去年東京で開かれたかまくらを体験して貰うイベント「出前かまくら」では会場の一角で来場者に銀世界をイメージした「粉雪しるこ」を振る舞っていた。日本一の広さを誇る横手盆地の広大な農地では野菜や果物などの生産が盛んだが主力の米は消費低迷に苦しんでいた。横手市は現状を打破する為にあきたこまちの米粉を使ったスイーツを開発。商品化に向けての強力な助っ人は昆虫をイメージしたチョコレート菓子で知られる菓子職人と約30人の従業員を率いる菓子工房の代表でこの2人がアドバイザーとして加わっている。試作品を初めて試食して貰ったのは去年の3月でプロの評価は厳しく粉の大きさや砂糖の種類を変え湯煎する温度や時間を変えたりと無数のパターンをひたすら試していた。納得できる物に辿り着いたのは去年10月の2度目の試食で半年はかかったという。お披露目の日は長い行列が出来ていて伊藤孝太は「肯定的な意見が多く一先ず安心した」などと話している。横手市ではあきたこまちを使った米粉あんの作り方について特許を申請しており、今後は企業や団体などに呼びかけ商品化を目指したいと話している。