2024年2月21日放送 15:10 - 15:40 NHK総合

美の壺
「青森の手仕事」

出演者
草刈正雄 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

File569 青森の手仕事
一、時が織りなす幾何学模様

青森で生まれたガラス工芸がセレクトショップや百貨店で話題になっている。ファッションの世界も青森に大注目。青森県津軽地方に伝わるこぎん刺しは糸を幾重にも刺して幾何学模様を描く。こぎん刺しは防寒と装飾という2つの意味があった。デザイナーの堀畑さんは、200~300年かけて作ってきたデザインを纏うことは命のつながりをまとっていることだと話した。麻布は長く厳しい津軽の冬には適していなかったため、農家の女性たちは麻布に糸を刺し連ね様々な模様を描いた。こぎん刺しは今も津軽の暮らしに根付いている。

キーワード
こぎん刺し佐藤陽子こぎん展示館
二、雪国に百花繚乱の華やぎ

津軽塗は抽象的な柄に鮮やかな色彩が特徴。江戸時代中期、弘前藩による産業振興がきっかけで盛んに作られるようになった。江戸や上方から様々な技法を取り入れていった。また学芸員の小田切さんは、白一面で閉ざされる冬の時期を経験していることで春に様々な色彩が入ってきた喜びを津軽の人は感じて柄を作ったのではないかと話した。津軽塗の伝統技法「唐塗」は漆を何層も塗り重ねわずかに研ぎ出すことで模様を浮かび上がらせる。

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唐塗弘前城弘前市立博物館津軽塗津軽漆塗手板錦塗手提茶櫃
三、ふるさとを映す

青森市にあるセレクトショップでは色鮮やかなデザインのガラス工芸が人気を集めている。手掛ける青森市のガラスメーカーでは、職人たちが器や花入れなど約1000種類を作っている。元々は漁業用の浮き玉を作っていたがプラスチック製になり生産は中止になった。浮き玉を作る職人はレベルが高かったため、技術を応用して大きい花瓶を作るようになった。

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八甲田山弘前城陸奥湾青森ねぶた青森市(青森)
(エンディング)
エンディング

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