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オープニング映像。
調理のしやすさが求められるキッチンだが、今では食事をしたりくつろぐリビング空間と一体化してより重要度が増しているという。中でもユーザーが重視する設備はコンロ。コンロの上のレンジフードはキッチンに欠かせない設備。レンジフードの開発・製造・販売を手掛けるのが今回のガリバー「富士工業」。他社ブランドとして生産されたレンジフードも含めると国内シェアNo.1。
富士工業は国内外に事業を展開するレンジフードのトップメーカー。年商は297億円、従業員数は936人。レンジフードは換気機能のあるファンと空気を集めるフードが一体化したもの。かつてはブース型と呼ばれる大きなフードがついた製品が主流だったが、近年は機能性が進化したスリム型がメインとなっている。整流板によって空気の通り道を狭くすることで吸い込む風速を上げて換気効果を高めている。
レンジフードのお手入れで大変なのがファンの掃除。従来のフィルターでキャッチできる油は約40%。目を細かくすれば目詰まりしやすく、荒ければ油を通してしまうため技術的な限界があった。そこで富士工業が開発したのがオイルスマッシャーという独自の技術。穴が空いたディスクを高速回転させることで空気は通す一方、油だけは弾く。弾かれた油は遠心力で周りの受け皿へ運ばれるためフィルターの目詰まりも起こらない。この技術でファンへの油の侵入を90%以上防げるようになったという。
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レンジフードの製造で要となるのが板金加工。金属の板を曲げたり伸ばしたり切り抜くなどして部品の形に仕上げていく。工程ごとに作業者が確認しながらレイレー形式でさ行を進めて精度の高い加工を維持している。1枚の板を成型することで継ぎ目をなくして空気を漏らさない構造を実現している。ファンの回転が不安定な場合、換気性能が低下したり稼働中の騒音にも繋がりかねないため、継続機でわずかなズレも測定、重りをつけることでバランスを取ってスムーズな回転を実現している。オイルスマッシャーの製造は自動化している。試作と改良を重ねて自動生産技術を開発している。
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富士工業の始まりは創業者の近藤桂司が設立した日本マイカ工業所。当初はレコードの材料となるマイカ粉を製造していた。戦時中の物資不足をきっかけに金属加工業に転換、社名を「富士工業」に改める。その後、他社からの依頼で作った金属製のテレビ台が売上を伸ばし会社は大きく成長した。
富士工業は板金加工技術を活かして自社製品の開発に取り組んだ。その一つとして手掛けたのがレンジフードだった。BL認定で品質を認められた富士工業のレンジフードは集合住宅をはじめ多くの建物で採用された。事業をレンジフードに絞って専業メーカーとして地位を確立した。その後も他社ブランド向け製品の開発・製造を通じて技術を磨き革新的な技術を開発。海外の有力メーカーとも提携を進めてグローバル企業へと成長した。
銀座三越の壁面オブジェは富士工業が手掛けた。デザインにこだわった金属製の造形品も手掛けている。金属の板に圧力を加えて少しずつ変形させながら形を作っていく逐次成形と呼ばれる加工を行う設備はもともとレンジフードの試作をつくる設備として導入された。
「きれいな空気を提供する、環境をデザインする、そんな会社にしていきたい」と柏村社長は語った。
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知られざるガリバーの次回予告。
