東京都で、20代女性の「はしか」の感染が確認された。女性は、先月24日にアラブ首長国連邦から関西国際空港に帰国し、今月7日に新大阪駅から品川駅に移動し、8日にはしかの陽性が確認された。女性が乗っていた飛行機内では8人の感染が確認されている。はしかの症状は咳や鼻水、高熱などだが、1000人に1人亡くなると言われている。また、はしかウイルスは空気感染するため、手洗いやマスクなどでは完全な予防にならず、免疫なしの場合はほぼ100%発症するという。一度はしかに感染すると一生涯免疫が続くとされており、感染歴がない場合はワクチンが唯一の予防方法となる。ワクチンは2回接種する必要があるが、2000年4月1日までに生まれた人の接種回数は0~2回、2000年4月2日から生まれた人は2回接種しているという。また、はしかのワクチン接種は約5000円~1万円、抗体検査は約1万円となる。妊娠中にはしかに感染すると流産や早産を引き起こす可能性があるため、東京・新宿区では希望する妊婦などが無料で抗体検査が出来るという。また、もしはしかとみられる症状が出た場合は、いきなり病院に行かず、あらかじめ連絡をして指示を仰ぎ、公共交通機関の利用を控えることが求められている。