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時任恵司さんは200年以上続く名店で修行。24歳で料理長を任され、10年前に独立した職人。焦げれば苦みが出るため火加減は真剣勝負。身の色艶を見極めながら返し続ける。蒸し上げ余分な脂を落としたら継ぎ足しているタレにくぐらせる。うな重は砂時計といっしょに出される。
愛知・西尾市一色町は全国のうなぎ生産量の約2割を占める名産地。養殖して1年以内の若いうなぎを「新仔うなぎ」と呼ぶ。柔らかくクセのない新仔うなぎは地元で大人気。年間約4000トンを扱う一色うなぎ漁業協同組合では約80軒の養殖場のうなぎを選別・出荷している。会社を辞めて7年前に漁協の職員になった鈴木さんは仕分けやエサの配達・資材の調達などをサポート。さらに一色産うなぎの広報活動も担当している。
養鰻専用水道の起点は矢作古川。一般的な養殖場では地下水を使うが一式工事では栄養豊富な川の水を取り込み各養殖場に送っている。ストレスを減らす工夫をすると餌をよく食べ早く育つためわずか半年で新仔うなぎが育つという。一方、一色産うなぎは今大きな問題に直面している。一色町のうなぎ養殖は明治時代に始まった。1959年の伊勢湾台風で田畑が被害を受けうなぎ養殖に切り替える農家が相次いだことで日本有数の産地となる。しかし一色産という名前での認知が進んでいない。そこで鈴木さんは松浦シェフに一色産うなぎの可能性を広げる新メニューの開発を依頼した。
オープニング映像。
新仔うなぎのおいしさの秘密は池の底にもある。一般的な養殖池はコンクリートだが一色町では土と砂利を敷き詰めている。生産者は1年に1度は池の水を抜き天日干しで雑菌の増殖を抑えている。松浦シェフは新仔うなぎの新作料理に取り掛かった。
松浦シェフは新仔うなぎの新作料理に取り掛かった。新仔うなぎの白焼きをスイカに合わせて地元野菜で作ったソースをあしらえたサラダが完成。試食した一色うなぎ漁業協同組合・鈴木さんは「新仔うなぎの程よい脂にスイカは合う」とコメント。
松浦シェフが新仔うなぎを活かした新作料理を仕立てた。三河一色のうなぎは地元の人々の願いと匠の技で新しい輝きを放ち始める。
エンディング映像。
食彩の王国の番組宣伝。