ふくおかフィナンシャルグループ・佐々木融さんがスタジオで解説。佐々木さんのドル/円予想レンジは155.40円~157.80円。佐々木さんは「クリスマス休暇週に入ってきたのであまり大きな動きにはならないのでは」などと述べた。注目ポイントは「4年連続最弱通貨」。佐々木さんは「円は主要通貨で見るとほぼ最弱通貨。主要通貨内での円とドルの順位。過去40年でない。今年FRB(連邦準備制度理事会)は100bp利下げし、日銀はマイナス金利から脱出して25bpの利上げをしている。政策金利差は相当縮んだが、結局ドル円は約16円、11%上昇。為替相場は金利差だけでは測れないものがある。来年もドル円は5年連続、ほぼ最弱通貨になる可能性は高いのでは。円が弱くなってきているのは構造的な問題。日本は人手不足で賃金上昇圧力が強い中、インフレ率が高止まりする状況だが、金利が上げられず、実質金利がマイナスから抜け出せない。国債収支は、貿易サービス収支が赤字となり、対外証券投資も続く中、高水準の対外直接投資が続いている状況。こういった状況は来年も改善する見込みがない。円のファンダメンタルズの弱さは続くのでは。来年末のターゲットは170円と考えている」などと述べた。