理化学研究所で冬眠の研究が行われている。2020年、マウスの体温を人工的に低下させ、エネルギー消費を抑え冬眠状態にする方法が発見された。砂川玄志郎さんはこの人工冬眠を人間に利用すれば救える命を大幅に増やせると考えた。救急車の搬送中に冬眠できれば、おそらく病気の進行をゆっくりにすることができる可能性があるという。人工冬眠を可能にするメカニズムを突き止めたのが筑波大学の櫻井武さん。櫻井さんは脳のQニューロンという神経群に注目。マウスのQニューロンを刺激すると6時間後、体温は37度から24度に低下。酸素消費量は刺激を加えた直後に半部以下に激減した。砂川さんは人間もQニューロンを刺激すれば冬眠できると考えている。NASAやJAXAもこの技術に注目している。
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