8月の消費者物価指数(前年同月比上昇率)は2.8%。2つの品目が押し上げていた。1つ目の品目はコメ。この夏の品薄などを背景に、価格が上がっている。新潟市にある食品メーカーのパックごはんは、12月の出荷分から値上げされる。電気代や包装代なども上がっていて、生産工程の効率化などを進めても、コストの上昇分を吸収しきれないという。コメが原料の米菓も値上げになる。来月の納品分から、店頭価格で9%から22%程度上がる見込み。もう1つの品目はチョコレート。千葉・美浜区の洋菓子店では、ことしに入って、仕入れ値がほぼ2倍になったものもあり、チョコを使ったホールケーキをおよそ100円から800円値上げした。物価の上昇が続く中、秋の味覚も値上がり傾向。埼玉県内のJAの直売所では、さつまいもが去年より1割ほど高くなっているという。生産者によると、ことしは豊作だということだが、肥料などの経費が高くなっていて、スーパーなどに出すものを値上げするしかないという。民間の信用調査会社、帝国データバンクによると、来月には2000品目を超える食品が値上げされる見通し。去年の同じ月に比べると半数近くに減る。