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- 檜山靖洋 首藤奈知子 三條雅幸 渡部圭司 今井翔馬 近藤奈央 是永千恵 野口葵衣
トランプ関税が金融市場を揺らしている。3日の日経平均株価は、1052円40銭安い3万8520円9銭。1000円を超えて値下がりしたのは、去年11月以来となる。下落が目立ったのが自動車。各社(トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車、マツダ)5%以上の下落と、大きく落ち込んだ。各社はそれぞれ、トランプ氏が関税を課すとしているカナダやメキシコに工場があり、生産した車の大半をアメリカに輸出しているため業績への懸念が深まった。外国為替市場の反応を紹介。きのうは円安が進み、午後には一時1ドル=155円台後半まで値下がりした。背景には、関税の強化でアメリカでインフレが再加速するという見方があり、FRB(連邦準備制度理事会)はインフレを抑えるために今の高い政策金利を維持するという見方から、利回りの高いドルを買う=円が売られて円安になった。その後、日本時間夜になると今度は円が買われ、一時154円台ちょうど近くまで値上がりした。これはアメリカで株価が大きく下落し、投資家の間でリスクを避けようと比較的安全な資産とされる円が買われたため。三井住友DSアセットマネージメント・市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「当面はトランプ大統領の言動に振り回されて、マーケットはボラティリティー(変動幅)が高止まりするような局面がしばらく続く可能性は高くなってしまったと思う」と述べた。この先、市川氏が注目するのが、現地時間の今週7日に予定されている日米首脳会談。「良好な関係を構築できるということであれば、日本に対する関税引き上げのリスクや過剰な要求というリスクはかなり小さくすることはできると思うので、石破首相と政府の腕の見せどころになると思う」と述べた。先ほど取り引きが終わった、3日のニューヨーク市場を紹介。ダウ平均株価は一時600ドルを超えて値下がりしたが、このあとメキシコへの関税発動の1か月停止が伝わったことを受け買い戻しの動きが出て、先週末と比べて122ドルの値下がりだった。円相場は現在1ドル=154円83銭〜84銭で取り引きされている。
資材費などのコストが上昇している洋上風力発電について。三菱商事と中部電力の子会社などで作る事業体は、秋田県と千葉県の沖合の合わせて3つの海域で洋上風力発電事業を計画している。この事業について中部電力は、当初よりコストがかさむことが明らかになったとして、去年4月から12月までのグループ全体の決算で179億円の損失を計上したと発表した。三菱商事もきのう、採算性の再評価を行うと発表し、両社は世界的なインフレや円安、サプライチェーンのひっ迫などで事業を取り巻く環境が厳しくなったとしている。風車の素材の鉄鋼などが値上がりし、想定以上にコストが上がったとみられる。洋上風力は再生可能エネルギー拡大の柱と期待されてきたが、アメリカでも事業から撤退する動きが出ているよう。経済産業省は「事業者には洋上風力事業の実現に向けて、適切な対応を求めている。投資が確実に完遂されるよう、事業環境の整備も進めていく」としている。
「個人向け国債」は販売先を個人に限定した国債で、1万円から購入できることや元本割れをしないことが特徴とされている。財務省はこの販売先について、早ければ2026年度中に個人以外にも広げる方針で、財団法人や学校法人といった非営利の法人、マンションの管理組合、それに非上場の企業などを想定している。需要について、SMBC日興証券・金融市場マーケティング部・高尾真之部長は「一定のニーズはあるかと考えている。効率的な資金管理や資産運用そのものへの意識という意味では、欧米諸国に比べ日本はまだ伸びしろがあるというのが実態かと思う」と述べた。日銀が国債の買い入れ額を減らす中、新たな買い手の確保が求められている。
「ユニコーン」とは、設立から10年以内で時価総額が10億ドル以上になったスタートアップ企業のことで、これからの経済成長に欠かせない存在とされている。世界のユニコーンの数:アメリカは687社、中国は161社、インドは68社、日本は8社。こうした状況を変えられるのか、スタートアップの現場を取材した。創業1年半、社員20人余りのスタートアップが開発したのが、生成AIを使った同時通訳システム。日本語から英語に変換するまでの時間は僅か0.5秒。会社によると、人の会話のキャッチボールは0.3秒の間を置いてやり取りされているということで、その間隔に限りなく近づけた。AIを使う一般的な音声の翻訳は、いったん文字に起こしてから訳すが、これは音声を直接別の言語に訳すことが特徴だとしている。このシステムは、去年11月に都内で行われたソフトバンクグループとアメリカのエヌビディアのトップ会談の会場で使われていた。Kotoba Technologiesを率いるCEOの小島熙之さんとCTOの笠井淳吾さんは、アメリカの大学で生成AIを研究し、博士号を取得している。開発にあたって活用したのが、国のGENIAC(ジーニアック)という国産生成AIの研究開発を支援する制度。選抜されたのは30社。すでにユニコーンになったプリファードネットワークスや自動運転を開発している会社などが選ばれ、補助金の総額は340億円に上る。会社では、国からの補助金を新たな研究に活用している。英語以外でも通訳ができるシステムを開発して、日本初のユニコーン企業に成長していきたいと考えている。
経済情報を伝えた。
立春の昨日、秋田・由利本荘市の酒造会社では従業員らが日本酒出荷作業。全国41酒造会社が参加する企画の一環。関係者の無病息災などを祈ったあと、4200本が県内外に出荷された。
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- 由利本荘市(秋田)
岐阜県大垣市では、下帯姿の男性が真冬の川をわたって厄払いする「はだか祭」が行われた。県内外から100人が参加。寺の境内では、人々の厄を受け止めるとされる「心男」を担ぎ上げるなどした。
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- 大垣市(岐阜)
英シェトランド諸島で行われた火祭り。バイキングに扮した1000人余が松明を掲げて街中を練り歩き、復元された船に松明を投げ込む。長い冬の終わりを祝う伝統のまつり。
米プロゴルファーが、テキサス州にある自宅越しにホールインワン。134回目での成功。挑戦してみたい人を募集したところ、応募した7000人のうち1人が5回目で成功。賞金10万ドル(1550万円)を獲得。
日銀は、政策金利を17年ぶりの水準となる0.5%程度に引き上げる追加の利上げを決めた先月の金融政策決定会合で出た主な意見を公表した。主な意見では、多くの委員から追加の利上げを支持する意見が相次いでいた。さらに今後については、委員から「経済や物価の情勢がこの先も見通しどおりであれば、さらなる利上げも必要だ」といった意見が複数出ていたことが分かった。
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- 日本銀行
渋谷からの中継で全国の気象情報を伝えた。
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- 渋谷(東京)
道路情報を伝えた。
関東の気象情報を伝えた。