トランプ氏は先のテレビ討論会で「ハリス氏たちの主張のために銃弾を受けた」などと発言。これまで議会襲撃事件などを受けて政治暴力を招く要因を作っていると自ら批判されてきただけに、今後は政治暴力の批判の矛先を一層民主党に向ける構えだ。一方ロシア政府は批判の矛先をウクライナに向けたいようだ。メドベージェフ前大統領は「もしこの容疑者がトランプ暗殺のためにキーウのネオナチ政権に雇われた人物だとしたら何が起こるだろうか」とSNSに投稿。これに対してウクライナ政府は容疑者との関係を否定。ゼレンスキー大統領はSNSに「法の支配が最も重要だ。政治暴力は世界のどこでも許されない」と事件を非難した。米国メディアは“ロシアが今回の事件を利用してウクライナ支援への批判や米国の分断をあおる情報工作を仕掛けてくる恐れがある”と伝えている。共和党ではウクライナ支援の是非を巡って意見が分かれている。