トランプ氏の大統領就任を前に、ロシアのプーチン大統領は仲間との陣営強化に動こうとしている。石川一洋専門解説委員が「ワシントンでのトランプ氏の大統領就任を前に、自らの陣営の整備を急いでいる。迎え入れたのはイランのペゼシュキヤーン大統領。先週の金曜日モスクワでロシアとイランの新たな条約、包括的戦略パートナーシップ条約を締結した。有事の際の相互支援条項はないものの北朝鮮と結んだ条約と同じ名称で、軍事面での協力も含まれている。3カ国が反米勢力として手を結んだ形。去年12月、有力メンバーだったシリアのアサド体制があっけなく崩壊し大きな打撃を受けた。これに対してトランプ氏は、イスラエルとハマスの定戦合意も実現しグローバルサウスの有力国サウジアラビアやトルコとの関係もよく強気。プーチン大統領はトランプ氏を侮れないと考え、連携強化で体制立て直しを図っている。その一方、プーチン大統領はトランプ氏の発言などを分析しながらウクライナの戦況地図を見ている。プーチン氏のロシアに対してトランプ氏の米国がグローバルサウスを切り崩し、圧力をかけることができるのか激しい外交戦が始まろうとしている」とスタジオで述べた。