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フランス・パリ五輪。バドミントン準々決勝で山口茜は敗退。山口は「たくさんの人の声援が聞こえてすごく幸せな時間だった」と述べた。山口は約3週間後の8月25日、ジャパンOP決勝で4度目の優勝を果たした。
オープニング映像。
8月29日に FIFAワールドカップ2026・サッカー日本代表メンバーが発表された。選ばれたのは遠藤航、三笘薫、久保建英など27人。彼らが挑むのは9月5日に開幕するFIFAワールドカップ2026アジア最終予選。日本はグループC・日本、オーストラリア、サウジアラビア、バーレーン、中国、インドネシア。日本代表のキーマン、ボランチ・守田英正に中西哲生がインタビューした。
中西哲生は守田英正を「サッカーIQが高い」と評した。守田は2018年に川崎フロンターレに入団した当時の話をしたあと、やはりサッカーIQが高いとされる久保建英について話した。久保とはサッカーに対する考え方が似ており、話も合うという。守田は「久保のポテンシャルは誰よりの僕が可能性を感じている」と評価した。
昨シーズン守田英正はポルトガル・スポルティングCPでリーグ制覇。チームの象徴といえる存在に成長し、優勝パレードでは守田コール一色となった。現地ではダンスや歌を歌うなどして、日本人のシャイな部分を捨てる努力をしているという。
強豪たちとのリーグ戦は守田に意識とプレーの変化をもたらしていた。より攻撃的な意識が芽生え、相手のコートに入る、最後のボックス内に入っていく動きなどが増えていると述べた。
守田英正のプレーから中西哲生は日本代表を支える3つのスキルを読み解いた。こぼれ球奪取、縦パス、ターンである。こぼれ球奪取はキープする選手がいない状態のボールやどちらにも主導権がないボール。かつてこぼれ球を奪われたことで森保ジャパン10連勝がストップしたことがあった。守田はこれについては意識を強め、データを見ても突出していることがわかった。
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守田はこぼれ球を披露技術に長けているのが特徴だが、当時の動きについて視野の確保を失うと思いながらパスを出し、中心に寄ってスペースを埋めたことでこぼれても問題なかったと振り返った。ボールが転がる可能性のある場所を埋めることでチャンスを継続させたのだった。
守田は縦パスも武器としていて、前90度方向へのパスの成功率は72.9%という成功率であるとともに有力選手の中でトップとなる48個の縦パスを敢行している。こぼれ球を奪った直後の縦パスも多く。マークが緩んだ隙を狙いゴールにつなげるなどしている。去年11月のミャンマー戦では堂安のゴールに繋がっているが、先を呼んでボールを奪い、相手や味方を利用してチャンスを演出するのだという。
中西は守田についてターンで相手を剥がす動きが結果につながっているのではないかと指摘。方向を変える・体を回転させるなどの動きで相手マークを剥がしてボールをキープする技となっているが、守田は相手からプレッシャーが来ていればまずボールを隠すが、常に相手の向き・矢印を予測することが大切・狙われていると判断すればかわしていると話した。相手の矢印を作り、利き足の逆を使うことでこれの逆手に動くこともある。守田は小学校時代から利き足ではない左足だけを使ってプレーする日を入れて鍛えてきたという。今年1月のアジアカップではターン後に左足を使ってのアシストが光ったが、当時について守田はフリーであればシュートを打ちたいと思っていたがどちらも選べる状況にしていたと振り返っている。
守田は逆サイドへのターンの方法について、左足を前に出して苦し紛れにパスを返すように動くことは、逆サイドのカバーが空くことにつながり逆に大胆な方向転換を生み出すことにつながると紹介。守田はプレッシャーが激しいときはボール以上に相手選手の動きを優先して把握しているという。その一方で、ボールがどこに出てもトラップできる基礎技術がこのテクニックには必要とも守田は話している。
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ことし1月のアジアカップの準々決勝・イラン戦。日本は、試合終了間際にPKを与え、ベスト8で敗退した。守田は、対策を練られた、想定の範囲内ではあったが、選手のコンディションなど様々なことがマッチして負けたなどと話した。アジアの分析のクオリティが向上していて、ヨーロッパ並みの精度の高い分析や対策が行われていたという。守田は、バリエーションの精度など、満を持して臨めた大会ではなかったなどと話した。
4日後に開幕するサッカーワールドカップアジア最終予選。日本代表のキーマンである守田は、一人のリーダーである認識は持っていて、自分の持つ知識を一つでも還元できるように意識しているなどと話した。ことし1月のアジアカップ敗戦後、守田は、采配や戦術に関する要望をチームに提言し、監督批判ともとられた。守田は、成長できる部分を探して伝えた結果であり、森保監督やチームスタッフと話し合いをした、森保監督は、意見をぶつけてきてくれと言ってくれたなどと話した。これ以降、フラットに話すことができるようになったという。
6月のミャンマー戦で、3バックを採用した。試合開始から3バックが敷かれるのは、第2期森保ジャパンでは初めてのことだった。バリエーションの構築にチームが動き始めた。3バックは、守田の提案だった。守田は、これまでは、後ろに比重を置き、ボールが前に入った時に攻撃の枚数をかけられなかったが、3バックにして前に厚みを持たせたほうがいいのではないかと提案したなどと話した。採用した2試合は、いずれも圧勝した。
森保ジャパンの新たなオプションとなった攻撃的3バック。いったいなぜアジアに対して機能したのか。システムを提案した守田英正が戦術を解説。6月6日:日本5−0ミャンマー。3バックのキープレーヤーとなったのは左サイド・中村と右サイド・菅原。彼らが積極的に攻撃に参加することで、引いて守る相手に対し、5人で攻め込む形を作れるようになった。4バックよりも厚みの増したサイド攻撃。それこそがアジアの国々に対する勝利のメゾットだった。そして試合中に細やかな修正。守田が感じていた問題点は3バックの谷口と橋岡が横に並んでしまっていることだった。この状態では相手が前に引き出されることがなく、マークのズレも生じない。それを修正し、橋岡が前に出ると、相手が食いつき、日本選手が走り込めるスペースが次々と生まれていった。選手間で調整し合いながら機能させた攻撃的3バック。守田自身も試合中に自らの動きや立ち位置を改善していった。3年前のFIFAワールド杯カタール・アジア最終予選。日本代表はグループリーグ初戦を落とし、その後、サウジアラビアにも敗戦。一時は本大会出場に黄色信号が灯った。苦戦の要因の1つが攻撃オプションの少なさだった。守田は「いろんなオプションを作ることが最終予選で勝つこと以外の僕たちの一つ一つのミッション」等と話した。
より多才で、より再現性のあるサッカーを作り上げるために、日本大表は今、一丸となっているという。守田は「練習も少しずつ変化していて、ビルドアップの仕方、ゴールキックのバリエーション、そういったディテールにすごくこだわりが見える。大体、名波コーチが主に中心となって話をして、現場で話をした上で最終決定は監督だったりスタッフにしてもらっています。アジア杯以降は、よりコミュニケーションも取れて、いいチームになってきていると思う」と語った。
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進化を遂げた森保ジャパン。いよいよ9月5日から、ワールド杯・最終予選に挑む。主軸を担う守田英正は熱い思いを隠さない。「まずは勝ちます。W杯の切符を掴みたいと思っています。その上で今トライしているいろんなオプションを作るのにフォーカスして頑張りたいなと。アジア杯以降また一枚岩になって1つのチームとして戦っているので僕たち次第。僕が代表に入って5〜6年なんですけど、まだ何1つ大会を通して優勝できていないんで、そろそろタイトルが欲しい」等と語った。
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張本智和率いる卓球男子はパリ五輪でメダルを持ち帰れず。張本は「ロス五輪とブリスベン五輪が大事。その2大会で絶対にメダルを獲りたい」と語る。見たい景色へ、どん底からの再起。セーリング・岡田奎樹は吉岡美帆との混合470級で日本勢28年ぶり銀メダル。8月25日、帰国後初の大会で優勝。祝福を受けるも岡田は「本当は金メダルを獲って凱旋したかった。次はやっぱりもうひとつ上を」と語った。”一段上”のまだ見ぬ景色へ。パラリンピック50m平泳ぎ(SB3)金メダル・鈴木孝幸は「“21歳の自分”を越えて“37歳”で金メダル」と語った。16年間更新に挑んだ自身の日本記録48秒49。しかし自己ベストを更新することはできず。8月29日、37歳で挑んだパリパラリンピック。日本新48秒04と自己ベストを更新。求めていた景色がここに。
「GET SPORTS」の次回予告。