2024年1月15日放送 0:55 - 1:25 日本テレビ

NNNドキュメント
’24「かりそめ暮らし〜付き添い入院 家族の1000日〜」

出演者
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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今回は...

埼玉県に暮らす中村聡志氏は娘さんが入院生活を送るなか、自らも病室に泊まり込んで世話をしている。奥さんと交代すると、自宅ではお姉ちゃんと二人で過ごす。

(NNNドキュメント”24)
かりそめ暮らし 付き添い入院 家族の1000日

中村聡志氏の次女、幸音ちゃんは生後1ヶ月の頃、拡張型心筋症と診断された。移植を受けるまで、聡志氏は奥さんと交代で付き添い入院を始めた。幸音ちゃんは病床に固定され、腹部には人工心肺のポンプの管が挿し込まれている。聡志氏は幸音ちゃんが就寝中、売店で飲食料品を買いに行く。偏りがちな食生活、人工心臓の異常を知らせるアラームが夜間に鳴り響くなどし、体調を崩したこともある。自宅には幸音ちゃんの姉、みおちゃん(仮名)がいて、夫妻は2週間ごとに交代している。

キーワード
拡張型心筋症

光原ゆきさんは2人の娘さんの治療のため、6つの病院で付き添い入院を経験した。10年前、付き添う親を支援するNPO法人「キープ・ママ・スマイリング」を設立。お弁当をつくり、保存がきく食品などとともに病院などに届けている。さらに2年前、実態調査を行うと、劣悪な環境から疲弊していく親御さんの実態が明らかになった。光原さんは次女を1歳未満で喪い、付き添い入院で経験したこと、理解したことは誰かの役に立てばと願う。23年6月、付き添い入院の親から託された声を国に提出した。

キーワード
こども家庭庁キープ・ママ・スマイリング

高校教師の中村聡志氏は2年の育休を終え、職場に復帰した。付き添い入院をする場合、介護休暇、介護休業などを組み合わせて3ヶ月ほど休めるが、無給のケースがほとんど。聡志氏の奥さんが休職し、幸音ちゃんに付き添う。大阪大学医学部附属病院を取材すると、入院している子どもの約6割に親が付き添っていた。別の日だと、9割にのぼるという。看護師らのマンパワーには限界があるのが実情で、同病院では1人の看護師が11人の患者を受け持っていた。国は付き添い入院について、調査をしたいという回答にとどまっている。光原さんは「親御さんが今日はどうしても見て頂きたいという時には安心して病院に任せられる体制がつくれると良い」と語った。

キーワード
こども家庭庁介護休暇介護休業制度大阪大学医学部附属病院小倉將信拡張型心筋症看護休暇制度

中村一家では1日だけ家族4人で過ごせることになり、病室で姉のみおちゃんは幸音ちゃんを気遣っていた。聡志氏は今も光原ゆきさんの支援を受けていて、キープ・ママ・スマイリングの存在はマイナスを少しでもゼロに近づけてくれる存在だという。聡志氏は「社会的な生活がある程度、保障された状態で安心して付き添いすることができるというのが”ゼロ”だと思う」と語った。一家の付き添い入院はこの冬、1000日を超えたなか、幸音ちゃんは3歳を迎えた。

キーワード
キープ・ママ・スマイリング拡張型心筋症
(エンディング)
次週予告

「NNNドキュメント」の次週予告。

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