イラン国内の政治で影響力を増しているのが革命防衛隊。保守強硬派で議会トップのガリバフ議長は革命防衛隊の元司令官。より先鋭的な保守強硬派と手を組むことにしているという。その政党はイスラム革命永続戦線。欧米と対立するライシ政権に近く、議会内で存在感を増している。保守層が多く集まるモスクでは永続戦線を後押しする演説が行われている。永続戦線は先月、若者の支持を広げようと青年部を立ち上げた。今回の選挙に立候補しているアリレザ・アッバーシ議員は「イランが地域を混乱させ不安定にしているというのは間違った主張。アメリカが地域から出ていき介入をやめれば混乱は解消される」と話す。今後の外交について専門家は「イランはガザの戦いを無視できない。何もしなければ内外から圧力を受けるが全面戦争は望まない。保守強硬派と改革派のどちらにも様々な勢力・考え方がある」と話している。