今回反省する未来予測は「人工冬眠で寿命が延びる」。「2001年宇宙の旅」や「エイリアン」などSF映画に登場する定番といえば人工冬眠である。宇宙船での長距離移動の際、人体を低温状態に保ち老化を防ぐ装置となっている。これはあくまでSF映画の話と思いきや1969年には「人工冬眠によって人間の寿命は大幅に延びる可能性がある」という未来予測があった。クマ・シマリスなどは冬の食糧不足を乗り切るため冬眠するのでこれを人間に応用できれば老いることなく若さを保てて遠く離れた星にも行けるかも、と人類は夢の技術に期待を膨らませた。それから半世紀以上が過ぎ、クマもシマリスも冬眠する中冬眠している人間は1人もいなかった。
