日銀はきのうの金融政策決定会合で、政策金利を0.25%程度に引き上げる追加の利上げを決めた。これを受けて大手銀行は、普通預金の金利を今の5倍に引き上げると相次いで発表した。このうち三菱UFJ銀行はことし9月2日から、普通預金の金利を今の年0.02%の5倍の年0.10%に引き上げる。これは2008年11月以来、およそ16年ぶりの水準となる。このほか三井住友銀行は今月6日から、みずほ銀行はことし9月2日から、それぞれ普通預金の金利を今の年0.02%の5倍の年0.10%に引き上げる。各行とも普通預金の金利の引き上げは、ことし3月のマイナス金利解除以来となる。普通預金の金利の引き上げの動きは今後、ほかの金融機関に広がる可能性もある。日銀の追加の利上げは、このほかの金利にも影響を及ぼしている。三菱UFJ銀行は、返済期間が1年以内の企業向け貸し出しの基準金利である短期プライムレートをことし9月2日からおよそ17年ぶりに引き上げることを決めた。短期プライムレートが引き上げられることで、これに連動する変動型の住宅ローン金利にも今後、影響が出る見通し。