東京タワーの施設内にある、約100席のスペース。真夏日となった今日、多くの人が訪れていた。誰でも無料で涼むことができる施設が、港区には59か所ある。「クーリングシェルター」と呼ばれていて、一定の人数を受け入れられるなど要件を満たす場所を自治体が指定している。全国では1万2860か所に上り、役所や図書館と言った公共施設の他、薬局やショッピングセンターなどの民間施設が指定されているケースもある。クーリングシェルターは、「熱中症特別警戒アラート」が発表された際に解放することが義務づけられているが、東京タワーでは平常時から開放しているという。気温が上がる季節を前に、日常生活で汗をかき体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」の取り組みも行われている。高齢者向け体操教室では、この時期に汗をかくことの大切さが呼びかけられた。トレーニングの合間にはこまめに水分を摂るよう促す場面もあった。