昭和30年代日本経済の拡大とともに車の普及で交通渋滞が社会問題に、また都市部に人口が集中したことでその影響で国鉄では混雑率300%を超えた。状況高いのため都心の近に浅草線が開業、郊外と都心をつなぐ東京都が運営する都営初の地下鉄として誕生した。当時は浅草橋駅から押上駅の3.2kmを走る区間、押上から千葉方面に伸びる私鉄・京成電鉄と接続することを目的に建設された。郊外私鉄と相互直通運転開始は日本初だった。浅草線の建設予定地だった浅草駅と本所吾妻橋駅の間にある川幅約150mの隅田川がありこれまでの日本ではこの下に地下鉄を走らせることは前代未聞で技術的に不可能な難工事とされた。問題「隅田川の地下を横断した工法は?」A箱型のトンネルを川に沈めた B川底の土を薬で固めた。正解はA。東京都交通局の石井聡さんはトンネルの構造物を作り掘りながら沈めていくケーソン工を使用したと解説した。隅田川の一部を囲って水を遮断して一時的にできた陸地でトンネル部分を完成させて川底に埋めていく手法がとられた。水を遮断する鋼板は約1万4000t総工費は5億円超えで地盤が悪くても最先端の工法により簡単で丈夫に建設可能だった。10mごとに埋め込む作業で約2年で隅田川の地下を開通した。
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