石川・穴水町の避難所に到着した車。千葉・銚子市からやって来た。キャベツ農家の男性は約13時間かけて来ていた。自ら作ったキャベツをふんだんに使ったつみれ汁を被災者に振る舞った。農家と被災した人たちを結び付けたのは岩手・花巻市出身の高橋さん。東日本大震災で被害を受けた一次産業を後押しする活動に取り組んできた高橋さん。現在は生産者・消費者が直接やりとりできるサイトを運営している。この日、炊き出しの合間に高橋さんは穴水町の栗農家の元を訪れた。約60年前から栗を栽培し、高橋さんが運営するサイトでも販売している。今回の地震で倉庫や自宅が被災。本来、この時季に行うはずの木の手入れも進められていないという。炊き出しが一段落した頃、避難所では新たなつながりが生まれていた。