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カタール大会クロアチア戦で勝負を分けたのは個の力の僅かな差だった。この4年、選手たちが海外に渡り力を磨く姿を記録してきた。攻撃の中心を担ってきた三笘薫がけがで出場できず、チームは苦境に立たされていた。
オープニング映像。
森保監督はこの4年、世界トップレベルの個の力を身につけてほしいと選手に伝えてきた。これまでの日本代表は個の力の差を埋めるべく組織力を磨いてきたが、決勝トーナメントで強豪国と対峙するたびに跳ね返されてきた。鎌田大地は、ヨーロッパ上位の国の選手層と比べると選手の質も足りていなかったと話した。遠藤航は、強豪国はビッグクラブでプレーする選手が圧倒的な数、そういうところで日本人も当たり前に試合に出ている環境を作らないといけないとカタール大会で思ったと話した。
今回初めてワールドカップに出場する中村敬斗は、この3年で代表戦25試合に出場し10ゴールをあげた。ブラジル戦の勝利にも貢献した。18歳で海外リーグに挑戦して以来、4か国を渡り歩いてきた。現在はフランスのスタッド・ランスでプレーし、昨季はチームトップの11ゴールを決めた。ドイツ大会で見たロナウジーニョをきっかけにワールドカップに憧れを抱き、ブラジルへサッカー旅行に行ったこともあった。プレーに最適な体重を維持するため、専属のシェフに食事を管理してもらっている。所属クラブが2部に降格したことで大半の選手が移籍し、新たに加わった選手たちとの連携がうまくいっていなかった。
カタール大会での敗北から多くの選手たちが海外で経験を積み、個の力を高めてきた。遠藤航は、キャプテンとして率いてチームを一緒に作ってこられて理想の形に近づいてきたと話した。デュエルと言われる球際での1対1の攻防は長く日本の弱点とされてきたが、遠藤はドイツ1部時代にデュエルの勝利数で2季連続トップを記録した。しかし遠藤は今年2月に左足の甲のじん帯を断裂し、ワールドカップ本番に間に合わせるため人工じん帯を入れる手術を受けた。
史上最年長でメンバーに選ばれた長友佑都は、もう1度世界と戦うためフィジカルを徹底的に強化しようとしていた。長友は20代半ばでインテルのレギュラーを掴み、世界の一流選手たちと肩を並べた。ワールドカップには4度挑戦するも、ベスト8の壁に阻まれ続けた。世間からは戦力として疑問視する声もあった。去年9月に行われたアメリカとの強化試合では、長友の目の前に入ってきたクロスから決勝点を決められた。悔しさしか残ってない、個のレベルとか能力とかスピード全てにおいて違ったと語った長友は、帰国翌日も体を休めることはなかった。長友の歩みを見続けてきた盟友の香川真司は、常に変化と進化を加えているからこそ代表に入れていると話した。
日本代表は3月にイングランドと対戦。前半23分に中村敬斗と三笘の連携からのアシストで先制ゴールが生まれ、歴史的初勝利をあげた。ともに左サイドで戦ってきた三笘は、けがでワールドカップのメンバーにはいなかった。先月27日に大けがを負っていた遠藤が代表に合流した。先月31日のアイスランド戦で、遠藤は先発出場した。森保監督は優勝のための作戦として、状況に合わせて適切なことができるカメレオンのような臨機応変な戦い方を挙げた。
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