2026年2月2日放送 20:54 - 21:54 テレビ東京

世界!ニッポン行きたい人応援団
★まるで魔法のような日本伝統の裁縫技術「和裁」

出演者
眞鍋かをり 織田信成 高橋茂雄 
(世界!ニッポン行きたい人応援団)
この方をぜひ招待したい!和裁を愛するスペイン人

今回日本へご招待したのは、スペインからやって来た生物学者のアルバさん。2025年6月、バルセロナで開催された日本祭りの開場で、ニッポン好きの中にアルバさんがいた。和裁が好きだと言うアルバさん、和裁歴は8年でリサイクルの着物を購入し、和裁の技術で仕立て直していた。アルバさんは環境問題を研究する生物学者で、自宅で両親と3人暮らしをしていた。和裁を知ったきっかけは、映画「たそがれ清兵衛」を観たこと。バルセロナの和裁教室に4年間通い、その魅力の虜になったと言う。日本にはまだ一度も行ったことがないアルバさん、日本に行ったら生地の特性や和裁技術をイチから学びたいとのこと。そんなアルバさんを日本にご招待した。

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和裁を愛するスペイン人 一着1,000万円!幻の織物「芭蕉布」

今回、アルバさんが職人さんから学ぶのは3つ。まずは、600年の歴史を誇る沖縄伝統の芭蕉布づくり。希少性と美しさから徳川家康にも献上され、今も糸作りから織りまで全て手作業で行われている。年間に作られる着物はごくわずかで、一着1000万円を超えるものもある“幻の織物”。訪れたのは、沖縄県うるま市。今回、伝統ある芭蕉布の工房が快く受け入れてくれることに。出迎えてくれたのは「芭蕉布こもれび工房」の皆さん。芭蕉布作りは専門性の高い20以上の工程があり分業制が基本だが、代表の春日さんはその全てを行うことができる沖縄でも数少ない芭蕉布作りの職人。

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和裁を愛するスペイン人 幻の織物「芭蕉布」その原料はバナナの木

まず案内されたのは、糸の原料となる「糸芭蕉」の畑。糸に適したものになるまで3年の生育が必要だという、その間茎に栄養がいくように何度も葉を剪定する。今回は、糸づくりをアルバさんも体験させてもらう。糸芭蕉の生い茂る中に入っていき、切り倒し皮を剥ぐと真っ白な茎が出てきた。着物に使える繊維が限られているため、1着に糸芭蕉が200本必要だという。

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和裁を愛するスペイン人 600年の伝統「芭蕉布」の糸づくりを体験

その夜、春日さんの友人など地元の皆さんがアルバさんの歓迎会を開いてくれた。歓迎会を彩る料理は、フーチャンプルー・トビイカのイカ墨肝炒めなど沖縄ならではの郷土料理の数々だった。

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トビイカのイカ墨肝炒めフーチャンプルー

もずくの天ぷらを食べたアルバさん、カリカリで美味しいと話していた。続いては衝撃的な見た目の、鶏の骨汁。楽しい時間を過ごした様子だった。そしていよいよ、600年以上続く芭蕉布の糸づくりへ。収穫した茎から必要な部分を取り出し、柔らかくなるように煮詰める。沖縄の島竹で作られた手作りの竹バサミ「エービ」を使って、汚れを取り除いていく。こうして長さ1mの白い繊維状にする。そして、糸づくり最大の山場。細く剥がした繊維を結び繋げていく。長さ1m太さ0.1mmの糸を手作業で2万回以上結び続け、出来上がった糸の長さは約20km。琉球藍など沖縄の天然染料で染め、デザインを決め鮮やかな模様を織っていく。体験を終え、感謝の印にスペインのお土産を渡したアルバさん。芭蕉布こもれび工房の皆さんからは、帰国後も芭蕉布づくりに触れてほしいと芭蕉布の素材や作品をプレゼントしていた。

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和裁を愛するスペイン人 250年の歴史!予約数年待ちの握り鋏

続いて学ぶのは、日本で数人しか作れない250年の歴史至高の握り鋏。アルバさんが普段使っている握り鋏は日本製ではない。向かったのは、兵庫県小野市。今回、今も伝統的な製法で握り鋏を作る鍛冶職人がアルバさんを受け入れてくれた。伝統的な総火作り製法を守る鋏鍛冶職人・寺崎研志さん。型を使わず鉄を叩いて作る製法は、鉄が引き締まって頑丈になるだけでなく切れ味を左右する絶妙な握りのバネを生み出すという。これができるのは日本で数人のみ。価格は一般的なものより高価だが、売り切れ続出で常に入荷待ち状態。まずは、本場の握り鋏を見せてもらえることに。

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MUJUN WORKSHOP国土地理院小野市(兵庫)
和裁を愛するスペイン人 握り鋏の切れ味を決める「コシ」バネづくりの極意

コツいらずで切れる寺崎さんの握り鋏、その秘密の1つが刃先に日本刀と同じ鋼を使用していること。そして、持ち手の「コシ」。バネの強度で切れ味の良し悪しが決まるという。用途に合わせ、バネの力を調整するのは難しく鋏鍛冶職人の経験と感覚が試される作業。幾度も叩き鉄を薄く伸ばし、和裁用に適したコシを作り出していく。叩き続けること10分、コシを作った握り鋏に研磨をかけ、180℃の油に40分浸す。これによってコシの耐久性が高まるのだという。最後は、コシを曲げU字型に生成する。刃先は根本が少し重なるのが理想、バネが正しく作れていなければ全て台なしになる。刃の重なりは完璧だった。こうして完成したのが、250年の歴史がある伝統の握り鋏。総火作りによって生み出されたコシのバネは長年の使用でも衰えず、50年以上切れ味は変わらないという。寺崎さんからは、先程作った握り鋏をプレゼントしてもらった。使わず保管しておくと話すアルバさんに、鋏のためにも沢山使ってほしいと寺崎さんは話した。

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彩雲堂練り切り
和裁を愛するスペイン人 和裁の極意!反物から着物づくりを学ぶ

いよいよ和裁の職人から極意を学ぶ。教わる先生がいるのは、茨城県古河市。出迎えてくれたのは、匠きもの学院の校長で2009年黄綬褒章を受賞した佐藤孝子さん。今回佐藤校長を始め、全国の和裁士が技術力を競う大会で数々の受賞歴がある学校の先生たちもアルバさんの願いをサポートしてくれる。早速校内へ案内してもらう。スペインではリサイクル品から着物を仕立て直していたアルバさん、いつか反物から着物を作ってみたいと話していた。今回、佐藤校長にその話しを伝えたところ、せっかく遠いところから来たのだからと、アルバさん好みの反物を使って着物を作ることに。アルバさんが選んだのは、正倉院の宝物にも描かれている草花をあしらった、日本有数の絹織物の産地・京都丹後産のちりめん反物。ここから、念願の反物からの着物作りに挑戦する。まずは、13mある反物を8つの布へ切り分けていく。気を付けるポイントは、柄がある場合模様を見ながら裁断する位置を決めなければならないという。反物に描かれた柄をどこに配置し、どのように見せるのかが和裁士の腕の見せ所。模様に合わせて、裁断位置を変えることが重要だという。

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ColBase匠きもの学院古河市(茨城)正倉院

8つに切り分ける裁断位置が決まり、実際に裁断することに。ここで、和裁士の神技が。反物の生地は横糸と縦糸で織られており、裁断する時は糸と糸のわずかな間を狙って一直線に切っていくという。その幅は0.01mm。難易度の高い裁断技術を佐藤校長が見せてくれることに。糸のほつれがない美しい断面にアルバさんも驚愕していた。8つのパーツに裁断した後、縫い合わせる工程へ。ここでも圧巻の技があった。和裁は手縫いが基本、縫い方に悩み続けていたアルバさん。縫いを見せてくれるのは、和裁の技能五輪全国大会で銀賞を受賞した中島先生。まずは、縫い方の基本の動きを確認した。

和裁を愛するスペイン人・アルバさん。まずは、先生が縫い方のお手本を見せてくれた。縫い目は細かく等間隔で、手縫いには見えない出来栄えにアルバさんも「機械のような精密さ」だと驚いていた。縫い方のポイントは、両手の親指を向き合わせて生地をしっかり張る、針は動かさず生地を上下に動かす。すると、等間隔で真っ直ぐな縫い目になるとのこと。アルバさんも教えてもらった通りに縫ってみると、ちょっとしたコツで縫い目は格段にレベルアップしていた。その後も先生たちが見守る中、2時間かかり背面の縫い合わせが完了した。帰国が迫っているため、皆さんの協力を得て全て手縫いで仕上げていく。縫い続けること2日間。

そして、いよいよ着物が完成。その出来栄えは。

和裁を愛するスペイン人 反物から仕立てた着物がついに完成!

初めて反物から和裁で仕立てたアルバさんの着物が完成した。完成した着物を着て、アルバさんが登場。先生たちからもその出来栄えを褒めてもらい嬉しそうにしていた。その後、匠きもの学院の皆さんに感謝を伝え別れとなった。

(エンディング)
次回予告

「世界!ニッポン行きたい人応援団」の次回予告。

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