スーパーなどでのコメの平均販売価格は6月22日までの1週間で5キロあたり税込3835円となり、備蓄米の販売が広がったことで全体の平均価格が下がってきたとみられる。地域別では最も高いのが東海地方で4232円、次いで中国・四国が3976円、北陸地方が3948円となっている。最も安いのが東北で3259円、信越が3396円となり、地域ごとでみると東日本よりも西日本の方が高い傾向にある。コメの主産地は東日本が多く西日本に運ぶのに輸送費がかかる、西日本は経営規模が小さい農家が多くそもそもの生産コストが高いということも理由。東海地方については、猛暑の影響で去年のコメの収穫量が減っておりその分他の地域からコメを運んでくる必要があることも影響しているという。主食用のコメを植える面積は去年より増える見込みだが、量は暑さがポイントになる。イネがよく育つ条件としては水資源が十分に確保されていること、生育期間を通じて気温が適温で推移すること、日射量が十分にあること、病虫害防除含む適切な栽培管理が行われることなどが挙げられる。おととし令和5年は猛暑の影響で白未熟粒が多く出てしまい、コメの供給量が減ったことが今のコメ価格にも繋がっているとの指摘もある。暑さに強い品種への植え替えも進んでおり、農研機構が開発した「にじのきらめき」は穂が葉に隠れて直射日光が当たりにくいので白未熟粒の発生が抑えられるという。