアなどプロの知識や専門性を楽しみに来店しているという。反省ポイントとして客とのコミュニケーションの価値が大きいとなった。

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ホットペッパービューティーアカデミー
日本の理美容業界は人手に困っていない?

ここで日本の理美容業界に詳しい鋏田チョキ美が登場。日本では美容室が年々増えて美容師も増えており、理容室は11万軒あり美容室は27万軒の合計38万軒でコンビニの約7倍だという。

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厚生労働省
増え続ける美容室!その理由とは?

美容室の約8割が個人経営の店で従業員1人・客席1席から開業できるという。近年で急増した業界はヘアカット専門店でここ20年で急増している。ただ現在の美容業界をけん引しているのはヘッドスパ・髪質改善・眉毛カットといったカット+αのメニューとなっている。

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キュービーネットホールディングスホットペッパービューティーアカデミー総務省
増える美容室… 一方で美容師は?

美容師は国家資格だが合格者数は毎年1.8万人を維持しており減っていないという。なぜ減らないのかというと人の役に立ちたい思いが強く、Z世代は他社への共感性が高いといわれている世代であるからである。また美容師の国家資格は一生もので結婚や出産などのブランクがあっても復職できるという。美容師の4割以上が一度辞めた経験があり、美容師数は2024年度で579,768人とのこと。ただ美容所軒数の増加に対し新規の美容師は横ばいとなっていた。

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ホットペッパービューティーアカデミー厚生労働省理容師美容師試験研修センター
理美容業界 “自動化”の歩み

ここで理美容業界で自動化された物の一部を紹介。まずは1935年に大流行した電気の熱でウエーブを作る電気パーマ。1960年代からは電気の熱に頼らないコールドパーマになったという。1975年に発売された商品は自動洗髪機であり、最新型自動洗髪機は7代目とのこと。髪染め専門店もあり、自動洗髪機を利用して安さと早さを実現しつつシニア美容師の復職のしやすさにも貢献できるようになったという。他にも「ヘアカラー薬剤選定サポートアプリ」があり髪の状態と希望する色をもとに最適なレシピを自動生成するようになっている。最新の自動化では一台でカットからシャンプーまで対応できる世界初の「変形型チェア」が開発され、チェアに収納されているボウルがシャンプー位置に移動するようになっていた。

ついに夢の「散髪ロボット」が登場!?

簡単なヘアカットを20分以内で汚れを残さず散髪できる「自動ヘアカットロボット」があるという。200以上の国際デザイン賞を受賞している製品開発コンサルティング会社のものでプロトタイプ止まりとなっており、未来の可能性を示す提案となっている。

散髪ロボット なぜ実現しない?

高田知明は散髪ロボットを考えたことはあるが、日本人の髪は直毛で剛毛が多くカットの跡がもろに分かってしまうため「難しい」という結論になったとのこと。

理美容室 自動化の未来

田中公子は最近はAIによるヘアスタイル提案が出てきており、20代男性はAIによるヘアスタイルの提案ニーズが上位にランクインしているという。そのため人の仕事を引き立てる所からテクノロジーが広がるのではとのことだった。また高田知明は日本の美容師の技術はすごく、将来に技術を継承することも必要で医療の世界ではロボットを操作して行う遠隔手術がありそういう形で理美容師の手の動きを覚えされることはできると話した。

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ホットペッパービューティーアカデミー
(エンディング)
エンディングトーク

長谷川忍は「理美容業界が頭打ちかと思っていたが、AIが入ってきたらまた変わるかもしれない」と話した。

次回予告

「未来予測反省会」の番組宣伝をした。

(番組宣伝)
LIFE!ヒットパレード

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NHK MUSIC SPECIAL 松任谷由実~AIとの共生~

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激突メシあがれ〜自作グルメ頂上決戦〜

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