2025年2月1日放送 18:00 - 18:30 テレビ東京

知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(知られざるガリバー)
年商2139億円 電力機器メーカー

変電所にある「がいし」と呼ばれる電力接続機器は電気コードのコネクタにあたる部分で、高電圧の電線を変電所に引き込む重要な役割がある。さらに、電気の漏れを防ぐための特別な工夫が施されている。最新型のがいしは重さ200キロ近い従来の物に比べると約3分の1になった。現場で組み立てる部品の数も半分以下になって、組み立ても容易になったことで作業の負担が減ったという。今回のガリバーは電力インフラを支える電力機器部品の製造メーカー・SWCC。

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SWCCがいし

SWCCの年商は2139億円、従業員数は4054人。国内12カ所に子会社やグループ会社、世界にも国内12カ所に関連会社などを持つグローバル企業。主な事業はエネルギー・インフラ、電装・コンポーネンツ、通信・産業用デバイス。発電所から高電圧の電気を運ぶための電力ケーブルは銅線をより合わせることで曲げ伸ばしに強くなりケーブルの寿命を延ばすなど耐久性を高める。工場にある塔の高さ78mのフロアではケーブルが垂直に上から下へと下ろされていた。ここで電気を絶縁するための樹脂を銅線のまわりにつけている。銅線の周りを樹脂でしっかり絶縁するため、高い塔の上から樹脂を落としながら均等に覆っている。

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SWCC川崎市(神奈川)豊川市(愛知)

高電圧の電気が流れる電線を直接鉄塔に取り付けると、鉄は電気を通すため地面に電気が漏れてしまう。そこで、電気を通さない絶縁体でできている接続機器で電線を支えると電気を漏らさず運べる。変電所でも同じように高電圧の電線を変圧器に直接取り付けると地面に電気が漏れてしまう。接続機器を使って電線を支えることで電気を漏らさず変圧器に導くことができる。電気を通さない磁器やプラスチックなどの素材を使っているうえに、ギザギザの形状で表面積を増やして絶縁性能を高めている。今までは磁器製が常識だったが、最新型は樹脂製で重さは樹脂製のほぼ3分の1。地震で揺れた時に磁器だと割れてしまうが、軽い樹脂を使った最新型は災害にも強い。この最新型を作るには独自の技術が必要だという。中心の軸の部分はエポキシ樹脂というプラスチック。優れた絶縁性を持つが紫外線で劣化するという欠点がある。そのため、外側の部分は紫外線や水に強いシリコンゴムを使っている。外側部分にヒダをつける工程は徹底的に異物を排除するため、工程を密閉された空間で行っている。

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SWCC相模原市(神奈川)

SWCCの創業は1936年。東芝の電線ケーブル部門が分離・独立したことから始まった。1937年、銅線の製造販売を開始。1938年には電力・通信ケーブル製造販売を開始。戦後は経営の多角化を図った。電線のゴム材料技術を活かしてコピー機用ローラやゴム製免震装置を販売。バブル崩壊以降、収益率は低迷を続け2015年、91億円の赤字となった。強い危機感を持った当時の経営陣が会社の命運を託したのが研究開発出身で取締役だった長谷川さんだった。思い切った事業の統廃合によって赤字を解消、就任5年で過去最高益を達成した。

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SWCC山口喜三郎東芝

SWCCでは危険を伴う高所作業の訓練を疑似体験できる技術がある。さらに、発展させた開発中の技術では離れた工事現場に3Dカメラを3台設置。リアルに作業を体感できる。安全に技術を習得できることで、人手不足の解消に一役買うことが期待されている。長谷川社長直轄の「ダイバーシティ推進プロジェクト」が発足、全職員が性別にとらわれず能力を十分に発揮できることを目指している。

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SWCC

もっと簡単に組み立てられる部品は何か、もっと人手をかけずにやっていける仕組みは何か、しっかり提案できるような会社になっていきたいと長谷川社長は言った。

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SWCC
(エンディング)
次回予告

知られざるガリバーの次回予告。

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